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2000 July


第123話 2000/7/31(月)

 休みの日は惰眠を貪るに限るの精神で、夕方まで安眠に浸る。起きてからメールチェックをし、とりあえず緊急の件はないようなので、近所のコンビニへ日課(週課?)のマンガチェックに。

 1時間ほどで戻ってきてから、メールやら日記やらを書いて過ごしいる内に、午後10時すぎになる。突然、ブックセンター伊藤の2,000円券があるのを思い出して、小平店まで車でお出かけ。約1年ぶりに来るが、コミックスに関してはBookOffより充実している。特に目的があった訳ではないので、見つけたいしかわじゅんのコミックス2冊と、残り限度額一杯まで「ガラスの仮面」を買う。

 帰ってきてからウェブを巡回していると、今日も東浩紀のWebが更新されている。このところ連日の更新だ。といっても、そんなにコンテンツが追加されているわけではなく、ページのデザインを手直ししている程度。開設当初はMacintosh版のAdobe PageMillを使って作成していたため、テーブルやインデントタグの間違えで一部見にくい部分があったが、それをすべてテキストエディタを使ってHTML4.01のStyleSheetで書き直しているようだ。けど、PGPやLynxやW3Cへのリンクとバナーはやりすぎ。と思ったら、トップページの下のバナーの配置がかわっていた。誰かメールでつっこんだのかな? でもMac版のLynxは、まだβ版のハズだが、東はホントに使っているのかな?

 以下は、この間、ある掲示板で投稿した文章の再掲。M原と話しているときに出た話題をちょっとまとめてみたもの。

 地球という系は、生命圏における生物が利用できる資源は一定ですね。また、生物をタダの熱力学的機関と見なすと、そのエネルギーの使用量は酸素消費量に比例します。先進国の人間はその体が生物として消費する酸素(単には吸って吐き出した差分)の数百倍ものもの酸素を、その文化生活の維持のために使用しています。

 生命・生物が利用できる資源が一定である以上、どこかで使用量が増えれば、どこかで減っているのは当然。今の発展途上国での貧困もこの図式の結果ですし、自然破壊も同じ。で、やっかいなのはこれらの問題は、単純な途上国への援助や、自然保護運動では解決できないこと。

 だってそうでしょ。近代哲学における資本主義のとらえ方として「人間の欲望を加速するシステム」というものがありますが、何かによって欲望を満たすことが、さらに欲望を生産するシステムである以上、資本主義の内部からはエネルギーの使用総量を減らすことはできないですから。

 で、資源の限界まで人間が使い果たしてしまったらどうなるんでしょうか? 実際、大気中の酸素比率は産業革命以降減り続けており、生物の生存可能限界を切る可能性だってあります。まぁ、それで人間だけが滅びてその他の野生生物が生き延びるなら、自然保護運動家には本懐ででしょうが(笑)。

 今のシステムが破綻する前にダイソン球が実現すれば、破綻はもう少し先延ばしできるんでしょうけど、それこそ一体いつになることやら(笑)。


第122話 2000/7/30(日)

 ガリガリと編集中。今日はエラーが少なく、いつもよりは軽め。7時には暫定版が完成。そこから午後1時まで仮眠を取る。

 目が覚めてからも、脳味噌と手が起きず、3時くらいまでダラダラとウェブを巡回。原稿はは午後5時にアップ。最近は、何の感慨も浮かばず。7時に全て完成して、編集部を出る。

 帰宅途中、池袋で本あさり。これこれこれの第3弾を買う。あう、荷物が重い。

 清瀬に着いてからも古本屋に飛び込み、「イマジン 8,9,10巻」を購入。帰宅してダラダラと今日買った本を読みふける。

 そろそろ寝ようと思いながらウェブを巡回していたら、森山さんの日記にこんなことが書かれていたので、まだ書いていなかった編集後記のネタにする。書いている内にかなりの長文になり、アップロードしたのは午前6時。あーあ。ちなみにこれは1週間の期間限定なので、読みたい人はお早めに。


第121話 2000/7/29(土)

 いつも通りに10時に起きるが、今日も頭痛が止まず、しばらく布団の中でずるずると過ごす。11時を過ぎてから這い出し、身支度をして家を出る。ああ、頭が重い。

 いつも通りに秋葉原巡回を開始。しかし暑い。先週より暑い。暑さのためか一件目のP店で、いきなりデジカメの調子が悪くなる。撮影中にスマートメディアを認識しなくなる。あわてて、電源を入れ直したり、メディアを交換したり、電池を交換してもダメ。うー、まだ買って3ヶ月なのに、5,000枚も取っていないのに(涙)。と思ったら、P店を出たとたんに復活。なんだコリャ。

 全部廻り終えたのは午後9時。今日も疲れた…。丸五で若鶏のカツ定食を食べてから、編集部に戻って作業開始。さーて今日は何時間で完成するやら。


第120話 2000/7/28(金)

 定時に起きたが、どうにも頭痛が止まらず、起きあがれない。今日も2時過ぎてからエイヤっとばかりに勢いを着けて起きあがり、そのまま秋葉原に直行する。

 ぐるぐる歩き回って、いつもの巡回を続けるが、いっこうに頭痛が止む気配がしない。今週はペースが遅れ気味なので、とっとと会社に戻るわけにも行かず、とりあえずノルマをこなす。

 8時をまわった頃に定番ショップを廻り尽くし、マックで休憩してから帰社する。編集部についても頭痛は頭に張り付いたままで、もはや偏頭痛の様相を呈す。早退しようと思っていると、あっという間に12時に。今日もギリギリ清瀬行き直通の最終に駆け込み、頭痛を悪化させる。

 終電ないで「猫の地球儀」を読了。構想やアイデアは充分にSFしているのに、文体が中高生向けなのが惜しい。でも、たまにはこういうのも宜しかろう。2時間で読める文庫ってのは楽でいい。ちょっと「知の欺瞞」で疲れていた上に、こんなもんまで買ってしまったんでね。


第119話 2000/7/27(木)

 10時に一旦、目が覚めるも体がダルく、布団の中でうだうだしているとあっという間に2時過ぎに。こういう時は休んでもいいんだが、一応、いくつか直近の仕事もあるので、エンヤコラと家を出る。

 池袋でいつものようにリブロによって、「トライガン・マキシマム 4巻」「イマジン 5巻」と、表紙に引かれて「魅惑のビーム」(こがわみさき・エニックス)を買ってみる。「魅惑の…」は作者も知らず全くの初見だが、552円だす価値はあったかと。タイミングが合えば、次も買うかも。ちなみに、検索かけてみたらこういう人達に好かれているらしい。なるほどね。

 そのまま素直に会社に行こうと思っていたが、フラフラとパルコ内のユナイテッド・アローズに立ち寄ってしまう。一応、破れ掛けの今のカバンの代用を探すという名目はあるんだが、店内を見て回っていると、いつのまにかTシャツと半袖のシャツを買っていた。ちっがーう。

 会社について、昨日の続きのマーケット記事を仕上げて終了。後は、ほとんどケータイWatchのYさんとメール対戦オセロで遊んでいた。12時前に清瀬行き直通に乗って帰宅。


第118話 2000/7/10(月)

 金曜日に突然の訃報。元Watch編集長で現インプレスダイレクト部長の山下さんが亡くなった。インプレスの「できる」シリーズやWatchは、全てこの人が始めたこと。ワタシが今の会社に入った頃はWatchの編集長で、まだ周りを怒鳴り散らし精力的に動き回る姿を見ることができたが、直後に体を壊し入退院を繰り返す生活を余儀なくされた。必然的に日刊の仕事であるWatchからは離れ、書籍編集部で数冊本を出した後、それさえも耐えられる体ではなくなったためインプレスダイレクトへ移って、最後までそこの部長を務めた。

 一時期見られたWatchシリーズの迷走は、山下さんから後任の人間への引継が上手くいかなかったためもある。未だにWatch全体の方針は迷走中だが、個々のメディアが好き勝手にやることで、個別のアクセスは伸びている。こういう社内でもある種、独立愚連隊的な雰囲気を作ったのも山下さんだった。

 上でリンクを張ってあるが、山下さんがインプレスのサーバ上で個人的に作成していたページがある(http://home.impress.co.jp/staff/ken/)。また、山下さんのメールアドレスは未だに生きており、メールサーバには読まれることのないまま沢山のメールがたまっている。山下さんの死が広く知られるに従い、メールは減っていくだろうが決してゼロにはならない。人が死んでもネットワーク上では死なず、また逆に現実で死ななくてもネットワーク上から姿を消して死んだかのように見えることもある。

 人の死と、その死の悲しみ方と、人の死が何故悲しいのかと。日曜日にあった葬儀に仕事のために参加できず、山下さんなら「葬式に来るくらいならWebの更新をしろ」と言うな、と勝手に自分を納得させながら、粛々と思考がループし続けている。



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