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第76話 2000/4/18 日記

 昼下がりに目を覚まし、ボーっとし続ける。ウェブを眺めてメールをチェックして本を読んで電話して。夕方も近づいたら車で行きつけの本屋へ。郊外型ブックセンターとは思えないほどマンガの品揃えが充実したお気に入りの店。目当ての物は最後の1冊だったけどちゃんとあった。飯を食ってから再びボーっとしているうちにMから電話。調子の悪いPCをなだめに行く。ゴチャゴチャいじくり回したあげく、電源とフロッピードライブを交換して落ち着いた様子。ついでに久方ぶりに江川亭でラーメンを食す。スープがやたらと美味しく感じ、一気に飲み干してしまう。帰ってからさらに懸案事項を処理。いまだ出口は見えず。

●今日の本
 ロバート・L・フォワード「龍の卵」を堪能。ここんとこ凝っているハードSFで予想外の大当たり。思考実験であり、一つの種の歴史であり、異星人間のファーストコンタクトであり、宗教の成り立ちでありと盛りだくさんの内容。文章的に若干難ありだが、それを補ってとにかく読ませる。読み手を引き込む文章の一つに、全てを書くのではなく適度のところで止めてその先を読み手に思考・想像させるというのがあるが、まさにそれ。


第75話 2000/4/17 日記

 とにかくあきるまで寝続けて、太陽と入れ替わりに起き出す。とりあえず義務があったのを思い出して新宿までお出かけ。とにかく移動時間も待ち時間も読書タイムと割り切って自分を納得させる。そろそろ何とかしたいのに口からでてくるのは相も変わらず調子のよいことばかり。よくわからんロジックを駆使して自己弁護と責任転嫁を繰り返す。なんかしらんが最終的には執行猶予が付いたらしい。まぁいいや、この件は次のアクションがあるまでほうっておくことにする。それにしてもKIHATIのシーザーサラダとアナゴのカルボナーラは美味でした。帰りは駅前の古本屋で冬目景の初版と萩尾望都の古い版を購入。これで冬目景のメジャーでのコミックスは全て初版をゲット。それにしても悔やまれるのがリトグラフ、ってまだ言っている。どうせその内探し出すんだろうけどね。

●今日の標語

「清く正しくポストモダン」

日本国民全部とは言わんが、せめてワタシの周りの人間くらいは理解して欲しいものだなぁ、という実感。
第74話 2000/4/16 日記

 作業は順調に進み、テレホ終了前には余裕で暫定版をアップ。このまま原稿を仕上げたいのは山々なんだが、体がだんだん持たずいったん仮眠を取る。12時前にうっすらと意識が戻るが、聞き覚えのある声に気がついて狸寝入りを続けるうちに、再び深い眠りに。1時に目が覚めるとIデスクに、あとは君のパートだけだよと言われ、猛烈に原稿を書き出す。2時間で1,000字弱を書き上げるも、まだまだスピードが足りないなぁ。思いの外に早く完了し、なんと4時前に全てをアップする。こんな日は年にあと何回あるのだろうか? 早く終わったからといってもやることは一緒で、池袋で本あさり。ジュンク堂で田口ランディと村上龍の対談が載っている「群像」と他数冊を買い込む。久しぶりに好きなだけ本屋に入りびたれて幸せの極み。

●今日のマンガ
 古屋兎丸「パレポリ」にうたれる。ガロ系の漫画家の実験的4コママンガなのだが、これがでビュー作とは思えないほどの完成度の高さと、アイデアの深さに感服する。それだけでなく、その完成度の高い画面からにじみ出てくる作家の苦悩がたまらない。これだけの苦悩とアイデアと画力が手に入れられるならば悪魔にだって魂を売り渡すのもやぶさかではないのに、彼方との差に嫉妬すら感じさせるのが悔しくてしようがない。


第73話 2000/4/15 日記

 理想の時間に目が覚めて、理想の時間に秋葉原について、理想のペースで巡回をしても、理想の時間には終わらずこの日もギリギリで最後のソフマップに駆け込む。体が2つないと理想の仕事量はこなせないなぁ。グチるのは後回しで、何とか時間内にメモを完成させて、自分の担当分に手を着ける。元々ネタの量が少なかったからか、わりと理想的なメモを投げられる。あとはネタの質かな。いつもの通り徹夜の突貫作業に突入。

●今日の本
 J・P・ホーガン「創世記機械」を読了。いわゆるハードSFの見本みたいな話しだが、前半部に展開されるK理論を楽しむ。今の素粒子論を持ってすれば、簡単に否定される物だがSF的なお話づくりには理想的な理論体系だと思う。それだけにもったいないのは、話の展開。「SF」というジャンル小説のかでしか、許されない稚拙なレベルだと思う。ハッキリ言ってしまえば、高校生の妄想レベルだ。そういう意味では、読み手を突き放しているディックやギブスンの方が自分の趣味にあうのだが、ホーガンみたいに大枠でのウソが巧い作家は嫌いではないのでもう何冊かは読んでみたい。


第72話 2000/4/14 日記

 前夜は早く寝るつもりだったのに、結局「目覚まし天気」のオープニングを見てしまう。目を覚ますとすでに日も天頂をすぎており、3時に約束があったのを思い出して、今日も駅までダッシュを繰り返す。10分ほど約束の時間を過ぎてP店に着くと、宇都宮に異動になったS氏と久しぶりの再会(そういえばオレの周りにイニシャルがSの人って多いなぁ)。この業界の行く末と、仕事のグチと、女との後腐れのない別れ方を話し合う(笑)。小一時間ほど雑談して、今度は飲みながらと約束を交わし、店を後にする。いつものように巡回を始めるも、ホントーにネタがない。帰り間際に顔を出したC店でかろうじてCeleron 600MHzを見つけて胸をなで下ろす。こんなーんでえーんかい? この日は日付が変わる前に退勤でき、家について飯を食って風呂に入って心を静めてから電話しても留守電。かえってホッとしてしまう。その後折り返しで電話があったのに居留守をつかったのは秘密だ。

●今日の本
 宮部みゆき「クロスファイア」を上下巻とも完読。宮部みゆきはどれを読んでも良いが、これもまた格別。実は、読みながら驚いたのは、プロットが前に自分が考えたものと似通っていたこと。うーん、これでこのネタはもう使えないかぁ。この分だと早く何とかしないと、ネタがなくなってしまうなぁ、と気持ちはアセるばかり。


第71話 2000/4/13 日記

 なんだか異様に体がダルく、目が覚めてからも布団からなかなか出れず、いっそのこと会社を休もうかとも思ったが、いくつか処理したい事を思いついて3時過ぎに何とか家を出る。いったん秋葉原によって、ちょこっと覗いてみるもなんだかまったくもってネタがない。こーりゃ、今週も大変だぞ。完全に日も暮れてから編集部について、適当にルーチンワークをこなす。時間が余ったんでiモード版のメンテをたらたらしたあとは、完全に雑談モード。いろんな人の所へ邪魔しにいって、時間を潰す。そういう日こそさっさと帰ればいい物を、気がついたら日付が変わる寸前。もったいないと、会社を飛び出して、直通に間に合うに用に駅まで駆け足。帰りがてらに店によってO氏に挨拶。


第70話 2000/4/12 日記

 大抵の人は会社の名前を聞いても判らないが、Justyというと「ああ、アレね」とごく一部では得心がいくトライコーポレーションの新製品発表会に行く。会場の池之端文化会館に着くと、やたらとスーツの似つかない若い集団と遭遇。見るとすぐ隣がIBMの新卒入社試験会場。思わずフラフラと入っていきたくなるが、スーツどころかカジュアル100%の格好なんで、泣く泣くあきらめる(?)。会場に入る寸前にS氏から電話。風邪+花粉症でダウンとのことなんで、本日の予定変更の連絡。どうしたもんかと悩んでいるとデスクのDさんに遭遇し、今日のイベントレポートを頼まれて予定もすっぽり埋まる。肝心のイベントは大して期待していなかったんだけど、望外の拾いモンを見つける。何故かこんな所で日本に1枚しかないハズのVoodoo5 5500の実機デモ。これで記事が書きやすくなった。3dfx JapanのA氏に色々と話を伺うが、落ち着いた話しぶりとは対照的な腹黒そうな容姿に圧倒される。これ以外はたいした物はなく、MSIのブースで某H店のSさんと雑談。この前のトラブルに関して色々と謝られるが、たいした実害もないことなんでかえってこっちが恐縮。おまけでニチメンのブースでCD-Rの担当者と懇意になれたのがラッキー。これでBurn-Proof系はばっちり押さえられそう。そろそろ帰ろうかと思ったら、何故かT氏が車で登場。こりゃまたラッキーで編集部まで運んでもらう。5時に到着早々、原稿を書き出すが、第1校が上がったのが22時。最終的にアップが23時過ぎ。こんな程度に5時間もかかってちゃダメダメ、ってことで反省しきり。結局ウイルスチェックも、人事への提出物も何一つやらずに、ちゃっかりと領収書の処理だけはやって終電に駆け込む。家に着いてから懸案事項を処理。実際はなんも考えてなかったんだけど、なるようになるってヤツ?


第69話 2000/4/11 日記

 せっかく雨は止んだのに、まだまだ風が吹いていてウダウダと布団の中で過ごす。多少は弱くなってきたので、トコトコと池袋へお出かけ。文化会館の二階に着くと、古本のカケラもなくよく判らんカタログギフトの関連の出し物をやっていて愕然とする。そういや9日までだったなぁ、と頭の奥から声がする。悔しさを紛らすために、池袋中の本屋をハシゴ。ポケットの中から万札が消えていくのを遠くなる意識でかろうじて記憶する。家へ帰って晩飯を食ったら、その後はとにかく買ってきた本を読む。読む読む読む。その後、寝る寝る寝る。


第68話 2000/4/10 日記

 天気がよけりゃ、朝からサンシャインシティの古本市に行くつもりだったが、物の見事に裏切るような土砂降り。本の神様はどうあがいてもオレを古本市に行かせたくないのか、仮にも出版社の人間ならちゃんと著者に印税を払えというお告げなのか。どっちでも良いので、腐ってふて寝。夕方に起き出し、友人M宅へいつもの定期便。PS2を持っていくと猿のようにリッジレーサーVに大ハマり。途中で予想外の所から、予想外の時間に、予想外の内容の電話。ウー、いったいオレにどうしろというのだ? また同じ事の繰り返しだぞ。

●今日のマンガ
上條淳士「赤×黒」上・下
  連載終了から4年を経て、ようやく発売。頼む上條、もっと仕事してくれ!
山下いくと「ダークウィスパー」1巻
  メカニックの造形、SFなストーリー、むっちゃオモロい! ただしマンガは下手。


第67話 2000/4/9 日記

 徹夜を続行中。自分の担当以外のネタを、他の担当者にネタフリするためのメモの作成に時間を取られる。このメモのクオリティを上げれば上げるほど、自分の担当のクオリティが下がるジレンマ。もう少し、原稿を書くスピードが上げられないもんかなぁ。今週はネタも適量、ペースも上々。ほぼ理想的な時間配分で17時に終了。日曜日にお天道様が拝めるたぁ、何カ月ぶりのことだ? たっぷりと本屋を巡れると思ったが、駅に西武線直通が滑り込んでくるのを見て、心変わりしまっすぐ家へ帰る。そういや、早いとこパスポート作らんとなぁ。本籍地が遠いもんで、戸籍謄本を取るのがめんどくさいったりゃありゃしない。

●今日の本
 今週、電車の中で読んでいたのは「寺田寅彦随筆集 第五巻」(岩波文庫)。この人の文章は中学三年生の時、模試の国語で問題文として読んだのが初めてだったが、その時は古くさい文章と思っただけで大して心に留めなかった。大学生になってから、改めてどこかで目にしたときに、尋常じゃなく引き込まれるモノを感じ、それ以来岩波の文庫を手放せず、定期的に眺めている。元々、理系の人間が書く文章というのに惹かれるのだが、この人の文章にはそれ以外のプラスアルファがある。軽いというか、遊んだ文章を書くときの参考が唐沢俊一ならば、仕事でニュース記事以外の原稿を書くときの目標が寺田寅彦の文体だ。ハタから見ればかけ離れた2人だが、ジャンルを越えて活躍した点では非常に似通った人達。個人的には、それ以上にもっと似た部分があると思ってるんだけどね。


第66話 2000/4/8 日記

 いつもの通り朝から秋葉原回りを開始。結局今週のネタはAthlonの1GHzが出たことくらい。くらいとは言っても、やはりこれはPC史上の一大トピック。しっかし、ホント電波じゃねぇんだから、1GHzってなんだよ。この日は行く先々でとっ捕まり、とにかく時間の掛かること。最後のソフマップですら9時の閉店ギリギリで駆け込む始末。この辺何とかしないことには、他の事なんて出来やしねぇ。なんてこの前の面接で啖呵が切れりゃ、もちょっと変わるんだろうけど。22時に編集部に戻って、いつもの徹夜を開始。

●今日のBGM
 この2週間、BGMのローテーションのメインは椎名林檎嬢「勝訴ストリップ」。ブックレット表紙に浮かび上がる縦巻きロールもとってもステキだが、お気に入りは8曲目「ストイシズム」。精神分析的に車は女の隠喩というが、あんなにも「パーキング」っていう単語がイヤらしいとは思わなんだ(笑)。ああっ、あのフレーズを想像するだけでもうっ…。ここ2週間の某誌は、こんな妄想によって作られております。


第65話 2000/4/7 日記

 体調は万全だけど、鬱のピークに達した。こうなると外に向けて何もする気がなくなる。たぶん、仕事だけはきちんとしたと思うけど、本屋に行った記憶ぐらいしか残っていないので、今日はこれだけ。


第64話 2000/4/6 日記

 早起きして午前中は古本市を覗くつもりが、いつものように午後まで寝坊。昨日からの持ち越しの仕事があるので、会社に顔だけでも出さなきゃと気合いを入れて起きる。途中、リブロで新刊チェックし、いつものパターンで秋葉原へ寄ってから会社へ。トロトロと仕事しつつ、今日は日付が変わる前に会社を出れるなとほくそ笑んでいると、パワレポのIさんから昨日頼まれた仕事の進展を訪ねるメール。そんなもんスーッかりと忘れていたもんで、やっつけ仕事ででっち上げて、終電5分前にメールで投げて駅までダッシュ。

●今日もマンガ
富樫義博「HUNTER×HUNTER」8巻
  おおっ、ちゃんと新刊が出た(笑)
許斐 剛「テニスの王子様」2巻
  実はテニス漫画が大好きなんです


第63話 2000/4/5 日記

 外でやるスポーツを続けてきたこともあって、雪以外の悪天候というのにめっぽう弱い。風が強かったり、雨が降っていたりするだけでもう何もしたくなくなってしまうくらいだ。雪以外というのは、雪が降ると札幌育ちの性なのかまるで犬コロのようにウキウキとしてしまう性分だから。雪が原因ならば、滑って転けようが、車で事故ろうが、電車が止まろうが大抵のことは我慢できてしまう。だが、雨風ならばこうは行かず、悪態をつきながらブスブスと焦げ付いているのだ。長々と書いたが、要は今日は朝から雨が降っていて、とにかく憂鬱だと言いたいだけ。とにかく鬱の周期に入ったのも重なり仕事をするのもおっくう。仕事は他人に押しつけて、自分はどれだけ仕事をしているように見えるかに腐心する。その罰が当たってか、仕事で大ポカを指摘され、結局明日やり直すことに。悪いことは出来ないという見本。とにかく、こういう日はさっさと寝るに限るのよ。

●今日のマンガ
ほったゆみ・小畑健「ヒカルの碁」6巻
  画と物語が噛み合った、今一番完成度の高い少年マンガ
八木教広「エンジェル伝説」15巻
  作者のキャラクタへの愛情を感じる、まさに大団円の最終巻


第62話 2000/4/4 日記

 朝9時に1度は目が覚め、ホントは人事からなんか呼び出しがあった気もするんだが、不良社員よろしく余裕でブッチ。そのまま惰眠をむさぼる。すべきことはいくらでもあるが、鬱になっていることに気がついて、そのまま今日の寝る日と決める。とりあえずは晩飯を食って、友人M宅へいつもの配達。結局はDVDを見ただけで帰り、サボりたがる脳味噌をおして明日の仕事の準備を何とかこなして、布団に入る。

●今日の数学
 サイモン・シン「フェルマーの最終定理・ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで」(新潮社)を読む。300年に渡る数学者達の物語が語られているわけだが、詳しい内容は森山さんの所の書評を参照。この手のモノとしては近年になく面白かったわけで、個人的にはジョナサン・ワイナーの「フィンチの嘴」以来の、のめり込み方をした科学書だ。これを読んで内容とは関係のないところで思ったのが、数学、特に数論の分野は論理学とほぼイコールになるのだが、現代思想と数論理学の関係があらために気になった。未だにアラン・ソーカル「知の欺瞞」の日本語訳が出ないためサイエンス・ウォーズの全容は知らないのだが、卑近な所でもこの手の事例に出会うことがある。ゲーデルの不完全性定理の誤用なんてのは、結構あちこちで見かけるしね。もう一つ、この本に出てくる例題(補遺)を読んでいる内に受験生の頃の頭脳が蘇り、もう一度数学にチャレンジしてみる気にさせてくれた。まぁ、半分くらいは勘違いなのは判っているが、ともかくきちんとした学問を修得することの大切さを教えてくれる本だ。


第61話 2000/4/3 日記

 月曜日の常で、起き出すとだんだん日も長くなってきているというのに、すでに外はとっぷり。とりあえず、いつもの通り近所のコンビニにマンガのチェック。朝食兼昼食兼夕食に牛丼を買い込んで食い、うだうだとメールチェック。ついでに会社のマシンから水曜日の仕事用のデータを落としておく。ボーっとしている内に10時過ぎになっていたので、あわてて昨日電話をもらったSに連絡。実に3年ぶりに声を聞くことになるのだが、とにかく懐かしいこと。大学時代に友人のほとんどが地元に帰ってしまっていたため、メールが使える人間とは時たま連絡を取っていたのだが、そうでない人間とは音信不通状態。学生時代にあれだけ遊び回った連中とでさえこうなのだから、人付き合いの悪さに我ながらあきれ果てる。以前、自分に思い出がないと書いたが、この辺りの性格が原因なのだろう。それより何より、向こうが自分のことに関して気にしていてくれたことに、非常にうれしく思う。昔から、自分はつまらない人間で誰にも興味を持たれないヤツだ、と認識し続けてきていた。それを覆すために色々と鎧を纏おうとしてきたのが、一連の自分の行動なのだが、肩書きを取っ払った自分に興味を持ってくれると言うことに救われた思いがする。少々脱線。Sから他の学生の頃の友人の動向を聞く。会社を辞めたヤツ、牧場に行ったヤツ、ポーランド人と結婚したヤツ(笑)などなど、面白いことになっている。Sも時たま東京に出てくることがあるというので、今度来たときは飲もうと誓って携帯の番号とメールアドレスを教えておく。ノスタルジックに浸ったついでに、北大の院へ行ったハズのBにメール書く。ところが、User unknownで戻ってくる。オーイ、馬場ぁ、ドコに行ったんだぁ。プロバイダ替えたならちゃんと連絡くれー。昨日買い込んだDVDをまとめて観賞。色々と文句もあるが、やっぱり「Matrix」は面白く、「カレカノ」は傑作だ。

●今日の東くん
 最近の東くんたら、どうしたのかしら。ちょっと前に、タコツボを串刺しにする文体が必要だなんていっていたわりに、「言語運用能力が欠けている」なんて言われちゃったりして、ちょっとかわいそうかも。多分、君に必要なのは、振り向いて欲しい人の興味を引くために後ろから叫ぶコトじゃなくて、もっと大きな場所で誰もが「どうしたの?」って思うくらいに踊り狂うコト、だと思うんだけど。それとも、意図的に誤配を生み出しているのかなぁ? でもさ、いい加減にしないとスパムは要らないって言われちゃうよ。


第60話 2000/4/2 日記

 前夜から作業継続中。とにかく時間が掛かり、いつもより2時間遅れのペース。どうにかこうにか8時には暫定版をアップしたところで気を失い、1時過ぎにようやく意識を取り戻す。そっからバリバリと原稿を書き出すも、資料不足がたたって肝心の部分がボロボロに。まるで夕刊紙のような文章になってしまい、デスクのチェックでばっさり削られる。イヤー、紙媒体でなくてよかったわ。そっから先はさくさく進み、結局全部終わったのは午後8時で、いつも通り。新宿経由で帰って、途中ヨドバシでポイント使ってお買い物。9時の閉店まで粘ったせいで、本屋は何処にも寄れず、まっすぐ帰宅。家に帰ると大学時代の友人Sから留守電。そういや某政治家の秘書見習いをやってるハズだが、汚職したら知らせてくれると言う約束を果たしてくれるつもりなのか? まぁ、時間も遅いんで明日かけ直すことにしたら、今度は別口から待望の電話。向こうが外からだったんで、簡単な用件のみで切ってしまう。うーん、結構ムズイなぁ。まぁ、この辺が今後の課題かな。今日も最後は意味不明。

●今日買ったDVD
「彼氏彼女の事情」Op.2
「Matrix」特別版


第59話 2000/4/1 日記

 朝からいつもの秋葉原回りで10時起床。と、起きたと思ったら気がつくと時計は11時半を指している。最近、気を失うように寝ていることが増えた。駆け足で秋葉原について、何とかいつものもペースで巡回開始。遅れているのが判っているので、ハナからジョギングペースで走り回る。金曜日が月末で棚卸しで話を聞けたショップが少なかったんで、土曜日なのに行く先々で捕まって時間を取られがち。しかーし、昨日新たに装備したエクスカリバーじゃなくてC-3030ZOOMが大活躍。起動も速い!、書き込みも爆速!ってことで、撮影のペースが普段の倍以上。あんまりバカスカ撮ったもんだから、スマートメディアが足りなくなりそうになる。ネタ自体は少ないんで、理想の巡回ペースに近づく。締めにソフマップへ行って、いつもの丸五でロースかつ定食を喰らって10時に編集部に着。そのままいつもの徹夜作業に突入。いつもよりダルく、眠気に誘われ普段より時間が掛かりそうな気配が。日付が変わる前に抜け出して電話を掛けるも反応なし。アレレ、どうした?

●今日の画集
 昨年でた冬目景のリトグラフをすっかり失念して買い損ねたのがトラウマになり、冬目景関係を買いあさりそうな気配。何かが出ると聞くと条件反射で買いに走り出す始末で、こんなモンまで予約してしまう醜態。しっかり郵便局から振り込んだし、これであとは届くのを待つだけ。ウフ。



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