■2002-12-11（水） [長年日記]
▼ 昨日寝過ぎたため、起きっぱなしで出社。ヘタにのんびりすると寝てしまいそうなので、かなり早めに家を出る。それでもラッシュは終わっている頃合いを見計らっていった。
編集部でKさんと編集長と打ち合わせして、二人体制で南青山にて発表会を取材。そういえば、イベントではしょっちゅう見ているASIMOだけど、きちんと取材したのはこれが初めてだった。
遠回しにハードウェア面の研究状況を聞こうとしたら、結局ストレートな質問になってしまった。さすがにメーカーの人は口が堅い。だからこそこういう人が発表会に出てくるんだろうけど。
▼ 「ASIMOはCRM端末になるのか？」との質問に対して、「CRM」の部分は否定せずに「端末」ではなく、アクティブに動き回るヒューマンインターフェイスを目指すと答えていた。なるほど、端末として情報を人に提供するだけでなく、人の情報を収集していくのだから、ただの端末ではあり得ない。これは監視社会の一端を担う技術になるのだろう。監視技術に発達に二つの方向がある。監視するもの（カメラ、センサ）を限りなく人から見えなくすること。もう一つはカメラやセンサがあっても、相手に監視されているとは思わせないこと。ASIMOはまさにこの後者を体現している。つまり、のび太を監視、指導するために来たドラえもんのように、ロボットが家庭に入り込むのかも(笑)。
▼ 3時過ぎに帰社。ムービーを作ってKさんに渡すと、事務所に移動。定例取材は、ものの見事に何にもない。このまま週末まで何もないことを祈る。
終電間際まで年末企画の打ち合わせ。とりあえず突貫で結論を出して、あとは作業をしながらどうにかすることに。果たして、あと4日で完成するのだろうか。
▼ 週刊新潮 訴えられた「千と千尋の神隠し」
▼ 森山さんのところで恒例の「独断と偏見で選ぶベストサイエンスブック2002が始まった。あとで今年読んだ本をリストアップしておかないと。でも、今年はあんまり科学書を読んだ気がしないような…。
