■第180話 2000/10/31(火) ▼休みのハズなのに出勤。アメリカ行きのスケジュール調整と、Press Passの申請と、翌日の仕事の準備と、その他諸々。 ▼どうやらアメリカでのスケジュールがムチャクチャタイトになりそうな予感。向こうで取材に当てられるのが実質的の二日間だけになっている。うーん、辛いなぁ。台湾の時みたいに一週間ずーっと詰めっぱなしというのもつらいけど、短いのも困ったもんだ。まあいいや、今回は半ば分観光気分で行ってやれ。 ▼いまいちタイミングが合わないなぁ。まぁ、ノンビリいこうか。
▼今日買った本 ▼陰ではルリルリ〜なんていっているオイラだが、濃ゆい世界に迷い込んでしまって思わずクラクラ。 ▼すでにあちこちで話題になっている教育改革国民会議の議事録。なかでも7月7日開催の第1分科会の第4回議事録が秀逸。んっもう、これまたクラクラ来ちゃうね。 ▼あまり話題になっていないと言うことは皆気が付いていないのだろうけど、最近の小学館のコミックスの奥付にはURL(http://www.info.shogakukan.co.jp/)が書いてあり、コミックスごとにアンケートを実施している。これに回答すると毎月500名に1000円の図書カードが当たる。3ヶ月ほど前にMONSTERだか何かでこれに答えたら見事当選した。サンデーコミックスにはこれが着いていないので、青年誌以上だけで実施しているみたいだが、ハガキよりかよっぽど回答率は上がるんじゃないかな。他の会社でもやって欲しいものだ。
■第179話 2000/10/30(月) ▼なんか知らんがやたらと忙しい一週間であった。11月の2週からアメリカなんだが、この調子で本当に行けるのか不安になってきた。
▼とりあえず読んだ本のメモ。 ▼思い立ってYahooオークションで、いしかわじゅんのマンガをいろいろと落札。振り込みも富士銀行のサイバーバンクですますと、黙ってるだけで家に本が届く。古書店を巡るのも楽しいが、探索書がある場合はこういうのもホント便利だ。 ▼がーっ、また寝過ごしてAMDの発表会をすっぽかしてしまった。昨晩はアジアカップ決勝を見終わってすぐに目覚ましを9時にセットして寝たが、起きると12時ちょうど。目覚ましも寝ぼけて止めたようだ。後から同僚のT氏のリポートを見たが、DDR関係のメーカーが色々来ていた様子。チェッ、沢山聞きたいことがあったのにぃ。
■第178話 2000/10/24(火) ▼もうちっと早起きしてX-Menでも見に行こうと思っていたが、目が覚めると午後4時。まあイイやと明日の仕事の準備をしようとノートPCを開くが、VPNの調子が悪く社内ネットワークに入れない。仕方がないので、直接会社に行くことに。余録はちゃんとあるしね。 ▼編集部に着くと、当然「なんでいるの?」と言われるが、めげずに「仕事」と返事。ニュースも少ないし、月刊誌のセクションも峠を越したんで、フロア全体がノンビリとした雰囲気で、自分もノンビリと作業をこなす。 ▼そろそろ帰ろうっかなぁ、とフロアを見渡すと誰かさんはとっくに帰宅。仕方なく一人で寂しく帰宅
■第177話 2000/10/23(月) ▼土日の徹夜仕事を上げて帰宅して寝て起きて、午後4時に目を覚ます。ちょうどM原からTelが来て、今日の連絡。とりあえず池袋で落ち合ってから渋谷のABC本店に向かうことにする。 何もかも予定通りにいくはずが、渋谷について東急百貨店と東急プラザを勘違いして、逆方向の道玄坂に向かっているのに12分ほど気が付かず、あやうく迷いそうに。ていうか、完全に迷子だし。あわてて地図を見て駆け足で急ぐ。定刻を5分ほど過ぎてABC本店に着くと、会場は8分ほどの入り。現代思想好きなのか、それとも東氏のファンなのか、はたまたストーカーなのか、前の方ほど座席が埋まっているのはさすが。 席に着くや否や、いきなりレジュメが配られる。大学の教室のような雰囲気と相まって、否が応でも授業と言った感じになってくる。これで、出版社らしきスーツのおじさんや、ちょんまげ頭のタニグチリウイチさんや、伊藤剛や永山薫がいなければ、ホントに学校。M原とオイラは二人して最後列の席にどっかと陣取って「さーてどんな講義をかましてくれるのか?」と偉そうに身構えている。 7時20分になると、ようやく東浩紀氏の登場。挨拶もそこそこに「今日は講義のつもりで来ましたから、そのつもりで」と宣言。こっちも望むところと、ペンを出して臨戦態勢。 講義の内容は、当然「不過視なものの世界」に即したものだが、オイラみたいな不勉強な人間の理解を促すような基本的な『哲学』や『現代思想』の仕組みを、東的な視点でレクチャーしてくれたもの。前近代、近代、ポストモダンと人間の世界認識の枠組みがどのように変わったかをおおざっぱに説明。 とか何とかいいつつも、この日の主題は何はともあれ「萌え」の定義をしたことか。キャラクタに内包されたバラバラの要素を一瞬にして読みとる能力と、それを獲得するための修行が萌えの本質らしい。でも、「萌え」の説明に痕の初音や でじこ 使って体(プライド?)を貼ったギャグをやっても、あまり受けてなかったのがイタイっす(笑)。けど、東くんてMacユーザーなのにホントに痕をプレイしたの?
▼最近の疑問なんだが、現代思想・哲学方面から東氏のように人間の「世界認識」について提示されるが、こういった人文系方面からアプローチと、理系方面の認知科学なんかのアプローチはどう違うんだろうか? 東氏が考えているポストモダンにおける認識のモデルは「データベースとユーザーインターフェイス」だが、こういったコンピュータをつかったメタファって昔からあったと思うんだけど(この辺のことは苫米地英人の脳機能学とも重なるはずだよね)。 別に東氏をおとしめたいだけではなくて、人文系でのこういった理系メタファの流用に対して「それってホントはこういうことじゃん」とか「理系じゃ昔からやっているよ」などと後ろから撃つようなマネをする人が多いからね(いっておくけど「知の欺瞞」への批判とは違う)。どちらかというと自分たちで広報をきちんとしてないで「理系離れ」を社会・教育の所為にして、たまに間違ったメタファを見つけると鬼の首を取ったように指摘する人達のことを批判したいだけ。単純に「人文=大衆」「理系=研究者」という図式には出来ないが、アカデミズムと一般社会の乖離っていうのは社会学・経済学なんかよりも科学の方で遙かに進んでいるし、それに危機感を持っていない科学者が非常に多い。それは「基礎学力がない学生が多い」とかいう次元よりも、もっと下の方の話。 批判は批判で間違っているならば、甘んじて受けるべき。しかし、代案無き批判はタダのイチャモンに過ぎないのも事実。イヤ、これは言い過ぎとしても、何らかの提言はして欲しいと思う。イヤ私はしている、と言う人もいるかもしれないが、少なくとも文系理系にわたっての読書をしているハズの私の所には届いていない。
■第176話 2000/10/20(金) ▼眠くなければ眠たくなるまで寝なければよい、との真理に基づき明け方まで読書。「BECK・5巻」はいいねぇ、やっぱジュブナイルはこうでないと。「ストッパー毒島」とパターンは一緒だけど、月刊誌の方が作者のペースにあっている感じ。「破壊魔定光・3巻」は実は今一番お気に入りなSFマンガ。平行世界やシュレーディンガーの猫、疑似タイムスリップ(作中ではタイムフラグメンテーション)の解説はご愛敬としても、SFとしてのおもしろさ+エディプスコンプレックスが描かれている。読んだ後に思わず「おもしれぇ〜」と叫びたくなる。でも、読めない人間は拒絶反応が激しそうなマンガだ。「イマジン29・1巻」はイマジンと付いているものの前作とストーリー的には別作品。毎度のように「働く女性」が主人公だが、今度のキャラクタは前作のそれの要素が一旦バラバラにされて再構成された感じ。ネームのテンポが軽やかで、これもまた楽し。 ▼今日も秋葉原に出向いてお仕事中。一通り回った辺りで4時半に。松屋でカレ・ギュウ喰ってから、タラタラ歩いて三省堂本店へ東浩紀スペシャルオンステージのために出向く。5時ちょうどに付くと、1階のフロアで会場セッティングの真っ最中。バックの金屏風が何ともステキ(笑)。一度4階へ上がってコミックスをチェックして、5時15分頃に戻ってくるとちょうどアナウンスが始まったところ。整理券を取り出し列に向かい、人の波を押し分けかき分け、てな事は全然無しで前から5番目の好位置(?)をキープ。さて先頭は?と顔を向けると、出没を予告していたタニグチリウイチさんが陣取っている。生で見るのは初めてだけど、似顔絵通りで一発で判明。今はお髭をはやしていらして、ちょっとダンディな文化部のデスク、てな感じ。 予定開始時間を過ぎて、今か今かと並んでいる間だけでも、5〜6人程がサイン欲しさにわざわざ本を買っていたのはちょっと驚き。結局8分ほど過ぎた辺りで、東浩紀氏のご登場。本日の格好はパープルのロングスリーブのカットソーに、一体どーやって着るんだか不明の焦げ茶色したモード系のナイロンパーカー。髪の毛は軽くパーマ当てて、赤を少し入れてあるみたい。席に着くやいなや、早速サイン開始。割と一人々々に時間を掛けていたけど、オイラの前に並んでいた人があまりにも無表情・無反応なんで東氏もさすがに戸惑っていた様子。そういやタニグチさんが終わった後に話していたオリンパスC-3030Zoomでパシャパシャ写真を撮っていた関係者らしき女性って、もしかして東氏の奥さん(大下さなえさん)なのかな? あの人が奥さんなら東氏の私服のセンスも納得がいくのだが。 自分の番が回ってきても、サイン自体は一言二言話しただけで、サクッと終わる。会話と言っても、本の内容に関してはまだ半分しか読み終えていないし、答えて貰っても理解できる頭は持っていないので、オリジナルキャラクタの名前募集に関してちょこっと質問。そういや、いつもWeb読んでるって言ったら喜んでたなぁ。気になる人数の方は、列の後半部分が非常階段の方へ誘導されていて列の長さが不明な上、最後まで残って数える時間もないので不明。すんげ〜おおざっぱな概算で100人弱は集まったかな。集まった客層は、どんなサイン会にでも大抵いる着飾って帽子をかぶったホントにファンだかわからないようなオバサンもいたが、やっぱり中心は20〜30代の男。う〜ん、やっぱり若い女の子への知名度は宮台に劣るみたいっすね。 次は23日の月曜日のトークショーでまたまた東氏に接近だけど、今度はちゃんと風邪なおして来いよ>M原。
■第175話 2000/10/19(木) ▼昨日のように朝までいろいろと読みふける。とりあえず田口ランディ「できればムカつかずに生きたい」を読了。うーむ、ほぼ全編がウェブやメルマガで読んだことのある文章だ。その所為かどうか、ちょっと飽きが来たかな。 田口ランディの新しさって、女子高生の援交からオウムや引きこもりでも何でもを、身体性という視点から語るものだったけど、最近はちょっとその辺がお留守になっている気がする。山形浩生が揶揄するように、解ったような気にさせてくれる比喩だけの人になっちゃうと、チト辛いかな。 ▼午前中から家を出て、パルコのユナイテッドアローズでちょっと秋物を買って、リブロで「BECK 5巻」「破壊魔定光 3巻」「イマジン29 1巻」「サイゾー 11月号」「アエラ 10/23号」を買って、秋葉原へ向かう。ぐるぐる回るもAthlon 1.2GHzはお流れで、G450も入るかなーっと思ったらコイツも流れて、またまたネタ切れか? トピックと言えばメモリが128MBで8,000円割れになりそうなこと。つーか1年も絶たないウチに価格が1/3になるたぁ、どういう了見だ?えっメモリメーカーさんよ。おかげでショップは青色吐息。 ▼どうやらIさんには嫌われてはいないらしい。 ▼そうそう、またアエラのオタク記事に関して。コンプレックスが創作の糧になる、かどうかは置いといて、オタク的なものを一般人が普通に扱うようになった例として、ラルク・アン・シエルのメンバーがガンダムが好きだと公で語ったり、スマップがガッチャマンに扮するCMを挙げる。これって、顔ぶれを見れば解るとおり、ラルクにしてもスマップにしても皆'70年代(昭和40年代)生まれ。幼稚園から小学生に掛けてちょうどガンダムとガッチャマンを見て育った世代だ。で、その世代が共有できているものといったらガンダム辺りのアニメか、全盛期の少年ジャンプしかないのだ。つまり、世代内で唯一、透明性が確保されている方向が、これしかないって事の証でもある。 人は必ず透明性を求める、って訳ではないと思うが、ある程度見晴らしの利くコミュニケーションを果たそうと思ったら、ツールがこれしかなかったって事なんだろう。その証拠ってわけではないが、60年代あたりまで含めた30代以上になると、どちらかというとアイドル談義になるハズでは。 ▼トークショーを見る前に一応読んどかんと思い、東浩紀「不過視なものの世界」に手を出す。基本的に過去の対談を集めたもので、斉藤環と山形浩生と村上隆の辺りまで読んだが、頭を抱え込む。簡単にいうと「専門家を連れてきて東君がその分野の現状認識を語って、ウンウンと肯定して貰っておしまい」といった本。対談の題目自体は興味のある分野なので読み進むが、本の作りとしてスゲェ甘々。これは著者の責任というよりも、編集者の責任かも。対談相手の面子揃えただけで満足しちゃったのか? おまけ 山形浩生ってやっぱり東浩紀が嫌いなのかな?
■第174話 2000/10/18(水) ▼昨晩から一睡もせずに本を読みふける。ジェフりー・アーチャーの「百万ドルを取り返せ」「ケインとアベル 上・下」の合計1000ページ以上をぶっ続けで読み通す。たぶん、この2タイトルがこれまででもっとも繰り返し読んだ小説。初めて読んだのが高校1か2年の時。それ以来、年に1回ほどのペースで読んでいるハズ。メジャーではあるけど、なんてことないエンタテインメント小説なのだが、今のようにやたらめったらの読書を始めるきっかけとなった本。
▼自閉モードになるとやっかいなのが、ネガティブになるのではなくてまさに「自閉症的」になるから。人と関係するのが怖い・おっくうというのではなく、他人への興味が薄れてしまう。社会性を放棄しちゃいそうになる。特に最近では、社会との強い接点が会社くらいになっているので、そこで自閉モードになると社会との回路が全て絶たれてしまう。高校の時、大学の時は大抵、他に逃げ道があった状態でそれをやっていたので、社会性がゼロになることはなかったが、今の状態でやったら即引きこもりになるだろう。通常の精神状態だとそうなるコトへの恐怖があってなんとか外へ出ようとするのだが、自閉モードになると「それもまたよし」と安易に肯定してしまいそうになる。
▼ユニクロがWeb通販を開始。
■第173話 2000/10/17(火) ▼あああっ、本格的に何もしたくない病が発症中。一日中、家で本を読んでいる。郵便局や、買い物や、なによりWORLD PC Expoもいろいろとお誘いがあったのに初日からさぼっちまった。つっても、ほとんどが台湾メーカーでこの時期、日本には大した新製品は持ってこないし、AMDとかVIAとかALiとかの某新チップセット(アレね)のマザーボードも見せてくれるとは約束していたけど、今はまだ記事にできないし。だけど行っとかないと後であったときにM社のテイさんとか、G社のリンさんとかうるさそうだしなぁ。どうしよ。 ▼オタクが衰退しているかどうかは、ハッキリ言って興味の埒外だし、アニメやゲームが産業として傾こうがいっこうに構わない。あくまでもオイラは「本読み」で「マンガ読み」に過ぎず、本も最近でこそSF・ミステリをよく読むが、本来はタダの一般向け科学書のファン。そんな門外漢から言わせて貰えば、端から見ていてオタク文化・産業が衰退しているとは到底見えない。セーラームーンやエヴァ以降、ヒットがないって?もともとそんなヒットの方が異例でしょ。クリエイターが育たない?単にマス相手にモノを作れなくなっているだけで、人材がいない訳じゃなく、受け手側の状況の変化も大きいハズ。 あ、でも一点だけ。手塚治虫がコンプレックスを持っていたというのは、割と有名な話だと思ったけど、違うのかな? ▼単純にパイの大きさを見ていると、秋葉原では明らかに自作パーツ系は衰退している。ある大手CPUの販社は、今年の第一四半期をピークに売り上げが減る一方。昨年末までは、CPUの単価が下がっても、販売数が増えることで売り上げは上昇し続けていた。しかし、今年になってからは単価の減少ペースはそのままで、販売数が減っている。だからといってCPUの単価を上げると、更に販売数も減るというまさにデフレスパイラルに陥っている。それでも本体系専門の大型店に較べるとまだマシらしいけど、もうどうしようもないね。 ▼PC業界が衰退とまでは行かなくても、一時期の勢いを失いつつあるのは必然。コンピュータっていうのは社会に占める位置が「車」と一緒でありながら、製品としての販売形態は家電製品と一緒という、ちぐはぐな状態。車と一緒というのは、産業にとっては必須で耐用年数も近いと言う点。今どきの風潮でパソコン使って電子メールの一つも…、なんてのがあるがそんなもん携帯でiモード使ってりゃ充分。車だって普及しているとは言え、免許を持っていない人というのは一定数いるわけだし。家電と一緒というのは、まあメーカーも一緒だし、販売ルートも似たようなものだし、何より最近の単価の下がり方はテレビと同レベルまで来ている。つまり、テレビと変わらない程度の価格のモノを、車と同じように売って、場合によっては車以上の開発費を掛けている。こりゃいつか破綻するのは目に見えている。
■第172話 2000/10/15(日) ▼前夜からいつもの徹夜作業を継続中。集中力が途切れがちで、Webをあっちへフラフラこっちへフラフラ、なかなか仕事が進捗せず。早く終わらないかな、なんて他人事のように考えている。悩む前に手を動かせっちゅーの。 ▼最近、記事を書くスタンスがあやふやになってきて、どうしたもんかなぁ。読者側とも、ショップ・メーカー側ともどっちつかずになっており、個人的にイヤ〜んな感じ。テレビにしても、紙媒体にしても、商業メディアは全て最終的には広告になっちゃうんだろうな。かといって、個人ベースでフリーペーパーや同人誌作ってそれで面白いモノが書けるか、ていうとそれも疑問。面白いモノを書くには何らかのシバリが必要だと思うし、そのシバリってワタシにとっては外部にしか存在しないものだから。自分の内的欲求が「書くこと」の動機付けにはなっても、完成度を高める方向に働くとは限らないんですよ。 ▼基本的にジャーナリズムなんて存在しないと思っているのが間違いだという話も(笑)。あらゆる表現は私的なものであり、ジャーナリズムなんて、その表現を発表する場によって整形するためのローカルなルールに過ぎない。極端に言うと、他人に迷惑をかけない・他人の価値観を侵害しない限り何を書いてもいいってコト。まるで、援交をやってる女子高生みたいな物言いだな(笑)。でも、これは本気(マジとよむべし)。
▼朝日新聞「“忍者”と観光客が乱闘、25人軽傷 栃木・日光江戸村」
▼アエラ・10/23日号に「オタク衰退の悲劇」との記事。
■第171話 2000/10/13(金) ▼起き抜けから体が重く、熱っぽい。季節の変わり目になると必ず風邪を引く。 ▼今日は素直に秋葉原に直行、ぐるぐると歩き回る。毎週言っている気がするが、今週もネタがない。松屋で並と生野菜を食って、K-Booksでまんがを2冊買って、海洋堂でチョコエッグをカートン買いするかどうか10分悩んで結局止めて、帰社。なんか疲れてんなぁ。 ▼なんかIさんに嫌われているのか?、オレって。 ▼シグマリオンで社内のネットワークにダイヤルアップが上手くいかない。と言うよりもWindows CEのダイヤルアップ周りの仕様が変なのか? 確かにわかりにくいことこの上ないが、このままでは埒があかない。ドコモの製品にJ-Phoneを繋ごうというのが間違っているという話も(笑)。 ▼そういえば、こんな所でも兎丸センセのインタビュー。
■第170話 2000/10/12(木) ▼起きて家を出て、そのまま向かったのは会社でもなく秋葉原でもなくて、新宿に直行。ビッグパソコン館でシグマリオン用の携帯電話接続ケーブルをゲット。この間の本体購入時のポイントが貯まっていたので、現金は払わずに済む。そのまますぐ横のまんがの森・新宿店で中平正彦「破壊魔定光 3巻」の発売記念サイン会の予約をしようと思ったが、日曜日の昼間で仕事とブッキング。一応、貰っておこうとも思ったが、到底時間的に無理そうなので他の人に譲ることに。 ▼その足で総武線に乗って、何故かまたもや秋葉原ではなく一つ手前のお茶の水で下車。三省堂本店に赴くと、案の定、東浩紀「不過視なものの世界」が平台に積んである。予定じゃ14日発売となってるが、書籍なんてそんな律儀に日付通りに書店に並ぶものでなし。トーハン系なら大抵2〜3日前には並んでるけど、日販だとちょっと遅めかな。こちらもサイン会があって、20日(金)の夕方とのこと。行く気はないんだけど、もしかして、一応、万が一、念のためこっちは整理券も貰っておく(笑)。番号は51番目だけど、これって早い方なのか遅い方なのか? ▼仮にも出版社に勤めていながら、仕事の96%くらいがオンラインがらみで、残りの4%の紙媒体の仕事も原稿とデータを作ったら、あとは他の編集者にお任せで、版下なんざ目にもしたことないような似非編集者なんで、既存の書籍の流通問題はハッキリ言ってよく知らん。が、一応社内で運営している通販サイトや、外部のショッピングモールの立ち上げなんかに関わったことならあるので、その辺の事情なら多少の知識はある。 出版者自身が最新書籍の在庫を持つべき、という点は外部からの要請だけでなく、内部の事情でも変わりつつあると思う。実際、ある程度の規模以上の出版社になると、自社のウェブサイトを持ち、そこでなにかしろの直販を行うようになっている。当然、大手出版社ともなればそれなり注文もあるだろうし、それに伴って在庫も持たざるえないだろう。で、自分たちでWeb通販システムを構築できるだけの資金を持った大手出版社は問題ない。自ら在庫を持ち、それをきちんと管理できるノウハウを蓄積して、在庫を持つリスクを最小限にする努力を現実にしているだろうし、それを実行できるだろうから。問題になるのはそれができない、そこにパワーを咲く余裕のない中小の出版社。てことで、思いついたのが出版社専門のショッピングモール。ショッピングモール総体で見ると本屋のように見えるが、あくまでも個々の出版社が集まっているモールだ。同一分野の商品を扱う複数のショップが競合するショッピングモールというのは、いくつかの分野ですでに実績があるし、システムをモール側で提供することで出店側の負担を減らすことができる。 既存の書店や卸なんかがやると、いろいろと引きずるものあって大変そうだけど、だれかやってみたいって所ないかな? システムを持っている所なら知っているんだけどね。 ▼上の文章、実際はこの3倍くらい書いたんだけど、現在の出版社による直販の分析とかで長くなりすぎた上に、社内のデータも書きすぎたんで、思いっきし削除。
■第169話 2000/10/11(水) ▼目が覚めてもなかなか血圧が上がらず、いいともを音だけ聞きながら少しずつ起きあがる。健康診断で血圧を測ってもらうと、このところ年々下がっている。学生で運動部だった頃は、110の70くらいでまったくの標準だったが、今では上で96下で60にまで下がっている。よし、これからは寝坊は全て低血圧の所為にしよう。 ▼唐沢議長の日記で知った事件。日刊スポーツから「棒高ポールがでん部に刺さった」。オリンピックで股間にポールが当たった選手がいたが、それどころの騒ぎではない。全治一ヶ月の重傷だそうだ。昔から棒高跳びのポールって危なくないのかとの疑問があったが、こういった事件で目の当たりにするとは思わなかった。今まで起きなかったのが不思議なくらい。写真に写っている太股を流れる鮮血と、後ろでのぞき込む女性が妙に対照的。
■第168話 2000/10/10(火) ▼ダラーっと過ごしながら、宮台真司の「援交から革命へ」を読み進めて、夜中はM原の家へ定期便。案の定、ガラスの仮面に大ハマりをブッこいているようで、残りを全て持って来いとのこと。へっへっへっへっ、修論は大丈夫なんでっか?
▼リンク「アジアのいかしたTシャツ」
■第167話 2000/10/9(月) ▼体が起きてからも頭が起きず、ボーっと過ごす。晩飯を喰ったあたりから目が覚めて、いしかわじゅん「鉄槌!」を読み出す。これは、いしかわじゅんが、マンガ内である旅行会社に「バカヤロー」言ったために訴えられた裁判の顛末を描いたものだが、もうこれがいしかわ節の大炸裂。いしかわじゅんがバカヤローと言うに至った理由は十分に納得のいくものだし、それを訴えた旅行会社もマヌケなのだが、一連の出来事がとにかくいしかわじゅんの視点から描かれているため、裁判に関わった人間をことごとくメタクソに切っている。あの人の言うことは確かに正論だし、訴えた旅行会社もどうしようもないし、いしかわじゅんが依頼した弁護士もダメなんだけど、その中で上手くやっていかざるえないのが世の常というもの。普通、大きな会社に一個人が民事で提訴された場合、大抵は裁判費用の関係で適当なところでお互いに歩み寄って和解する物なのだが、いしかわじゅんは財力とメディアへのコネを利用してとにかく押しの一手で通しまくり、見方のハズの弁護士も、一緒に訴えられた掲載した出版社も、裁判官も、なにより相手の旅行会社が困惑する様が描かれている。いや〜、いしかわじゅんウォッチャーとしては愉快極まりない本でした。そういえば、この前Yahooオークションでいしかわじゅんの初版本五冊セットを競り負けて、非常に悔しい思いをした。先月はとにかく貧乏だった上に給料日前で、たかが2,000円が出せなかった。今年はこれが二つ目の悔しい出来事。いしかわじゅん著作コンプリートは先が長いなぁ。
■第166話 2000/10/8(日) ▼すでに日曜日も暮れようとしている。最近のオイラには週末という概念は存在しないな。こういうときは、よほど仕事を変えようかと思う。
▼またリンク「ケニア ジャイアント ウデムシ」 ▼虫と言えば、小学生の頃は昆虫博士(このほかにも宇宙博士、動物博士、等々、博士号はいくつか持っている(笑))と呼ばれ、素手でトンボにセミにトノサマバッタを捕まえては、虫かごに寿司詰めにしたままほったらかしにして翌日見ると全て死んでいたり、公園の池に飛び込んでドジョウやタニシを捕まえて、あまつさえ鯉を捕まえようとして溺れそうになったりしたほどの自然児だったのが、今ではセミすら素手で捕まえられないていたらく。20年前の北海道は札幌にでさえこれほどの自然があったのに、幼稚園から小学校に上がり、高学年になる頃には見る間に虫が減っていったのを子供心に覚えている。小学生の時分には自分たちが採りすぎたせいだなんて幼心に罪悪感を感じたものだったが、今になると僕が過ごした80年代は、かろうじて曖昧だった街と自然の境界が、次第に線引きされていった時期でもある。「開発」なんて大きなお題目は札幌オリンピックで終わったものと思われていたが、田舎町が郊外の住宅地として静かにゆっくりと変わっていった頃に違いない。 5年ほど前、夏休みを利用して大学の友人と札幌に出かけ折り、かつて自分が住んでいた町を見に行った。そこで見たのは過疎とは到底呼べないが、確実に人のいなくなったニュータウンだった。少し歩けばコンビニにぶつかり、町の商店街はシャッターを下ろし、公園には人影が見えず、古い鉄筋コンクリづくりの集合住宅は窓をベニヤでふさがれたまま取り壊しを待っている。その町は、どこかで見たことのあり、かいだことのある匂いにあふれ、その記憶をたどって思い出したとき、悲しくなったを覚えている。いつか夕張で見たとうに人の消えた炭坑街であり、東京の郊外に広がるニュータウンでもあったから。自分が過ごしたことのある町が、大切な思い出ではずの町が、只の名前のない町と化しているのを見るのが、これほど悲しいことだと判るようになったは、つい最近のことだ。
■第165話 2000/10/6(金) ▼あっ、なんか一週間経っているし。シグマリオン買ってしまったんで、家での空き時間はずっとコイツをいじくってました。マンガを買うのを忘れるほど物にハマるのは久しぶりの体験。おかげで「ヒカルの碁 9巻」と「ホイッスル 13巻」と「彼氏彼女の事情 12巻」が出ているのに今日まで気が付かなかった。
▼とりあえず色々リンク
2chに何故か夏目房之介センセが登場。 またまたbk1から、山形浩生(センセと付けないのに他意は無し)が読者書評でいろんな本をめった切り。当然、中谷巌の本もメタクソに言っているんだけど、緒川たまきの写真集はタダの趣味? ▼そうそう「現象学的社会学における経験の『関与構造』」だったね。サンキュ。昨日までの日記は訂正。
Copyright © 1998-2000 "buru" All Rights Reserved. |