■第235話 2001/2/4(日)
▼ま、普段通り。
▼買った本。樋口大輔「ホイッスル!(15)」(集英社)、尾田栄一郎「ワンピース(17)」(集英社)、徳弘正也「狂四郎2030(9)」(集英社)。
▼本日の読書。ケン・スミス(山形浩生 訳)「誰も教えない世書の読み方」(晶文社)
子供の頃、プロテスタントの教会が経営する幼稚園に通っていたのが縁で、小学校の4年生くらいまでは毎週日曜日に教会へ通っていた。今から思えば、半分くらいは遊び感覚で、友達と会えるから行くぐらいの軽い気持ちだったけど、ボランティア活動などいろいろとやった記憶がある(これでも聖歌隊やってたんだぜ、白いポンチョみたいなのを着て)。その頃から思ってたことがある。「神様って何で不親切なの?」「人に足へキスさせるなんてイエスって偉そう」「イエスの家族ってどうしてるんだろう?」etc,etc..。たぶん聖書には書いてあるのだろうとは思ったけど、冒頭から始まるイエスの家系を示す名前の羅列にめげて、通読したことはなかった(その頃は本を飛ばしながら読むことはいけないことだと思ってた)。
話がそれたけど、この本は聖書をネタにした、トンデモ本シリーズみたいなもので(山形浩生自身も本家と学会に「アイアンマウンテン報告書」でネタにされたことがあるけど)、聖書の記述を全部字面通りに追って、矛盾、どう見てもウソ、気狂いじみた記述なんかをあげつらっていく。軽く読める良い本だし、これで聖書に興味が湧けば、最近の硬めの聖書学の本を読んでみても言いんじゃないかな。一時期、死海文書がらみの本を、律儀に読んでいたワタシとしても、ようやくまっとうかつ面白い聖書の本を読めた気がする。訳者あとがきで山形が、死海文書関係の本を十把からげに切って捨てているけど、ホントに日本で出たのにはろくな物がなかったからね。
山形といえば2月下旬には「山形道場」も出るみたい。bk1には早くも本人による書評が付いていたりする(笑)。自分でまとまりのない本なんていっちゃってるけど、この人の活動自体がまとまりがないので当たり前でしょ。
■第236話 2001/2/5(月)
▼一日中PCいじり。ほとんど使っていなかったフルタワーのAthlon 500MHz(K75コア)マシンからパイオニアの6倍速DVD-ROMドライブ(フェーズ1)とMaxtorの20GB(8GBプラッタ)Matrox Millennium G400 MAXを取り外して、メインのファイルサーバ兼シスログサーバ兼SETI@Homeクライアントマシンに移植。ついでに合計3台入っていたIBMの7,200回転SCSI HDDを1台に減らす。これでだいぶマシンが静かになったうえ、HDD容量も倍増。で、こっからが難題で、Windows NT Workstation 4.0をWindows 2000 Professionalにアップデートする。前回試したおりは、どうあがいてもインストール時にホストアダプタのSymbiosチップを認識しないので断念したが、今回はブートパーティションにNT4.0の環境とNTローダを残すことで、何とか上手くいった。
メインマシンをWin2kにした理由は、リージョンフリーのDVDプレーヤに仕立て上げるため。プレイステーション2はリモコンを使いたいがためにファームをバージョンアップしてしまい、リージョン1のディスクがかからなくなってしまっていた。それに、元のAthlon 500MHzではだいぶ力不足なうえにフルタワーマシンの3個のファンが五月蠅いことと言ったら、おちおち画面に集中できやしない。これで後はソフトウェアDVDプレーヤを買ってくるだけー。
■第241話 2001/2/10(土)
▼いきなり全快。そりゃ一日で数十人からの人間に取材(会話)すれば鬱も吹っ飛ぶちゅうねん。まだ、一人きりになるとやばいけどね。
▼それは「人の話を聞く」の意味がちゃうねん。先生が言っているのは「人の話を黙って聞いて、素直にうなずけ」ってことやろ(笑)。まぁ、一対複数での面接では、誰かが悪者に成るっちゅーのは良くあるパターンやけどね。修論(というか大学)でそれが一般的かどうかは知らんが。
▼畠山けんじ・久保雅一「ポケモンストーリー」(日経BP社)
粗筋だけなら典型的なサクセスストーリーなのだが、ポケモンという世界最大のキャラクター群を対象にしたことと、現場の人間が実際に書くことで、面白くてためになる「お話し」になっている。誰もがメディアミックスと簡単に口にするが、ゲーム・アニメ・マンガ等々それぞれを構成する現場の人間の努力は並大抵のモノではない。しかし、この本の中で最も脅かされるのは、ポケモンの誕生でもなく、ポケモン市場の規模でもなく、はたまたキャラビズの複雑さでもなく、コロコロコミックの編集者・久保雅一という人間のバイタリティだったりするのは、著者達の計算なのだろうか。
■第243話 2001/2/12(月)
▼休みだっちゅーのにえらい早起きする。起き抜けにYさんからモーニングメール、さすがしっかりしている。なんだか数人ドタキャンがあったようだが一応開催らしい。てことで足立区方面へと電車でゴトゴト揺られていって、i社内有志によるカート大会に参加。
ケータイ関係のYさんが発起人になって始まったのだが、今回は集まりが悪くちょうど5人。時期が悪いよね、月刊誌はそろそろ追い込みだもんな。参加できたのは某マガジンのT橋さんとY田さんに、T橋さんのお友達の某プロバイダ勤務の「人妻」さん(人妻だということ以外は名前すら失念(笑))。
しかし、カートは手首に来るなぁ、とても原付と同じ50ccのエンジンだとは思えない横Gだった。それにしても、自己紹介したときに、うら若き女性(たぶん同い年くらい)で、人妻(俺もこだわるな)な人に「いつも読ませていただいてます」と言われたのは驚いたね(仕事の方のWebのコトね)。エロサイトでもないのに女性読者比率が1%という「男」メディアの担当者としては、嬉しくて泣けてきた。
▼終わった後は、男連中で今度はビリヤード。ただの道楽モンの集まりになってるな、コリャ。
▼さすがに疲れたので、この日は日付が変わるやいなや、布団に入った。
■第250話 2001/2/19(月)
▼起きると夕方。メールチェックしているうちに日暮れに。トラブルとは言えないようなトラブルが発生。あんまりなメールの言いぐさに、いつもの「腰は低いけれど絶対に謝らない」メールを書いて返信。これに向こうが噛み付いてきたら楽しいかも。それにしても、俺自身も含めて俺の周りには、普段穏和なくせに売られたケンカは絶対買うヤツが多い気がするぞ。これ読んでいるオマエだよ(笑)。
▼突然思い立って秋葉原に行く。案の定、ネタがゴロゴロと転がっているので、取材してまわって編集部に行って記事にする。15分ほど早く某A社より先に記事をアップロード。ヘッヘッヘッ、勝ったぜ(バカ)。別に仕事がしたいわけじゃないんだけどさ、自分に出来ることをしないのはイヤなんだよね。
▼ムリに時間を作って、閉店間際の書泉ブックタワーに駆け込んで、くらもちふさこ「天然コケッコー(4〜5)」(集英社)ゲット。サイゾーとHiViの今月号も早く買わなきゃ。
■第252話 2001/2/21(水)
▼今日の仕事は、以前まではムチャクチャ重かったんだが、最近スケジュールを見直したおかげでだいぶ楽になった。とは言え、昼過ぎに家を出ていちゃあ仕方がないんだが。
▼うあわああぁ、やっぱりメールが来た。しかも、またむかつく文面。そのまま返信すると、またのっぴきならない文章になってしまいそうなんで、思い切ってなかったことにする。今度会ったときに謝って、それでも文句言いやがったら、それでお終いにしてやる。
▼あ〜あ、隣の部署の新人君が辞めちゃった。一週間保たなかったかぁ。ちょっと編集長がきつく叱りすぎたのもあるけど、あれじゃあちょっとなぁ。契約社員として雇ったのにHTMLの書き方や、メディアとしての心得から教えなきゃならないのは問題ありすぎ。面接したのも編集長なんだけどね。
▼それにしてもうちの部署は、人の定着率悪すぎ。俺が入ってから3年とちょっと経つけれど、その後に同じ部署に6〜7人が入ってきて残っているのが2人。そして大抵が1ヶ月以内で辞めてしまい、最短が2日ってのもあったっけ。
▼こんなモノをコレとセットで買ってみる。届いたのは月曜なんだが、今日になってようやくD端子ケーブルを買ってきてテレビと接続。早速いろいろとDVDを試してみるが、さすがプログレッシブ出力。死ぬほど綺麗だ。トイストーリー見たいなCG物だと、ドットの一つ一つがハッキリ見えるほど。これで完全にPS2はお役ご免かな。
■第253話 2001/2/22(木)
▼今日は会社でひたすらデスクワーク。う〜ん、良い記事が書けた、と自画自賛。今週は調子がいい。
▼佐藤マコト「サトラレ(1)」(講談社)
この単行本で、連載時に読み逃していた連載第1話と第2話を、ようやく読むことが出来た。第1話のラストでは声を出して笑ってしまった。後書きで作者自身が書いている通り、マンガには難しい設定ではあるが、それを苦しみながらも見事なストーリーにまとめ上げている。このマンガを初めて読んだのは3話目からで、この回はマンガの世界観に関する説明がほとんどないストーリーで(この話の舞台が無人島ってのもあるが)、この回だけを読んでも何がナニやらサッパリわからない。しかし、作者が何を描こうとしていのかが、なんとはなしに感じることが出来て気に留まり、5話目のプロ棋士を目指す少女の話しで完全にハマった。一話々々のネームを作るのがとても大変そうなマンガだが、少しずつでも書き続けて欲しいものだ。ただ、欠点もあることにはあって、プロフィールによると何人もの漫画家のアシスタントを務めているそうで、そのためか絵柄にいろんなマンガ家の影響が混ざっているだけでなく、それがキャラクタごとに出方が微妙に違ったりするので読んでて落ち着かない。まぁ、この辺は書き慣れれば問題ないとは思うが。
▼<LDがまだ修理から帰って来ない。あぅあぅ。これみよがしにLDで買いおってからにー(笑)>
「ブレードランナー」の劇場公開版もLDで買っていたりして(笑)。