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June 2002


2002/6/1(土)

▼普段通りに取材の一日。しかし暑い! 昨日までは半袖でも1枚上に羽織りたくなる気温だったが、今日はTシャツだけで十分。人出もスゴイし夏気分。

 ネタが少ないのが功を奏し、取材も早めに終了。晩飯は久しぶりに丸五でヒレカツ定食。食後は日中の暑さで体力を削られたか、眠気に襲われ机に2時間ほど突っ伏す。日付が変わる頃に目覚めると、他のスタッフも皆寝てる(笑)。ま、この時期は体が熱さになれていないからしょうがない。そのまま朝まで作業。


2002/6/2(日)

近づいたら睨まれた
▼細々とミスやら、不明点やらが見つかって、遅々として作業が進まない。一息着く頃には午前9時を回る。そのまま仮眠。

 午後1時に起き出すも、作業の進行状況からみてサイン会への参加は断念。やはりリモコンを用意しておくべきだったか(笑)。

 ラストスパートで終電との競争中に、久しぶりにKちゃんからTel。今月にやるライブの話しで、S平がセカンドギターをやるとの話し。時間がなかったので、とりあえず絶対行くとだけ言って手短かにすます。

 何とかJRの終電には間に合うが、西武線は終了。家までタクシー。これだったら始発で帰ればよかった。

▼買ったマンガ

  • 曽田正人『昴(9)』(小学館)
  • 高橋しん『さよなら、パパ。(「いいひと。」another story集)』(小学館)
  • 現代洋子『おごってジャンケン隊(5)』(小学館)


    2002/6/3(月)

    ▼タクシーで深夜の駅に到着。自転車を回収してからコンビニでマンガを読んでから、Oさんとワールドカップの優勝国予想をしてから明け方にようやく家に着く。届いていたマンガを適当にめくりながら寝てしまう。

     起きると午後9時。ちょうど始まっていた「イタリア×エクアドル」を見ながら飯を食ってから、昨日までの日記をつける。

    ▼どうもこのところ週末の日記が手抜きになっているなぁ。忙しいは忙しいのだが物理的に書くための時間がゼロというほとじゃないのに、何故か書き忘れるのだ。環境が変わったからかな?

    ▼微妙な問題なので日記でのコメントは避けるが、8年前を思い出したとだけ言っておく。

    ▼あれっ、青木裕子は? それとも「以下略」に入ってるのか?

    ▼最近はてなアンテナから来る人が多いみたいなので、wwwc各種アンテナサービスを利用してこのページをチェックしている方へご連絡。上の方にも注意書きを書きましたが、この日記はトップページ(http://member.nifty.ne.jp/buru/)に載っているように見えますが、実際には最新の日記は別ファイル(http://member.nifty.ne.jp/buru/0000.htm)になっておりインラインフレームを用いてトップに表示しているだけです。チェックするURLを登録する際にご注意下さい。

    ▼僕の場合、巡回するページの更新チェックは基本的にwwwcを使って行なっている。はてなアンテナも自分のPCがない所から巡回できる点には惹かれるが、登録しているURL数は仕事がらみも含めると200を超えるので、おいそれと移行は出来ない。それにネットワークに接続できるところにはたいていノートPCを持っていくことが多いし。でもこのページのリンク集代わりにはちょうどいいかもしれない。

    ▼Nikkei B2O 自宅のパソコン使い1人で制作・アニメ「ほしのこえ」がDVD1万枚完売
     先週からすでに話題になっていたけどWebでも全文が読めるので改めて。昔ながらの画家と画廊のような関係みたいだ。

    ▼PC Watch ソニー、メモリースティックDuoを7月に発売 〜プレイステーション 2のメモリースティック対応準備も進む

    ▼PC Watch アイ・オー、1GBのUSBフラッシュメモリ
     確かにUSBフラッシュメモリは手軽で便利なんだけど、USB 1.1接続で1GBの転送に何分かかるか計算してから購入しないと後悔することになる。USB 1.1の転送スピードは最大で12Mbps。単純に計算すると1GB÷12Mbps=(8×1,024×1,024×1,024)÷(12×1,024×1,024)=682秒=11分22秒。実際には12Mbsは理論値なので実行速度はこれより下がるし、コントロールコードやエラー訂正用の信号も加わるので、倍は20分はかかると見た方が無難。


    2002/6/4(火)

    ▼ダラダラしているうちに夜が明ける。眠いんだけど何となくもったいないので街に出る。池袋に着くとちょうど始まるところだったので「ALI」を観る。終わってから外に出ると、もう夕方。まっすぐ家に帰ると「日本×ベルギー」戦のキックオフにどんぴしゃり。90分間絶叫して、飯食って、風呂入って、寝る。平和な一日。

    トラフィック

    ▼これ(右のグラフ)が今日のうちのサーバのトラフィック(転送量)をグラフ化したもの(仕事の方ね)。18時になった途端に落ち込んで、ハーフタイムに入るとちょっと回復。点の入りまくった後半は前半以上に落ち込んでいるが、終わった途端にガクンと回復しているが、みんな余韻を楽しんでいるのかTVニュースで繰り返し得点シーンを観ているのか、普段の水準よりは少し低い。てことでワールドカップが日本のネットビジネスに与える影響は、目に見えるほど大きいものというお話しでした(笑)。

    ▼なんだかこの2〜3日でアクセスログのリファラがはてなアンテナだらけになってるんですが(笑)。

    ▼「ALI」を観た。ウィル・スミスの見事な化けっぷりと、全編にわたって手持ちで撮影された映像、淡々と進んでいく場面は、ドキュメンタリーフィルムの様な仕上がり。この映画のために20kgも増量したウィルは、ヘビー級にこそちと足りないが、仕草に表情まで見事なほどにアリになりきっているのには驚いた。この映画で描かれているのは、22才でソニー・リストンからヘビー級のタイトルを奪い、兵役拒否でベルトを剥奪されたのちに32才でジョージ・フォアマンからキンシャサでベルトを奪還するところで終わる。このあいだに、ブラックムスリムとの関係や、マルコムXとの交流、さらに女性関係などが織り交ぜられ、日本にはあまり伝わってこなかったことまで丹念に描かれている。

     こう書くとわりとシンプルなヒーローものに見えなくもないが、実際に観るとおそらく面食らう。アリを知らない人には何のことかわからず、また知っている人は混乱する。アリはいったい何を考えていたんだろう? この映画をヒーローものとして観ることの出来ない最大の原因は、観客に対してアリが戦い続けることのモチベーションを伝えようとしていないからだ。ところどころに「民衆のチャンピオン」という描写や、「黒人差別に対する戦い」といったセリフもあるが、彼の奇妙かつ理不尽に見える振る舞いは、決してそれだけでは納得できるものではない。テレビの前で対戦相手を口汚くののしる彼と、妻の服装にすらうるさい敬虔なムスリムとしての彼。大勢のファンに囲まれながらも孤独な遠くを見つめる目をし、憎まれ口をたたき合う老テレビキャスターとは深い友情を見せる。まさしくちぐはぐだ。ロジカルにはとても映画の中の彼の行動は理解できない。

     安っぽく言えば監督は「人間としてのアリ」を描きたかったのだろう。その意図は半ば成功していると思うが、残念ながら映画としては失敗している。あくまでもゆったりと進む2時間半の長丁場は、隣の席のカップルを熟睡させるには十分なようだったし。でも、最後まで見終わったあと、ソルトレイクオリンピックの聖火台の下に立つアリの姿を思い出した。かって彼はやはりアメリカのヒーローだった。そして今もヒーローの1人なんだ。


    2002/6/5(水)

    ▼早寝早起き。とはいうものの早寝は確かだが、暑さで勝手に目が覚めたようなもの。昼飯は久々にケンタのチキン。昼時に4ピースはちょっと重すぎたか。適当な頃合いに一度取材に出るが、台湾でやっているアレのせいで、人もいなけりゃ物もない。デジカメの電源を入れることもなかったぜい。

     夕方に一度切り上げて、これ以上たらたらやっても仕方ないので編集部に移動。後ろの席の部署の頼まれごとをちろっと作業。5分で終わる仕事にそこまで低姿勢で言われると、こっちが恐縮してしまう。ふと時間が空いたので、この間の件を編集長に確認。がーん、予想通り過ぎるお返事。ぐぐ、仕方あるまい、この件は形を変えて再トライだ。

     たいした作業してないが、何となく疲れたんで早めに会社を出る。このところバッテリーの消費が異常に早くなってしまった携帯にハラハラしながら帰宅する。

    ▼元気だし、やる気もそこそこあるはずなのに、仕事の成果が何一つ上がっていない。こういうほど自分の能力の低さに打ちのめされる日はない。

    Hubble's Infrared Camera is Back in Business ? New Images Released
     ハッブルの赤外線カメラが復帰。様々な画像が公開されている。

    ▼AIBO SHOP AIBOミニチュア3周年記念ボックス
     海洋堂製の1/6フィギュア。

    ▼ケータイWatch 無線LAN時代の強力ユーティリティ「Net Stumbler」!!
     このツールは結構スゴイ。無線LANのセキュリティはこういうところから簡単に破れるものなんだろうな。

    ▼信州・地球温暖化対策研究会 地球温暖化対策「長野モデル」中澤港さんの所から)
     どれももっともな話しなんだが、生活スタイルの変化が社会にもたらす影響についての視点が欠けている気がする。テクノロジーが社会に与える影響が多きのならば、そのテクノロジーを使用しなくなったときにも同じくらいの影響があるはずではないのか。

    ▼あっ、「ほしのこえ」を持っていくの忘れていた。「ほしのこえ」関連ではアニメージュ魂の大塚英志の文章が面白かった。


    2002/6/6(木)

    ▼昨日とほとんど同じパターンで出勤。違うのはちょっと気温が低めなくらい。昼飯は今日もケンタのチキン。2ピースに減らした代わりにポテトを追加。これくらいがちょうどいい。

     今日はほとんど取材はせずに、黙々とデスクワーク。といってもメールを書いたり、メモをまとめたり、直接仕事に関係のないことばかり。それでも予定の仕事は終わらず。やけになって23時に退社。

    ▼はてなアンテナがさらに増殖中。ログを見ていると、某ウェブ書店の広報担当者らしき人や、某出版社の書籍営業らしき人のアンテナまでみつけたりするにいたっては、自分に必要ないとわかっていても、だんだんと取り残された気分になってくる不思議。

    ▼人民日報 北京ハイテクフェアのロボットたち(二)
     中国科技大学が開発した4足レクリエーションロボットがどう見てもAIBOなんですけど。記事中に「国際ロボットサッカー大会に参加」とあるので、おそらくRobocup2002のAIBOを自作のプログラムで動かして競う4足ロボットリーグのことだと思われる。「研究開発」というのは、たぶん人民日報の記者の勘違い。

    ▼クレディスイスファーストボストン証券 日本経済ウィークリー

    ▼読んだ本

  • 松本哉『寺田寅彦は忘れた頃にやってくる(集英社新書)』(集英社)
     うーむ、久しぶりにはずれを引いてしまった。いちいちあげつらうのも面倒くさいが、かなり問題の多い本。これを読むくらいなら、最初から素直に岩波文庫の『寺田寅彦随筆集』を読みましょう。


    2002/6/7(金)

    ▼昼前にうちを出て、リブロを1時間ほどぶらつく。書籍はピンと来る物がなく、論座、ネットランナー、子供の科学、広告批評、ダビンチと雑誌ばかり購入。広告批評はアニメ特集で新海誠と斎藤環の名前が目に入ったので手が伸びた。

     昼飯はファーストキッチンのチキンタツタと豚生姜焼きバーガー。ポテトが油でベタベタになっていて最悪。事務所でメールをチェックしてから、いつもの取材に出る。

     今週は最後までたいしたネタは出てこず、のんびりと取材。午後6時過ぎには切り上げて、事務所で作業開始。うつらうつらしながらで遅々として作業が進まなず。

    ▼ダ・ヴィンチ6月号のマンガ家スペシャルインタビューが冬目景だったことに今頃気が付いてあわてて購入した。一作ごとに雰囲気の異なる作品間を縦断してのコメントは珍しい。インタビュアーはしばたさん。


    2002/6/8(土)

    ▼なんだかんだと午前8時まで作業。一度仮眠してから12時起き出し、今日も取材に出る。駅近くのショップへ向かう途中、LAOXゲーム館の裏当たりで、バッタリとライターのGさんに遭遇。珍しいところであうもんだ。ちょうどAKIRAのガシャポンをやっているところに声を掛けてしまったので、Gさんも照れ笑い。

     この日も気温は上昇。風が吹き、空気が乾き気味だったのでそれほど不快にはならず。取材もさくさく終了。晩飯は奮発してペッパーランチでサーロインステーキ。午後9時に事務所に戻り、作業開始。

    ▼取材中に某ショップにて店員さんに「がいしゅつです」を使われて悪いとは思いつつ爆笑してしまった。皆さんリアルワールドでは使わないようにしましょう。

    ▼買ったCD

  • 岡村靖幸トリビュート『どんなものでも君にはかないやしない』
     6曲目の「チャームポイント」(イルリメ)を寝起きにきくと、マジでオーバー・ドーズになる。ウゲェ。
  • 佐野元春『SOMEDAY Collector's Edition』
  • Sam Cooke『THE BEST OF SAM COOKE』
  • 『ALI ORIGINAL SOUNDTRACK II』
  • Peter Gabriel『SHAKING THE TREE』


    2002/6/9(日)

    Up!

    ▼午前10時にとりあえず暫定版を仕上げる。そのまま仮眠。起きると午後3時。眠気覚ましと食事を兼ねて、ちょっと外出。おもてに出ると、真夏か砂漠かというほどの熱気にたじろぐ。

     うろちょろしてから、洋食屋でジャーマンハンバーグとシーザースサラダを食べる。事務所に戻ると午後6時。本腰を入れて作業再開。手間がかかりそうな所はバンバン跳ばして、とにかくスピード重視で書き上げていく。

     書きながら、ブラウザの1枚はサンケイスポーツのウェブで「日本×ロシア」戦の速報ページを開きっぱなしで、手が止まるたびにリロードを繰り返す。試合終了が早いか、原稿が終わるのが早いか。午後10時には完成。校正もサクッと終わり、日本も勝って11時には事務所を出る。

     駅のベンチで電車待ちしていると、某ショップのMさんにバタッと遭遇。ラジオでサッカーを聞きながら仕事していたら遅くなったとか。池袋までサッカー談義をしながら同行。ホームで分かれて西武線に向かうと、奇声が聞こえてきた。階段を上がると、東口では青いユニフォームを着た赤ら顔の集団が雄叫びを上げている。気持ちはわかるがウルセーよ。

    ▼この日の騒ぎを見ていると、サッカーは正しく労働者階級のスポーツとして日本に定着したように思える。

    ▼Hotwired 死者だけが知るパスワード――ノルウェー国立機関がハッカーに解読を要請
     こんなもの、セキュリティ設定を下げてもらってから、パスワードにランダムアタックでも掛ければあっという間に解けるだろうに。それよりもイカスのは、この記事の最後で一定期間アクセスがないとユーザーが死亡したと見なしていろいろなタスクを行なう個人向けのソフトの話しが出てくるのだが、自分がそれを使っていることを忘れてしまったユーザーの体験談。

     ロサンゼルスのウェブデザイナー、ケニー・ラガーディアさんは、次のような体験をしたという。「休暇に出かけて、プログラムのことなんかすっかり忘れていた。帰ってきたらビックリだよ。プログラムが勝手に『どうやら僕は死んでしまったみたいだ』ってメッセージを僕が購読していたニュースリスト全部に流していて、おまけにアダルト関係のファイルを全部破壊してしまっていたんだ」


    2002/6/10(月)

    ▼昨日は日付の変わる前に帰宅できたので、今朝はだいぶ早起き。おかげで丸一日が有意義に使えた。といってもひたすら溜めていた雑誌を流し読み。気になるところは切り取ったり、付箋を貼ったり。

     夜中はM原の所で「ほしのこえ」鑑賞会。いろいろと言うべきことがあった気もするが、結局忘れる。さて帰ろうと立ってから2時間ばかり立ち話。3時過ぎに帰宅し、そのまま寝る。

    ▼BOOKアサヒコム 書評 現場主義の知的生産法 関満博著 戦略こらした調査術に脱帽!
     第二の創造 クローン羊ドリーと生命操作の時代
     朝日の書評欄から山形浩生による評2本。


    2002/6/11(火)

    ▼今日は起きてからひたすらDVDの処理。「耳をすませば」「人狼」「不思議惑星キン・ザ・ザ」。夜にKちゃんが月末のライブのチケットを届けに来てくれた。そのまま車に乗せてもらい、適当にぐるっと走り回りながら近況報告。ついでに自宅のスタジオ兼レッスンルームを見せてもらう。


    2002/6/12(水)

    ▼頭痛は止まず、体もだるい。どうやら熱があるらしい。風邪なら風邪ではっきりとした症状が出てくれれればまだ処置のしようがあるのだが、このままではどうもならん。

     思い切って休みたいが、今週は時間の都合がどうにもならないので、何とか出社するが恵比寿まで行く体力は残っていなかった。どうにか夕方から必要な取材だけ済ますと、とっとと帰宅する。

    中華キャノンプラモ 気合でGIFアニメ(Ver1.01)
     なぜだかヤン・シュワンクマイエルを思い出してしまった(笑)。デジタル機器の発達はクレイアニメーションへの敷居を下げるのでは、と真剣に思ってしまったり。

    スタジオジブリ日誌の6月3日付けの項目に、黒田硫黄「アンダルシアの夏」のアニメ化に関する記述あり。それにしても

    派手な柄のジャージはもとより、カンパやシマノの描き分けまでしなければならない。
    なんて発言がサラッとあるあたり、ジブリの人は自転車フリークばかりというのは本当なんだな。

    ▼PC Watch ロボット達のワールドカップ「ロボカップ2002福岡・釜山」

    ▼Game Watch 「HALO (ヘイロー)」ミス・コルタナ編集部来たる
     男・船津稔の勇姿を見てやってください。


    2002/6/13(木)

    ▼通常通りに三番町の編集部に到着。いくつか頼まれ物の作業をこなし、UさんのCLIEをいじくったり、AIBOの中文版のパンフレットを眺めたりしてから事務所に移動。

    どういう意味があるんだろう?

     ルーチンの巡回をするだけで、今日はネタが満載。デジカメのバッテリーを1セット使い果たしてから事務所に戻り、画像の整理。一通り済ましてから、このところほったらかしてあったプロジェクトのためのスクリプト作成。といってもPerlのお勉強から始め直す始末。

     日もとっぷりと暮れる頃から後頭部に頭痛が張り付く。今週はずっとこんなだな。さすがに今日は早引けできず、日付が変わる頃に退勤。帰りの道すがら、大学時代の友人SからTel。急遽上京するとのことなので、飲む約束をする。

    ▼最近の心がけ。出来るだけ思考をリンクさせながら読書する。ようやく、少しはこれが出来るようになってきた。

    ▼今週はずっと頭痛が止まらない。日によって痛むところが違うのもやっかいだ。原因は何だろな、と思っていたら胴体にじんま疹が出ていた。てことでタダの疲労に認定。来週はゆっくり休んだれ。

    入社前に読む会社用語
     知ったかぶり週報から。げーん、IT業界編は結構使っているなぁ。ていうかこのくらいはデフォルトでしょ?

    ▼産経新聞 無料宿泊施設に利用者1人 大阪【W杯】
     相変わらず税金の無駄使いが上手ですなぁ。2ちゃんではなぜか祭りになっている様子。

    ▼Game Watch 完全二足歩行ロボットついに登場!? 京商「ガンウォーカー」
     ナムコ・ナンジャタウン「アイスクリーム博覧会」 世界中のアイスが集合。みんなで食べ比べが楽しい

    Beauty in the Eye of Hubble
     ハッブルが写し出した宇宙の虹。

    Other Voice(新海誠)から

    【『ほしのこえvsMPD-PSYCHO』〜物語るための環境をめぐって〜】(06/13)
    7月7日にBOX東中野にて行われる、ドラマ『多重人格探偵サイコ』のリミックスムービー『MPD-PSYCHO/FAKE』上映会にて、「ほしのこえ」特別上映を行います。大塚英志×菊崎亮×新海誠の鼎談イベントもあります。詳しくはサイコ公式サイトの【INFORMATION】をご覧ください。

    ▼唐沢俊一 裏モノ日記の6月12日に、CSの番組「平成オタク談義」に山形浩生をゲストに呼ぼうとしたが、海外滞在中のために流れたとの話し。うーん、山形浩生、唐沢俊一、岡田斗司夫のそろったところは見たかったな。絡みそうであまり絡んだことのない3人だが、唐沢が以前日記で山形のことを「頭がいいんだと自慢する芸」と評したのと、山形が自らが訳した『クルーグマン教授の経済学入門』(メディアワークス)の注において岡田をちょっと褒めてちょっとけなしていたのが、数少ない接点。


    2002/6/14(金)

    人が山盛り

    ▼午前8時にピシッと目が覚める。自分でも驚いたが、いくら何でもコレは早すぎると思い直して2度寝。今度は11時起き。うん、こーでなくっちゃ。中途半端な天気にいらつきつつ、今日は長袖を着ていく。

     昼飯はまたケンタのチキン。週一ならこの脂っこさもちょうどいいくらい。4時までは机に張り付き、電話を合図に取材にでる。S社のSさんに話を聞いてからは、いつものルートをぐるっと回る。ちょうど「日本×チュニジア」戦の真っ最中で、街頭テレビには人の山。見やすいところでは道路にはみ出して車にクラクションならされていた。

    人がゴミのようにいる

     7時前には切り上げて、写真の整理。9時を過ぎた頃に昨日のSから電話。新宿で飲んでいるというので行ってみると、これがまたとんでもないことになっていた。大学野球やラグビーの決勝戦のあとのコマ劇横と言えば分かる人には分かると思うが、あの惨状が歌舞伎町全体と新宿駅前に広がっていた。お巡りさんもこれまたたくさんいたけど、交通整理するのが精一杯で騒いでいる人達自体はほったらかし。

     青い人の波をかき分けてようやく飲み屋にたどり着くと、5年ぶりにSと対面。なんでも同じサークルだったヤツの結婚式に出るために山形から出てきたらしい。小一時間ほど話して、他のヤツの近況やS自身の山形での鬼畜な生活などを聞き出してから、こっちはまた仕事に戻る。23時を回ってそろそろ終電がヤバい人もいるだろうに、歌舞伎町の人は増える一方。再び人の波をかき分けながら駅にたどり着く。改札もホームも青い人だらけ。見知らぬ人とのハイタッチもそろそろ飽きたぞ。


    2002/6/15(土)

    ニャンコ先生ですか?

    ▼昨晩は新宿から事務所に戻ると12時の手前で、お茶でアルコールを追い出しながらあわてて作業。午前6時に切り上げて、ちと寝る。11時半に起き出すと、今日も一日外で取材。わりとすんなり終わり、余った時間は石丸ソフトワンでDVDあさり。晩飯はふんぱつして特ヒレカツ定食。

    ▼勝ったDVD

  • 「ソードフィッシュ」
  • 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」


    2002/6/17(月)

    ▼朝から寝る。起きてもボーッ。体がダルイは、腹は下るはで、やっぱ疲れてんのか? 届いていたマンガだけは何とか読む。

    ▼2chデジカメ板の動物園で撮った写真をうpしよう パート2は順調に伸びている。パンダのタンタン精悍な鷲不遜なカンガルー戦うアオサギどつき合うプレーリードッグ辺りが面白いけど、一番のお気に入りはシロクマin温泉。とりあえずサンシャイン水族館でも行って来ようかな。

    ▼読んだマンガ

  • 石田衣良/有藤せな『池袋ウェストゲートパーク(3)』(秋田書店)
  • 川原正敏『修羅の刻(13)』(講談社)
  • 川原正敏『修羅の刻(13)裏』(講談社)


    2002/6/18(火)

    ▼体が本格的に動かなくなってきたので、もうとにかく家で寝るだけ。ホントはコレの取材のお誘いとかもあったんで、こっそり潜り込もうかと思ってたんだけど。「日本×トルコ」戦は目が覚めた後半のみ見る。

    見てんじゃねーヨ

    ▼右の猫は土曜日の写真の3秒後。こいつは週末に人通りの激しい街の裏通りでいつも会うヤツ。この日は明け方まで降っていた雨のせいで、いつも寝ている車の下の地面が濡れていたから、乾いていて静かな所を探したらあそこに辿り着いた模様。

     この猫がどんな気持ちでこの場所で寝ていたかは分からないけど、少なくとも右の瞬間は「見てんじゃねーよ。食い物もってねーなら、あっち行け」って感じかな(笑)。

    ▼そうそう、ああいうシーンはフツーだったら敬礼くらいはするよな。プラネテスでフィが爆弾衛星に体当たりした時みたいに(あれは結局助かったけどさ)。

    ▼頼むから化学物質のこととかを調べるなら、もうちっとまともなところを見てくれい。数値データ無しに危険性だけを列記したら大抵の物質は危険なものになるということは、「買ってはいけない」の時に散々言われたことじゃないか。

     サクッと検索してみたらこのページではきちんと数値データ込みでアスパルテームの危険性を述べているぞ。それによると「体重1kg当たり30mgのアスパルテームは偽薬に比して優位な差は見られ」ないとある。一方、市販されているパルスイートのスティック1袋当たりのアスパルテーム含有量は20.4mgだ。これは通常の摂取量であったら一般的に見て安全圏もいいところではないか。

     確かにこのページの信頼性だって不明確だ。しかし、少なくとも危険性を煽るだけでも、変に安全性を訴えるだけでもないスタンスだと言う点で、他のページよりはマシだし、他を調べるための起点にはなる。それに検索しながら他のページも見て回って気が付いたが、アスパルテームの危険性を述べているページの多くの元ネタが「買ってはいけない」だった。それだけでもそのページ信頼性は5割は差し引いて見るべきだろ。

     アスパルテーム自体にいくらか危険性があるのは確かだが、それを単純に「危険性がある」というだけで回避するというのもどうかと思うぞ。いつもたとえに出すが、交通事故のリスクとどっちが大きいのか比べるくらいのことをしてもいいのでは。マクロレベル(社会全体)とミクロレベル(個人)ではリスクの評価も異なってくるし、コンフリクトだって起きるだろうが、それこそ議論の中で解決すべきこと。その前の時点で、リスクを計算しようとし、それに必要なデータを集めるという態度こそが個々人においては重要ではないのか。

    ▼ついでに、今さら「買ってはいけない」自体をどうこう言うつもりはないが、この本にもただ一つだけ利点があったと思う。それは、普段自分たちが食べているものが決して安全なものばかりではないという意識を人々に与えたということ。最近の食品スキャンダルもこの延長線上にある事象だと思う。普段のオレの言動だと「システムに揺らぎを与えるものは大嫌い」と言うことになるはずだが、それと同じくらいシステム自体の腐敗も嫌いなのだ。毒をもって毒を制すじゃないが、少なくとも内外部からシステムを評価する機運が生まれたことは歓迎している。


    2002/6/19(水)

    ▼さんざん昨日は寝たというのに、今朝目を覚ますと11時過ぎ。いったい何時間寝れば気が済むんだ、オレは。ちょっと遅めだったので、リブロには寄れず、事務所へ直行。飯を食って、日記アップして、ふぅと一息ついてから取材に出る。

     直射日光に殺菌されてしまいそうなりながら、歩き回る。雨もイヤだが暑いのもイヤだなぁ、と贅沢なことを思いながらテキトーに取材。19時に切り上げて、23時までPerlのお勉強。日付が変わって0時30分に帰宅。

    ▼本田雅一の週刊MOBILE通信 第158回:急速に拡がりつつある無線LANアクセスサービスの課題

    ▼ガーン、今回のRobocupの取材って無しなの? ウッソー、何で? 聞いてないよー。

    ▼マジな話し、自分で全部ハンドリングしないとダメだなぁ。

    ▼ベルテルスマンの件はこんなリリースを出してました。

    ▼今週21日はEXILIMの発売日。GIGABEATとと言い、見事にサラリーマンが小金を持っている時期を狙い撃ち。買ってまうかもしれん(;´Д`)

    ガウチ会長、イタリア破るゴール決めた所属の安選手非難
     これって当の選手にしたら願ったりかなったりじゃないですか。今回の活躍で他のチームからの誘いは当然あるでしょうし、解雇ならば移籍に際して違約金(移籍金)が発生しないので、大手を振って行きたいチームにいけるでしょうから。実際は、ペルージャの実権は息子の方のガウチ社長が握っているのでそんなことはしないだろうけど、アン・ジョンファンにしたら気分が悪いだろうな。


    2002/6/27(木)

    ▼丸々1週間ほど日記をさぼってしまった。別段と理由はないのだが、ごくたまに星の巡りが悪くなって、ズルズルと書くことを先延ばしにしてしまい気が付くと、あら1週間ぶり、ということになってしまった。今さら一日ごとに項目を立てるのも滑稽なので、適当にダイジェスト版として書いておく。

    Swinging

    ▼予告通り(?)、EXILIM買いました。いやー、思ったより使えます、コイツ。液晶が付いているだけで、便利さが格段に違う。惜しむらくはやはりマクロ。ラーメンを取るとこんな感じ→。
     リサイズしていない元の画像はコレ

    ▼PC Watch 名刺サイズのメガピクセルデジカメ カシオ「EXILIM」ファーストインプレッション

    ▼ていうか、なんでEXILIM買った途端にソニーはCyberShot Uなんか発表するんですか。せめて1週間前に発表してくれれば…。コイツってば、マクロは10cmまで寄れるし、単4充電池が使えるしで、結構使えそう。けど、液晶が見づらいのと、意外に厚みがあるのと、筐体がプラスチックで安っぽいのがなぁ。でもソニーだしなぁ、どうしよっかなぁ。

    ▼PC Watch サイバーショットU、ファーストインプレッション 〜カワイイだけじゃない実力

    Swinging

    ▼25日(火)は久しぶりのKちゃんのライブを見に行く。教え子達と合同で「さわやかインストナイトVol.3」と銘打ってインストバンドばかりのステージ。生徒のバンドも前に新宿で見たときよりも粒がそろっていて、2バンド目のブラスがメインのグループは、身内ばかりとはいえしっかり客を乗せていた。アルトサックスを吹いていた女の子もカワイかったし、ベースもビジュアルは地味目だったがKちゃんの教え子らしく、音の方がはじけまくり。

     トリはやっぱりKちゃんで、今回はセカンドギターにS平がサポートで入っている。S平とは会うこと自体が5〜6年ぶりくらいだが、こいつのギターの音を聞くのはこれが初めて。セカンドということもあってほとんどがバッキングで目立つところは好くなかったが、マジメというか、らしい音を出していたのが印象的。Kちゃんの方はいつも通り、というかいつも以上に引きまくっていた。あんな早いフィンガーピッキングは初めて見たし、どうやって音を出しているのかすら分からないフレーズだらけ。ついでというと怒られそうだがパーカッションに入っていた人も日本で5本の指にはいるというプロの人らしく、かちっとしたリズムだけじゃなく、突然ツボをを取り出して叩いてみせたり、見た目でも驚かせてくれた。

    ▼読んだ本

  • 佐倉統『進化論という考え方(講談社現代新書)』(講談社)
     ダーウィンの進化論に端を発する、さまざまな議論をうまく串刺しにして、現在の進化論研究者が何をやっているか簡潔に説明している本。現在では進化論が生物それ自身に対してだけでなく、社会学や情報科学にも応用されていることはすでによく知られているが、そこでは時にいろいろな齟齬や危険性が生じて、不幸な結果を生むこともある。そういったことを踏まえた上で、慎重に、しかし野心的に進化論が生み出した学問的な可能性を希望に満ちて語っている。進化論がどんなところまで到達しているのか、それによって何が可能になるのか、などなど決して進化論の議論がけっして遠いところでなされているものではなく、ごく身近な場所でもありうることなのだと知ることができる。

  • 米本昌平 ほか『優生学と人間社会(講談社現代新書)』(講談社)
     『人体改造の世紀』や『人体バイオテクノロジー』を読んだとき、遺伝子治療に関する規制が国によって大きく異なることを知ったが、そのような違いがどこから来たものかまではわからなかった。が、この本が大きなヒントを与えてくれている。現在、遺伝子治療は場合によっては優生学的なものと同一視され、それが反対運動や規制のもとになっているが、優生学が忌諱されるようになったのはこの20年以内のことに過ぎない。それまでは世界中の国々で程度の差こそあれ優生学的な施策は当たり前のように行なわれていた。この本では、そういった政策が採用されるにいたった課程や、推し進めた優生学者達の状況を丹念に資料を追って明らかにしている。
     最近の遺伝学者による著作を読むと、人に対しての遺伝子操作を論外だと言い、その可能性を否定することで自分の研究を守ろうとする態度がよく見られる。その気持ちがわかるが、それでは何も変わらないか、一部の人間の突発的な行動で大きく状況が変わってしまうかの両極端な自体を招いくおそれがある。人の遺伝子操作を限られた病気の治療にとどめるのか、それともデザイナーベイビーまで許すのか、研究者を含めてまだまだ議論していかなければならないが、その際にこの本のような優生学の研究は重要なとっかかりになる。

    ▼ゆうきまさみのスケッチブック 一敗地にまみれて
     『KUNIE』が今週で終了して、ゆうきまさみにとって初めて(?)の打ち切り。確かに、前ふりが長過ぎたとは思う。

    ▼来週のプロジェクトXは、日本のデジカメ市場をたった1機種で作ってしまったカシオQV-10。実物を握りしめながら見るつもり(笑)。

    ▼朝日新聞 ドイツの守護神カーン、ブラジル戦に向け胸の内語る
     この写真は狙ってますな。

    ▼「インターネットで読み解く!」 負け組の生きる力・勝ち組の奈落
     基本的に文部科学省の批判なんだけど、著者が思う理想的な教育が行き届いた状態が見えない。どっち方向へ行きたいんだ?


    2002/6/28(金)

    ▼一日中外取材。いちにちじゅうそとしゅざい、と読む。いやそれだけ。

    J-SH08

    ▼携帯を替えた。J-SH07 → J-SH08。今までの機種をちょうど1年使ってバッテリーがかなりヘタってしまい、使い方によっては1日持たないようになったので。キャリアはともかく、メーカーは今回も同じシャープ。別にこだわりがある訳じゃないけど、J-Phoneの場合はどう見ても他のメーカーの端末はシャープの引き立て役にしか見えない(機能面でね)。デザインで言ったらDOCOMOやAUのソニー・エリクソン端末に惹かれるが、DOCOMOは嫌いだし、今さらAUに乗り換える積極的理由もないし。

    ▼EXILIM本体の写真。デザインはカシオと思えないほど格好いい(笑)。

    EXILIM EXILIM
    EXILIM EXILIM


    2002/6/29(土)

    ▼今日も一日取材。木曜日にちょっとさぼったのがかなりひびいてしまい、今週はかつかつで余裕がない。ITX2002 Summerに面白いものがあるとメールで教わったのだけど、結局行けなかった。たくさん見たいものがあったのに。残念。

     夕方以降、ポツポツと雨が降り出す。一部で大雨警報がでたと聞いていたので大雨になることを覚悟していたら、夜半になっても霧雨程度で助かる。晩飯はペッパーランチでダブルハンバーグ。

    情報ネットワーク法学会

    ▼NHK クローズアップ現代の27日(木)放送分は「幻の“日本原人”〜歴史はどう書きかえられるか〜」。藤村新一氏による遺跡ねつ造問題の検証報告。日本考古学協会のウェブにはまだこのことに関して何の記述もない。

    ▼朝日新聞 弘前大医学部教授が医師派遣の見返りに100万円授受
     『ブラックジャックによろしく』を読んだあとにこういうニュースを聞くと、日本の医者を一切信用できなくなりそうだ。

    ▼読んだ本

  • フランセス・アッシュクロフト『人間はどこまで耐えられるのか』(河出書房新社)
     人間の生理学的な限界はどこまで判明しているのかを、スポーツや冒険家たちのエピソードを元に興味深く記した本。読みやすいし、構成も読者の興味を引きやすいように工夫されている。タイトルと装丁で損をしている気がする。


    2002/6/30(日)

    ▼ひたすらに原稿を書き続けて、午前11時頃に一度仮眠。午後5時に起き出して晩飯を食いに出る。ちょっと脚をのばして、小川町の福のれんでワンタン入りの特製ラーメン。戻ってから再び原稿書き。時間がとにかく掛かって掛かって、午前4時過ぎに完成。校正も終わると午前7時。疲労困憊。



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