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2001 January


第215話 2001/1/1(月)

▼今までで最も何もない正月だ。一日中、溜まっていたDVDを見て過ごす。とは言いつつ、実際に初見なのは「ブレードランナー 最終版」のみ。後は再見の作品で、テレビの画質調整にいそしむ。テレビを買ってから3週間経つが、いまだにセッティングが決まらない。もっともビクターのテレビの調整項目が少ないのがいけないんだが。こうなったらサービスマニュアルを手に入れて、サービスモードで設定しないとダメかな。

▼ほかには読書。斎藤貴男「機会不平等」を読み出す。全体の構成は「カルト資本主義」の様に、綿密な取材と資料に基づいて、題材の裏に浮かぶ国・企業・人が語らない事実を浮かび上がらせていく。

 まだ最初の半分程度を読んだだけだが、それだけでも表題の「機会不平等」が指し示すものの暗さに、気持ちが押しつぶされる。何かをしなければ、と焦燥を感じても今のワタシに出来ることと言ったらココで署名をすることくらいのものだ。


第216話 2001/1/11(木)

▼このところ自閉モードになり気味なので、ムリしてでも何かをしておかないとな。

▼読んだ本。斎藤貴男「機会不平等」、「思考する機械コンピュータ」。どっちもオモロイ。機会不平等はオモロイどころの話じゃないけどな。
 ここのところ集中力が途切れがちで、読書ペースが落ちている。10日で2冊しか読めないのはダメダメ。月末のベストサイエンスブック2000の締め切りまでに、「ハイパースペース・サーフィン」と「宇宙はこうして始まりこう終わりを告げる」を読みたい。

▼メモ代わりに昨年購入した科学書。一応、下に挙げたものは読了済み(読んだのは昨年とは限らないけど)。

12/11 千の太陽よりも明るく(平凡社ライブラリー 362)
10/30 銃・病原菌・鉄 下
10/30 銃・病原菌・鉄 上
10/30 思考する機械コンピュータ(サイエンス・マスターズ 15)
10/03 月面に立った男
09/11 アインシュタインの宿題
09/11 パラドックス!
08/16 ご冗談でしょう、ファインマンさん 下(岩波現代文庫)
08/16 ご冗談でしょう、ファインマンさん 上(岩波現代文庫)
07/21 科学技術と現代政治(ちくま新書 252)
07/21 サイエンス・ウォーズ
07/06 科学にわからないことがある理由 青土社 ジョン・D・バロ−
06/26 円の歴史 河出書房新社 ア−ネスト・ゼブロウスキ−
05/26 「知」の欺瞞 岩波書店 アラン・ソ−カル
04/14 人類進化の空白を探る 朝日新聞社 アラン・ウォ−カ−
03/08 フェルマ−の最終定理 新潮社 サイモン・シン
02/16 人工生命 科学技術出版社 有田隆也
01/07 人体部品ビジネス 講談社 粟屋剛

 日付は購入(or発注)日。bk1と紀伊国屋とamazonの発注履歴からペーストしただけなので、形式がバラバラなのはご愛敬。このほかにもBookOffでサイエンスマスターズの既刊を何冊か買っているけど割愛。

▼見たDVD。「ファイトクラブ」「プライベートライアン」「トレインスポッティング」「シックスセンス」
この中で一番面白かったのは「トレインスポッティング」かな。次点は「ファイトクラブ」。

 コレでDVDは昨年買った分は全部視聴完了。と思った途端、「フリクリ5巻」と「地獄の黙示録」を買ってしまった。このほかにも通販であるLDを買ったりして、チト、浪費が過ぎたな。てことで、今日から緊急緊縮財政モード発令。給料日までbk1もamazonも禁止。


第217話 2001/1/12(金)

▼どうも仕事に集中できない。うーむ、またいつもの「全部投げ出したい病」だな。

▼知らなかった…。PS2のガンダムを買うと「マ・クベの壷」が買えるだなんて…。なんだかウズウズしている自分がイヤだね。

▼何もしたくねーよ、もう。


第218話 2001/1/13(土)

▼今日もお仕事。めんどくさ。

▼雑誌チェック
・「ヤングアニマル
 「ベルセルク」夜が明けたら役者が揃った。ようやく話が前に進む。「愛人」まだまだ引っ張るな。矢を射る前のためと思えば。「ホーリーランド」最近、気になっているマンガ。一言で言えば、ストリート系『はじめの一歩』。いくつか伏線が張られており、作者はある程度先まで考えている様子。掲載順がこのところ後ろ気味なのが気になるが、アニマルなら早々にうち切られることはないだろうから先が楽しみ


第219話 2001/1/19(金)

▼高校の時の連中と久しぶりに再会。卒業式以来のヤツもいる。みんな全然変わってねーでやんの。

▼BBCより、米軍が開発中のパワードスーツ(正確には強化外骨格か?)。

▼給料日まで待てずにbk1とamazonで発作的に10冊ほど注文してしまった。だって、オーソン・スコット・カードの新刊の予約とかしているんだもん、我慢できなかった。で、予約だけでは済まず、ポケモン・ストーリーとか、小谷野敦とか、山形浩生とかを注文。

▼だいぶ調子が戻ってきた。そろそろ読んだ本の感想が書けるかな。


第220話 2001/1/20(土)

▼いつもの土曜日で、朝からお仕事。昨日の酒がちょっと残っているが、思ったよりは楽だ。本当に「酔っぱらった」と言えるほど飲んだのは久しぶりだった。

▼今日の出勤のお供は「科学にわからないことがある理由」。てっきり読み終わったと思っていたら、冒頭の3分の1ほど読んだ辺りで失念していた。コッテコテの翻訳文が読みづらくて、文章がなかなか頭に入ってこない。だから読んでなかったのか。

▼秋葉原を歩き回っているうちに、予報通りに雪が降り出す。編集部のある市ヶ谷に着くと、しんしんと降り積もっている。雪が降るとダメなんだよなぁ。北海道に住んでいた頃の記憶が、妙にノスタルジックに思い出されてしまって、センチな気分になっちゃうから(笑)。

▼そういえば、サッポロ黒ラベルのCMってウェブから全部ダウンロードできたんだ。


第221話 2001/1/21(日)

▼雪は夜明け前に止み、朝から綺麗に晴れ渡る。今日こそは早く帰れそうだ。

▼19日付の日記で、「二極化したあと多数の経済的敗者がまったり生きるって社会像でしょ。全体としてそんなに上手く行くかいな?『ファイトクラブ』みたいになるんじゃねーの?」とある。いや、たぶんファイトクラブの方が特殊だって。あの映画では「殴ること」と「殴られること」が同列に扱われていて、両方が揃ってOKみたいな感じがあるけど、日本で、しかも若い連中は、自分が殴られる側に回るなんてこたぁ考えていないでしょ。自分がやられると、ずーんと落ち込んで引きこもるか、逆に切れて相手を殺しちゃうかだと思うぞ。

▼そうそう、二極分化と経済的敗者の話は、何となく実感した。

▼やっぱりオレは、「コミュニケーション」そのものを目的にすることが出来ない性格だなぁ。最近、自分の性格が「寡黙なアメリカ人」(笑)だってコトに気が付いた。

▼上の話は自分の中で全部繋がっているんだけど、さすがに全部は書けない。


第222話 2001/1/22(月)

▼早起きして映画をハシゴするつもりだったが、やたら眠い。結局、待ち合わせ時間に間に合うギリギリまで寝る。と思ったら、M原から遅れるとの電話。だぁー。

▼新宿のライブハウス「WALL」で、健ちゃんのライブ。去年の夏の渋谷以来だ。教え子達との共演のようで、昔の尚美のクラコンを観ているよう。酉は健ちゃんとタダスケ君と去年の渋谷で一緒だったドラムのスキンヘッドの人で、リズム隊+キーボードでメインがベースという変則構成。しかし、最初から最後までまったく飽きさせず、健ちゃんの超絶テクニックのオンパレード。イヤイヤイヤ、気持ちいいほどに弾きまくってくれた。尚美の生徒達には悪いけど、レベルの違う弾き手を並べて聞くと、楽器が上手いって言うのがどういうコトなのかよく判る。ああ、至極の時間でした。

▼生のライブを聴いたあとだと、家でオーディオをどーだこーだといじくり回すのがばからしくなるな。それでも、少しでもいい音で聞きたくなるのが人の性。いや、オタクの性か。

▼CNNより「バーチャルセックスに現実味 豪で人形を開発
 すでに日本じゃ等身大フィギュアが定着?しつつあるけど、「人形は基本的には受け身だが、重要な部分はモーターで動かすことができる、と特許には記してある」とか書かれちゃうと、妄想がふくらむ(笑)。


第223話 2001/1/23(火)

▼出社するつもりだったけど、怠さに負けて自宅で作業。

▼宮台真司・速水由紀子「サイファ 覚醒せよ!」読了。
 なんつーか、ココに来て俺の言っていることとまったく同じ気が(笑)。いやね、オイラの現状認識の多くは宮台の影響(それも多くはM原経由で)を受けているのは確かだけど、科学教育の推進による新しい生命観の確立なんて、オイラが普段から言ってることそのままじゃんか。終盤で速水の言葉として語られ、宮台も同意する一文がある。

「もっと根元的な話をすれば、全宇宙で、地球に生命が生まれるような現象が起こりうる確立は、『奇跡』という言葉にふさわしいほど低い。そして様々な遺伝子の組み合わせの中から、私や宮台さんという人間の全ての特徴を持った生体を組み立てる可能性も、『奇跡』的な確立なんです。つまり人間一人がここに生きているという事実は、『奇跡中の奇跡』、というわけです。『自分がサイファである』と信じる動機付けは、それだけでも十分な気がしますが。」(太字は原文ママ)
 この辺は、以前からオウムや新興宗教を批判して言っている言葉とソックリそのままだな。宮台がこっち側へ来るとはチト予想外。しかし、ソックリと言うことは俺に対するM原の批判もそのまま当てはまると言うことか(笑)。ついでだけど、bk1のサイファのページには書評が3本も着いているが、どれも書評としていまいち。唯一フックになっているのは、最も短い松田尚之氏の物くらい。


第224話 2001/1/24(水)

▼目覚ましテレビが終わるくらいまでかかって今日の仕事の下準備。やっぱり昨日のうちに会社へ行って作業しておくべきだった。ネットワーク上での仕事は専用線でないと効率が悪すぎる。ISDNのバルク転送で128K出していても、会社の6Mと較べるとね。気が付くと、気を失っていて画面にはいつの間にか小堺が。あわてて着替えて家を出る。

▼宮台が、以前から自分がもともとは理系であったことや、SF好きだと広言しているのは知っていたが、最近のこの科学へに対する信仰告白の根っこは何なんだろう? 「知の欺瞞」に記された轍を踏まずに科学哲学へランディングする目処が付いたのか。

▼「不満層の反近代・反資本主義テロ集団化」てのは、実は余り実感できていなかったり。そういう反発が盛り上がる前に、すでにまったり化してしまっている気がする。特に自分たちと同年代や、それ以下の世代では、すでに階級化を受け入れてしまっている人間が大多数なのではないか。イヤ、一般人レベルで「不満」が膨れているのは判るが、今のところは垂れ流されたグローバリズム論や、単純な資本主義礼賛によって納得させられてしまっているように思う。この状況を既存のマスコミが手持ちの武器で攻撃しようとすると、ヒダリ的な物言いになってしまって賛同は得にくそうだしな。


第225話 2001/1/25(木)

▼のーんびりと起きて、秋葉原経由でお仕事。だるい。

▼社内の新システムに関してうち合わせ。どうなることやら。S木さんがしっかりしているから、だらけていられるんだけどね。

▼沙村広明「無限の住人(11)」、幸村誠「プラテネス(1)」を購入。どっちもムチャクチャおもしれぇ。「無限の住人」はどっちかっていうと迷走しているようにも取れるけど、まぁ安定したおもしろさ。「プラテネス」はあちこちで話題になっているけど、評に違わず大傑作。見事な話しのまとめ方、標準的なコマ割り、ちょっと古めの絵柄からベテランの作家だと思ったら、これがデビュー作と知り、更に驚き。今も昔もそうだけど、あがくヤツがやっぱりスゴイのだ。

▼機動戦士ガンダムメモリアルボックスPart2は、4枚目まで消化。残り2枚が楽しみ〜。

▼ジョン・D・バロウ「科学にわからないことがある理由」も読了間近。何故か、後半に行くにしたがって読みやすくなってきた。インフレーション宇宙論てこういうコトだったのね。技術的限界、物理的限界、理論的限界、そして人間の限界。世の中、わからないことが多すぎるけど、まだまだ限界までやったとは言えないことも多いのだ。科学の限界を語っている本なのに、実は未来への希望に満ちている。


第226話 2001/1/26(金)

▼秋葉原の一つ手前のお茶の水で降り、昼飯を食う。場所は明大の前を通り過ぎて靖国通りとぶつかる少し手前にある「エチオピア」。中辛でも汗がダラダラと止まらない。次は辛口をいってみよう。

▼溺れてしまえ(笑)

▼わかっていると思うけど、オレはああいったテロに対して感情移入ができない。なぜだか知らないが、昔から秩序を乱す物を非常に嫌悪する質なのだ。わかりやすくいうと「パトレイバー」での特車2課と内海の対比だな(笑)。

 「腹が立つほど大人しいと思わないか?」これも、気持ちは分かるが、それほど腹立たしくはない。というよりも、どこに腹を立てていいのかよく判らん。「旗振っている財界人・アカデミシャン」に対しても「自殺しちゃう民衆」に対しても、呆れや諦め以外の感情は浮かないな。最近の「機会不平等」も、何となく「機会」以前のレベルの問題だと思うようになってきた。

▼今日も終電を逃す。


第227話 2001/1/27(土)

▼史上最悪の土曜日。秋葉原にたどり着くだけで2時間もかかっちまった。しんしんと降りしきる雪の中を、ショップからショップへと駆けめぐる。二度と雪なんか降るんじゃねぇ!!

▼メモ用のシグマリオンまで不調に。キーボードないに水が入って、「1」をタイプすると一緒に「U」が、「9」をタイプするとこれまた一緒に「K」が入力されるようになる。笑い事じゃねぇ。すでに足下はグズグズで、靴の中はビショビショ。足の指が切れそうに痛む。

▼それと秋葉原中のショップに告ぐ。5時なんて中途半端な時間に店を閉めるくらいなら、始めっから店を開けるんじゃねぇ。手間取らせやがって。

▼夜は夜で、冷たい雨に打たれる。今日はもうイーんです。どーにでもしてください(涙)。


第228話 2001/1/28(日)

▼さすがに雪が吹きすさぶ中で、一日中外を歩き回るとこたえる。年かなぁ。徹夜明けの明け方から仮眠を取ると、そのまま6時間ほど熟睡。それでもまだ寝足りねぇが、これ以上記事が遅れるとあちこちから苦情が来るので書き出す。

▼世の中、便利なページがあるもんだ。「ヤフーオークション珍品カタログ
 中でもインパクトのあったのが、「脳・脊髄の標本」。大きさからすると犬・猫かニホンザルあたりの物か。

▼ようやくの給料日。帰りに計4キロほど本やらコミックスやら雑誌を買う。肩こり更に悪化。

▼ガンダムメモリアルボックスPart2も、とうとう最後の1枚。と思ったら、この1枚には最終話「脱出」のみしか収録されておらず、ちょい肩すかし。映画版とは異なり、最後のアムロの脱出シーンで井上大輔「めぐりあい」がかからないのが物足りない。そのまま何となく再び第1話を見始めてしまう。


第229話 2001/1/29(月)

▼ぐふふふふ、以前ヤフーオークションでいしかわじゅんの初版本5冊セットを競り負けて、非常の悔しい思いをしたが、今度は12冊セットを見事に競り落として、ウハウハ。届いた物を見ると全て初版で(というか、いしかわじゅんのコミックスで2刷り以上行くことの方がめずらしいのだが)、手持ちの物とダブルのも「憂国」と「スノウ外伝」のみという打率の良さ。出品者に大感謝。そういえば、いしかわじゅんのビブリオグラフィって一度きちんと調べておかないとな。

▼と思ったら、本人のウェブにちゃんと著作リストがあった。偉い。


第230話 2001/1/30(火)

▼昨晩は、色々とDVDを斜め見しているうちに夜が明けていた。仮眠から目を覚ますと2時。銀行へ行って壊滅状態の口座をどうにかしてから、池袋へ出て、旭書店で本を買ってから、アヴァロンを見る。

▼えーと、アヴァロンは見ないでいいや。ていうかツマラン。ストーリーは何のひねりもないし(逆マトリクス(笑))、映像も思ったほどカタルシスがなかった(CMで見せてるので全部)。ただし、音楽は絶品。サントラ探さなきゃ。

 一番の欠点は、これも映像に関することなんだけど、この映画は「アニメ」のように「実写」を扱うと押井守も言っているが、それがマイナスの効果を生んでしまったこと。「アヴァロン」も当然、押井的な画面構成が成されているわけだが、そのシーン、シーンにかえって違和感を感じてしまうのだ。この違和感の正体は、頭の中にある「実写的アニメ」の画面構成と「アニメ的実写」の間にある微妙なずれなのだが、やはりどれだけアニメ的に撮影しても実写は実写と言うことに尽きる。カメラが移動すれば微妙に画面が揺れるし、人の動きには揺らぎがあり、広角レンズを使おうとも画面のゆがみはアニメほどデフォルメされない。つまり、これを見る人間はこれまでに「パトレイバー」や「攻殻機動隊」なりで、押井守の「実写的」アニメを見ているわけだが、その経験から来る頭の中で想像される「押井的映像」と、実際の画面との間に常にギャップが生じてしまうのだ。で、終いには「アニメでやればぁ」と思ってしまうのである。

 いや、本当にアニメで作っていればもうちょっと評価されたかもしれないのにねぇ。だってストーリーはいつもの通りなんだもん。

▼今日買った本。
浦沢直樹「20世紀少年(4)」(小学館)
リチャード・P・ファインマン「困ります、ファインマンさん」(岩波現代文庫)
高木仁三郎「原発事故はなぜくりかえすのか」(岩波新書)
見田宗介「現代社会の理論−情報化・消費化社会の現在と未来−」(岩波新書)
吉村作治 監「ミイラ全身解剖」(講談社)
スティーブ・J・ハイムズ「サイバネティクス学者たち」(朝日新聞社)


第231話 2001/1/31(水)

▼朝の9時過ぎまでかかって仕事の下準備。昨日、夜に会社に行った意味が全然ねぇじゃん。2時間ほど仮眠してから出勤。

▼秋葉原に出たついでにアヴァロンのサントラを探す。が、全然見つからない。メーカーの在庫も品切れというは伊達じゃない。初回出荷分は、特典とアヴァロンの上映用フィルムの数コマ付いてくるので、かなりプレス数が少ないのかも。無念。

▼そういえば忘れていたけど、こんなものを予約してみたり。それも、セイラさん付きのボークス限定バージョンの方だったりするし。イカンなぁ、ファースト関連の製品だと無条件で買ってしまう癖が付いているな。

▼森山さんのところのベストサイエンスブック2000に駆け込みで投票。手持ちの5点をどう使うかと色々考えた結果、広く薄く投票してみた。

●サイモン・シン「フェルマーの最終定理」(新潮社) 1点
 昨年に読んだ全ての本の中で、最もワクワクした一冊。外からはわかりにくいけれど、中ではダイナミックに変動している数学の世界を伺い知れた。
●ジャレド・ダイヤモンド「銃・病原菌・鉄」(草思社) 1点
 何はともあれ、とにかく面白い本。人類の歴史は、科学と技術の歴史なんだと改めて思い知らされた。
●ジョン・D・バロウ「科学にわからないことがある理由」(青土社) 1点
 読みづらく、難解な点もあったけれど、科学に出来ること・出来ないことと、そしてそれは何故なのかを、じっくりと考えさせられた本。読後には、科学への絶望ではなく希望が見えた。
●ジーン・サーナン「月面に立った男」(飛鳥新社) 1点
 この本を読んで、アポロ時代のNASAや宇宙飛行士達が、何を考えて月を目指していたのかが少し理解できた。映画のアポロ13やライトスタッフを併せて見ると、より楽しく読める。
●ロベルト・ユンク「千の太陽よりも明るく」(平凡社) 1点
 内容もさることながら、この本がアメリカでは終戦からさほど時間を置かず発行されたと言うことにも驚いた。

 てな感じ。結果はこちら。「銃・病原菌・鉄」が1位と予想していたけれど、「フェルマーの最終定理」の読みやすさが上回ったかな。だけど、ベストサイエンスブックの名に違わぬ名著であることは確か。数学嫌いの人でも問題なく読めるので、まだの人は一読を。



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