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2001 March


2001/2/28(水)〜3/8(木)

▼鬱じゃないけど、文章を書いている暇がないのでお休み。


第259話 2001/3/9(金)

▼目覚ましテレビを見ながら眠りに入り、ど〜なっているで目覚める。このところ、睡眠時間の削減がだいぶ進む。別に目指しているわけじゃないんだが。

▼目が覚めてから、まずは昨日携帯の留守電に入っていたNTTからの連絡の確認。電話をかけたり、書類を引っかき回したりして、ようやく4月10日にフレッツADSLに開通することが決まった。2月1日から受付を開始したのを2日の未明にウェブ上から申請したのだが、1日の日中に申し込んだO友さんは、3月20日に開通するとのこと。1日の差が20日に膨らむとはさっすがNTTのお役所仕事。かなり申し込みが殺到しているのは判るが(さっきNTTのウェブを見たら、俺の住んでいる地区は受付をするも、モデムが足らず開通日は未定となっている)、もうちょっとどうにかならんもんかね。電話口の兄ちゃんが、まっとうな受け答えしてくれたからいいけど、ぞんざいな事を言おうものなら、某ライターさんのようにブチ切れる準備をしていたのに(向こうはOCNエコノミーだけど)。

▼ていうか、仕事もしなきゃいけないので、上記のやりとりは自転車で駅へ向かいながら、携帯片手に行ったもの。この電話で一つ浮かんだどうでも良い疑問。J-PHONEの携帯からNTTの受付へフリーダイヤルをかけた場合のお金の流れってどうなってんの? やっぱりJ-PHONEからNTTへ請求書が行くのか?

▼編集部で二三、雑用を済ましてから秋葉原へ。驚くほどネタがないねぇ。今週の日曜日こそチャッチャと帰れることを願う。はよゴールデンウィークにならんと、ウチの編集部は壊滅してしまいそう。編集長がそろそろ倒れそうだし、S木さんも体調やばそうだし、俺は逃げ出しそうだし。

▼7時をまわった頃に取材を切り上げる。お茶の水経由で帰るつもりで、ブラブラ歩きながらIさんに電話。一昨日のKさんの衝撃のメールの真偽の確認を取る。想像よりは事態は良好、ただしこれ以上改善の余地も無しか。そりゃ普通の人なら体壊すよ、この会社は。Iさんはだいぶ恐縮していたが、大丈夫な方が変なんだから(笑)。とりあえず、向こうは病床の身なので繋がりだけ確保して切る。しっかし、また同じパターンを繰り返しそうだな、俺は。くせになるとヤバイかも(笑)。

▼この日は4時に切り上げて、タクシーで帰宅。7時20分までは記憶あり。


第260話 2001/3/10(土)

▼目を覚ますと12時手前。時間的にかなりヤバイのだが、体が全然起きてこない。30分ほどベッドに座り込んだまま、体が起きるのを待つ。

▼体が動くようになったら、ダッシュで身支度して家を出る。今日も風強し、花粉たっぷり目が痒い。

▼ず〜っと、秋葉原巡回。午後9時前に切り上げて、今日の晩飯はケンタと決めてお茶の水の駅前まで歩く。席に着くと、ちょっと離れた席で女子高生の集団。ちょうど卒業式か謝恩会帰りのようで、さみしいさみしいを連呼。どうせすぐ忘れるし、携帯もあるのにねぇ。まぁ、季節モンですから。

▼徹夜の突貫作業に突入。

▼M原の日記で金曜のロフトプラスワンでの様子を知り、地団駄を踏む。いや、オイラは東よりも佐藤竜雄監督の話を聞きたかったんだけど(笑)。

▼すっかり忘れていたが、山形道場の発刊を記念してABC本店でイベント。皆でナマ山形浩生を拝みに行こう。ついでにM原がつっこみを入れてくれることを期待(笑)。

▼もひとつ、「サイバネティクス学者たち」をそうそうに読了放棄。この分野がどうやって発達したとか、どう広がったとかを求めて買ったら、そういった結論てきな話はまったく出てこず、誰がどうした彼がこうしたといった、割りと些細な事柄ばかり。元々、この分野にかなり詳しい人でないと楽しめない本だと思う。故になぜに朝日新聞社から出たか謎だ。


第261話 2001/3/11(日)

▼突貫徹夜大作戦敢行中。7時半頃に見切りを付けて仮眠、2時頃に目を覚ます。最近、頭の切り替えが鈍くなったのか、一度寝ると起きてから2〜3時間は頭が動かない。原稿自体は4枚にも満たない分量なんだけど。

▼トロトロと過ごすウチに午後9時半に終了。地元駅前の古本にのみ寄って帰宅。


第262話 2001/3/12(月)

▼昨日帰ってきてから、そのまま「Love Letter」と「時計仕掛けのオレンジ」を見る。
 「Love〜」は2度目だけど、やっぱり少女マンガだよね、コレ。中山美穂演じる藤井樹/渡辺博子のキャラクタ造形なんて、典型的な少女マンガキャラだし。だから結構好きだったりするんだけど(笑)。
 「時計じかけ〜」はもう言わずもがなの名作だけど、改めてみてカッコイイ。キューブリック作品全般に言えるかもしれないけど、やっぱりアメリカ映画じゃなくてイギリスの作品っぽいんだよね。でも、見て思ったのは約30年たってから撮られた「トレインスポッティング」との差。差があるって言うんじゃなくて、差がない。30年前から、既に「終わりなき日常」に苦しんでいる連中が居たってこと。アレックスなんて「トレイン〜」のベグビーまんまだしね。

▼寝て起きると、喉に違和感。咳も出るし鼻が止まらない。どうやら完全に風邪を引いた。熱も出てきたようなので、熱い風呂をかっくらって汗をかきかき寝る。


第263話 2001/3/13(火)

▼インフルエンザウイルス大活躍。白血球も大活躍。今ん所、ウイルスが優勢。てことで、一日中寝る。

▼メールチェックだけして気が付いたコトをF川さん宛にメール。

▼夜になってから、ウイルスの攻勢が強まる。ひたすら寝る。


第264話 2001/3/14(水)

▼ついに頭痛が登場した。コレであとは関節痛まででたら風邪の症状満願全席。そういや学生の時、数え役満だと思ったら、海底と嶺上は重ならないということでナシにされたことを思い出した。そのときは結構それを根に持っていたが、冷静に考えるとラス牌はカンしているんだから、確かに海底はつくはずがないよな。麻雀を知らん人に全然わからん話しでスマン。

▼てことで、何年かぶりに仕事まで休んでしまった。

▼布団の中ですることもないので、山形道場を読みふける。基本的にほぼすべての文章がウェブ上なり、掲載誌で読んだことがあるが、改めて興味深かったのはプライバシーの項と、ネットワークに関して。プライバシーは、今本当にプライバシーを守るということがどういうコトなのか、みんな考えるのが面倒くさいから「プライバシーを守れ」と曖昧に叫んで、法律なり自主規制で守って貰おうとしているってこと。実際、そんな物には縛られない人達の方が怖いのにね。ネットワークは、フリーソフト共産主義に繋がるけど、昔に考えた「Linux漁業論」てのが当てはまるかも。詳しくは元気になったら書くかもね:-b


第265話 2001/3/15(木)

▼この日も風邪に進展なく。二日連続で仕事もお休み。年に一度だ、こういうのもよかろう。


第266話 2001/3/16(金)

▼セキ以外の症状が治まった。これ以上休むと、まともに年度末を越せないし、来週の月曜日まで仕事をするハメになるので(火曜は仕事が決まり)、出社。ついでに、人事からせっつかれている契約更改に関する書類も提出。

▼この「じこひょーか」ってヤツはどうにかならんもんかね。完全年棒制で、毎年交渉して実績に基づいて給料を決めるというわりに、どんだけ仕事したらどんだけ給料上がるのかは教えてくれない。ていうか、人事部の中でももよく判っていないみたいだし。ウチが導入しようとしているのは、富士通が始めたらIT電機系が一斉に右にならえで導入した人事システム(詳しくは本屋のその手のコーナーにいくらでもある)。まず、メーカー系のシステムを編集職に導入しようってのが間違っている。この時点で人事がコンサルにいいようにだまされているのが見え見え(ワタシの人生における仮想敵の一つがこの手のコンサルタント会社、特に旧アンダーセンとか。だいたい只のSAPのインテグレータのくせしてよ、あいつら……以下100行削除)。

 それと、出版に関わる人間の大半は、好きでこの業界に入ってきたヤツが大半。だからという訳じゃないが、「会社がオレを評価したから、オレはここで仕事をしているんだろ? だったら評価もそっちで決めろ! それが不満な時は他へ行くから」なんて思っているヤツもいる。現にオレがそう。だから、中学生の内申書みたいに「自分が部署にどれだけ貢献できたと思うか?」とか、「社内でのコミュニケーションは上手くいっているか?」なんてのに丸を付けさせられると、それだけで悲しくてアタマが痛くなる。

▼おお、今日はタクシーを使わずに帰れたぞ。ただし始発電車で(笑)。


第267話 2001/3/17(土)

▼目を覚ますと11時、予定より1時間寝坊。起きあがっても、体が起きてこない。15分してから勢いを付けて起きあがり、着替えて秋葉原へ直行。この日は小雨がパラパラ、あってもジャマなだけなので傘は持たずに過ごす。

▼実際のこの日記を書いているのは19日(月)なのだが、思い返すと土曜日の日中の記憶がほとんど残っていない。確かに、脳味噌を辿っていくと、事実としてその日の行動や会話がクリッピングされているんだが、心的印象が全然残っていない。風邪の影響が残っていたらしく、ほとんど反射でのみ行動していたようだ。

▼覚えているのは、昼過ぎに屋台で大判焼きのチーズとアンコを1個ずつ食べたこと。東京三菱銀行前に店開きしている大判焼きのアンちゃんは、都会的でなかなかクールだ。なぜって、客とのコミュニケーションがほとんどない。軒先にかごがぽんと置いてあり、1個100円の代金をそこに入れたら、客は勝手に持って行かないといけないのだ。数が多くて袋が必要なときは、横に置いてあるのでこれまた自分で入れないといけない。不愛想どころの話しじゃないが、個人的には結構気に入っている。ちょっとアンコが水っぽいのが玉に傷。

▼今日もてっつや〜、徹夜。


第268話 2001/3/18(日)

▼お仕事継続中。軽く仮眠を取ったら8時間も寝てしまった。眠りを浅くするために、椅子に座ったままで寝るようにしているんだが、だんだんと体が慣れてしまったのか、最近よく眠れるようになってきた。イカンイカン。

▼記事は3時間かけて4枚ちょっとを仕上げる。

▼一昨日の日記で人事に何を怒っているかというと、これはそのまんま「機会不平等」や「カルト資本主義」に上がっている例と同じだから。年棒制の導入というのは企業にとってトータルでの人件費削減をもたらし、自己評価によって企業にとって都合のよい社員であることを求める。少なくとも年棒制を導入し、毎年契約を更新するならばきちんと交渉する場を与えるべきだろ。それを「自己申告書」なる要望書一枚提出させて、下の意見を汲み上げた気になっている。

 一つ思い出したのが、社員になる際に副社長面接を受けたのだが、この時おおざっぱに「今の目標は何か?」と聞かれた。オレは素直に「文章が巧くなりたい」という内容を、今の仕事に絡めて多少のリップサービスも含めて話した。それに対する反応は「ずいぶん謙虚だね。編集長になりたいとか、こういう雑誌を作りたいとかはないの?」と言われてしまった。副社長も以前はウチの看板雑誌の編集長だった人だ。会社に止まって管理職になった人と、飛び出してライターになった人との違いというのをこの時に実感したものだ。ハッキリ言って、今のオレは雑誌に対して何の期待も持っていない。

▼この日は8時半に退勤。ジュンク堂の閉店にギリギリで駆け込み、一条ゆかり「正しい恋愛のススメ(4〜5)」(集英社)だけ買って帰宅。


第269話 2001/3/19(月)

▼目を覚ますと午後4時。5時に待ち合わせなので、ダッシュで家を出る。待ち合わせ場所のマックでM原がフロムエーを広げており、体ならぬ人生を張ったギャグにおおいに受ける(笑)。

▼大雨で迷子で遅刻だった前回(東浩紀の時)と違い、今回は30分前に余裕の到着。まだ会場前で2〜30人ほどの行列が出来ている。ABC本店内でサイゾーの最新号を買ってから、いざ突入。最後尾に陣取った前回とは違って、今度は前から6番目の列の真ん中左より。東浩紀んときにプロジェクタが全然見えなかったんで、その反省から。客層は東の時とほぼ同様。後ろに座る二人組もM原によるとどうやら現役東大生らしい。何となく今回の方が美人が多い気が、気のせいか?

 席がほぼ埋まった頃に、山形さんの登場。背がかなり高く、ひょうひょうとした印象。MTV2000で見た時の印象をちょっと修正、でもやっぱり東大生だねって感じは消えず。話し出すと「他にも面白いことがあるのに、わざわざ来ていただいて驚いている」と普段の悪口ぶりを発揮。特に話芸に秀でている訳じゃないが、少しでも客を楽しませたい、きちんと話したいという誠実さは十分に感じる語り口だ。

 挨拶もそこそこに本題にはいると、テーマは山形道場の序文でも触れていた「中間」のお話し。この辺のことはM原が書くだろうし、タニグチリウイチさんも書いているし、かってに広報部掲示板にもいろんな人が書いているからバサッと省略。あっ、森山和道さんも来ていた様子。

 で、最も興味深かったのは現実社会とインターネットの関係の話し。レッシグは「CODE」で「インターネットに規制をかけないためにプログラマに規制をかけるべき」と述べている(この辺は山形さんがトークで言った)。これに絡んで最後に「現実社会が不完全で抜け道があるのなら、インターネットには規制をかけてもよいのでは?」との質問があった。これに対して山形さんは「インターネットにどこまで規制をかけるかはまだ悩んでいる」とした。

 ちょっと待って。この意見だと「現実社会」と「インターネット」が並列する別の物として扱われていない? 違うでしょ、インターネットはツールであって道具であって技術でしかない。その技術上の特性で、コミュニケーションツールにもなるしメディアにもなり得るけど、けっして「サイバーワールド」なんて世界はそこには存在しない。でも、インターネットは既にインフラとして成立していると言っていい。つまりインターネットは現実社会の一部・パーツになっている。だから「サイバーワールド」なんてパラレルワールドじみたモノはなくても、きちんと現実に繋がっているメディアが一つここにある。そしてメディアはタダの入れ物に過ぎないんだ。だから、入れ物自体を規制するなんてナンセンス、という意見にはワタシは同意する。

 マスコミがインターネットはアンダーグラウンドな世界だなんて言っているけど、それは他のメディアに較べて蓄積性とアクセシビリティが高いせいと、いろんな圧力が小さいからだ。航空力学で有名なベルヌーイの定理というのがある。流体に経路差を発生させると速度差が生じ圧力差が生まれるという原理。要は翼の形によって生じた圧力差で翼が浮くってこと。この圧力差ってのは現実社会でも同様で、ほおっておくと人は圧力が高い方から低い方へと移行しようとする。法律や規制、世論やストレスもそう、圧力のひとつだ。企業はタックスヘイブンへと逃げだし、コムロは税金の安いアメリカへ行き、中国人は貧乏と共産党のない日本へ逃げ出し、子供達はストリートへと逃げ出す。そして、アングラなモノたちがインターネットへと逃げ出した。ネット上では圧力が低いから。規制されづらく、身元が分かりにくいから。そしてアクセスしやすいから。技術的な障壁があるから、ホントのアングラ(ヤクザとかね)がまだ入ってこないってのもある(世代や階級的な障壁って言っていいかも)。だから現在のインターネットにあるアングラは、現実社会の軽い吹き溜まりなんだ。どんな社会にも暗部はある。どんな人にも他人に言えない秘密があるように。だから、それに向かって何を言っても解決にはならない。だからそれを止めさせたかったら、必要になるのは制限するコードだ。でも、何を制限する?

 アクセスしやすさ? 距離の短縮? 国境の無化? 時間軸からの自由? 蓄積性? 雑多さ? 低コスト? 簡易さ? 通信速度?

 どれをとってもインターネットの重要な特性だ。だから規制の話しは難しいし、ワタシもどこまでどうやって制限するかは、まだ結論を出せない。でも、仮にインターネットを制限したとしても、アングラな部分はまた別の圧力の低いメディアを利用するだけだと思う。

 この話しに結論はまだ出ないけど、bk1に注文してあるレッシグのCODEが届いたら、また考えてみよう。


第270話 2001/3/20(火)

▼出勤するつもりだったけど、春の陽気に当てられて家でぼぉ〜っとする。昨日買った井上雄彦「リアル(1)」(集英社)、樋口橘「MとNの肖像(1〜2)」(白泉社)を読む。

▼夜は、会社でするつもりだった作業をする。やっぱ回線遅いと辛いな。はよADSL開通せんかな。夜になってもあちーよ。


第271話 2001/3/21(水)

▼午後からノンビリと出勤。マーケット系の記事を1本仕上げて今日のノルマ終了。

▼Sさん特製の価格調査系記事作成スクリプトのお勉強。ムチャクチャ柔軟に作ってあるため、いろいろと複雑。これはもう、スクリプトと言うよりある種の簡単な言語だな。所詮Perlで書いたものではあるのだけれど、それ故にいくらでもカスタマイズが可能。上手くいけば、この手の記事の作成が簡単かつ、いろんな切り口でかけるようになる。そのためにはお勉強。

▼今日も始発帰り。とりあえず「エンダーの子どもたち(上)」を読了。う〜む、何と言っていいのか。とりあえず下巻を読むまで評価は保留。


第272話 2001/3/22(木)

▼本日もマーケット系の記事一本のみ。別に仕事はこれだけって訳じゃないんだが、その日の内に形になったのがこれだけってコト。

▼ぐぅ〜、イカスイカスイカス、ザクが全身完成して動いているよ。年末に98,000円で販売予定。あ〜、もう買います。宣言します。絶対買います。

▼ロボットついでにあちこちで話題になっているコレ。元ネタはアレね。

▼井上雄彦「リアル(1)」を読み返して思ったが、これって学校スポーツへのアンチテーゼだよね。「スラムダンク」では学校スポーツ(部活)を舞台に少年マンガを繰り広げたが、一歩そこからはみ出るとボールを触ることもままならない現実。スラムダンクの中でも三井やリョータでその辺りは多少描かれたが、本格的にドロップアウトした連中のコトを考えるとアレは出来すぎだし。

▼今日も徹夜でスクリプト改造。週末に間に合うかな?


第273話 2001/3/23(金)

▼今朝もやっぱり始発で帰宅。途中、コンビニで雑誌を立ち読みしてから家に着き、4時間ほど寝て再び出社。秋葉に向かい、6時間ほど取材してまわる。頭と胃をシャッキリさせるため、夕食は駿河台のエチオピアでビーフカレー辛口。

▼某4月1日企画のために「NVIDIAの謎のチップNV1をレビュー」と言う記事を企画。Windows 2000をインストールしようとしたら、やはりNV1じゃWin2kが落ちる。さすがNVIDIAの社史から抹殺されているチップだけのことはある。

森山さんがいらしているのを知っていれば、探してご挨拶したんですが。顔を知らなくても、何となくこの人だというのは判るものですし。残念。

 そういえば、よく人に「オマエって探しにくい」とか、初対面の人と待ち合わせると「えっ、あなただったんですか」と言われることがある。「探しにくい」っていうのは、自分でもよく判らないのだけど、「あなたが…」というのはメールの文面と実際の印象が一致しないからだそうで、一度「文章から40代以上だと思ってた」とも。ふつーに仕事用の外向けの文章を書いたつもりだったんだけど。ちなみに今は26才。どこにでもいそうな若いもんなんだけど。

▼既に午前4時過ぎ。今週の平均労働時間が16時間を超えているんですけど、どうにかして。


第274話 2001/3/24(土)

▼始発で帰宅。仮眠をとるつもりが、ついうっかりと昨日買った包みを開いてしまう。出てきたのは「フリクリ(6)」と「逆襲のシャア」と「マルコビッチの穴」のDVD。シャワーを浴びてから立て続けに鑑賞し、そのまま昼前に再び家を出る。

▼眠気覚ましに小川町のトプカでポークカレーを食う。気付けどころか、辛すぎてかえって調子が悪くなる。胃の中をひっくり返したみたいだ。

▼午後3時前後に眠気のピークを迎える。立って写真を撮りながら一瞬、意識が飛んで手ぶれやピンボケしたり、メモを取っていると内容が意味不明になっていたり、人の話を聞いていてもフッと意識が遠のく。かなりヤバイ状態なので、裏道の車の陰に座り込んで5分ほど寝る。多少は眠気が取れたが、今度は頭痛が加わる。あとでメモを見ると、所々に意味不明の記述が転がってて、なぜか「ipconfig」とかネットワークがらみの記述が多い。どうやら、立ったまま夢を見ながら取材していたみたいだ。どんな夢を見ていたんだ?

▼ボロボロになりながら午後9時に編集部へ戻る。写真だけ整理して、とりあえず2時間ほど仮眠をとる。起きると日付が変わってた。

▼<オレの周囲、働いている分野は違うのに同じような状況に立たされているようだ。企業形態、社会構造の変化がとうとう身近にまで押し寄せはじめた感がある
 えーとね、ウチの会社が人事関係のシステムを一新しようとしているのは、株式公開したのが大きな理由。人件費の圧縮っちゅうのは株主さまにひじょーに受けが宜しいのですわ。なんにしろ"ぐろーばりぜーしょん"の影響ってヤツね。製造業ならそれでも良いと思うよ。国内での雇用は減るけど、生産拠点は海外に持ってけばいいんだから。でも、人しか資本のない出版でそれやってどうする?ていう疑問に対する答えを、役員のだーれも持っていない。だもんだから、ウチの人材流出が今けっこう激しい。まあウチの稼ぎ頭「できるシリーズ」に関してはノウハウというか、システムが完全に出来ているから、半ば製造業みたいなものだけど(だからあそこの編集部は、出版社というより普通の会社の事務部門っぽい)。だけど、そのシステムを作った人が今はもういないんだよね。ちなみにその人ってのが「山形道場」でも少し振られていたINTERNET Watch初代編集長


2001/3/25(日)

▼寝て、起きたらちょっと原稿書いて、また寝て、というのを何度か繰り返しているウチに午後9時になる。まだ終わんねぇよう。

▼アキバに森雪が大量出現。なんか違うモンになっている気がする…。次回はセイラさんの大量出現を希望。

▼フツーは思いつかないよね、このセンスは(3/13のとこ)。けど、妙にかわいく見えてしまうのは何故?(笑)

▼机の上が狭くて散らかっているというのは万国共通の悩みかと(自宅の机はこんな感じ)。そういう人にお勧めはこのキーボード。キー数が必要最小限で、キー自体の大きさは普通のキーボードと変わらない。ただ、Macの人だと英語配列のUSBモデルに限られてしまうのが難だけど。


2001/3/26(月)

▼日曜は結局11時頃に会社を出る。古本屋へ寄ったり、Oさんのトコに顔を出したりして日付が変わってから家に着く。

▼日が出ている時間はずぅ〜っと寝ている。DVDは「マグノリア」を処理。あと、昨日の帰りの電車内で「エンダーの子どもたち(下)」を読了。いろんな意味で評価が別れると思うけど、ワタシにとっては「エンダーのゲーム」の続編ということ以上の意味はなかった。きちんと分析しないといけないことかもしれないが、アレがアメリカ人とキリスト教の限界だと思う。

▼ちょこっとページ構成を変えてみる。indexにIFLAMEをもうけて日記を別ファイルにする。基本的にindexはあまりいじくらないようにする。indexにある今月の日記をバックナンバーに持っていく際の事故を避けるのが目的。察しの通り、以前に誤って消してしまったことがあったのだ。
 あと、この日記にリンクを張る人なんてほとんどいないだろうけど、日付ごとにnameタグを打ち込んで、日付の横にある■に自家リンクを埋め込む。


2001/3/27(火)

▼日中はな〜んにもしなかった。本はとりあえず、森川幸人「マッチ箱の脳(AI)」を読み出す。本の趣旨通り、まったくこの方面の知識がない人間にも読みやすいと思うが、ちょっと内容が中途半端かも。判りやすくするために使っている「マッチ」のたとえが、意外にわかりにくい場合もあるし。囲みのコラムで唐突に「ゲーム理論(囚人のジレンマ)」とかを説明してくれるのは面白いけど。多少なりとも数学の素養があるなら、有田隆也「人工生命」(科学技術出版社)がお薦め(ただしbk1だと引っかからない。オンライン書店だと紀伊国屋くらいしか扱っていないみたい)。元々、学部生以上に向けた教科書だけど、かなり判りやすい本だと思う。もう少し、この分野の歴史的な面が知りたいなら、スティーブン・レビー「人工生命 デジタル生物の創造者たち」(朝日新聞社)あたりが読みやすい。

▼夜はまたM原のところで人生相談。

▼このページがNetscapeの4番台で見られなくなっていたのを対処。その弊害として下に見苦しい空白が出来てしまったが、今のところはコレで勘弁して欲しい。


2001/3/28(水)

▼朝の8時きっかりに目を覚ます。自分でも驚いた(笑)。そのまま今日の仕事の準備を1時間ほどして、リブロに寄ってから編集部に行く。岩明均「幸の峠・剣の舞」(講談社)、安彦良和「撻但タイフーン(2)」(潮出版)、うすね正俊「砂坊主(8)」(エンターブレイン)、斎藤環「文脈病」(青土社)、小谷野敦「軟弱者の言い分」(晶文社)、唐沢俊一・鶴岡法斎「ブンカザツロン」(エンターブレイン)を購入。

▼マーケット系の記事を1本仕上げて、雑談して、4月1日企画の話しをして帰る。

▼家に帰るとbk1で予約していたローレンス・レッシグ「CODE」(翔泳社)が届いていた。


2001/3/29(木)

▼朝から台湾のV社のセミナーがあったのだけど、ブッチしてしまった。ダメダメ。

▼いつまで家でダラダラして、人には言えないような時間に家を出る。ダメダメ。

▼憂鬱になると本を読むのも遅くなる。ダメダメ。

▼全部雨のせいにする。ダメダメ。

▼人生のことや、勉強のことや、就職のことも、すべて覚悟の問題かと。

▼狭いの社会の所為ではなく、自分が選択した結果だよね。


2001/3/30(金)

▼思ったより調子よく目覚め、開店直後のリブロとジュンク堂に寄ってから、編集部に。今日のお供はレッシグの「CODE」だけ。おかげでカバンが重い。

▼昼飯は今日もエチオピア。豆カレーが品切れで、野菜カレーの辛口を試す。ナスがバカバカ入っていて、ちょっと水っぽい。

▼幕張の東京ゲームショーは、メイン展示よりも外の方に面白いモノがあったそう。カフェテリアのトレーに強いてあったコレがナイス。こんなおいしいネタをわざわざ提供するとは、MSKKも太っ腹。

▼今日はウェブ編集のスタッフの居残り率が8割近い。自分も始発で帰るのに、何となく後ろめたいのは勘弁。


2001/3/31(土)

▼いつもの土曜日。もう3月も終わりだというのに朝から雪模様。満開の桜と牡丹雪がなかなかおつなもの。

▼8時間かけて秋葉原取材。

▼編集部に戻るとTさんとDさんが恒例の4月1日企画のために作業中。

 雑談しながら早くも来年のネタの話しに。冗談で「○○○のアレを取りましょう」といったらDさんが大ウケ。早速、レジストラに検索をかけると空いているので、早速押さえる。しかし、この登録料って経費で落ちるのか?(笑)。



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