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September 2002

2002/9/1(日)

▼事務所にこもって原稿書き。寝て起きてちょっと書いて、また寝るというのを繰り返してしまい、全然ペースは上がらず。日が沈んでから調子が上がり、8時過ぎから一気に書き上げて0時ちょうどに終了。が、寸でのところで終電を逃し、今日も始発までボーっと過ごす。

▼仕事中にムラムラっときて、またまたウェブでお買い物。ヤバいなぁ、ヘンな癖がついちゃった。

配給所に並ぶ難民

失業率は5%超だが、欧米ブランド店にとっては「日本は買い」らしい
 あーた、たかだか5%なんて、ヨーロッパに比べればカワイイ数字じゃねぇかよ。

▼朝日新聞 玉石混交のネットの情報、国会図書館が収集・保存へ
 いっそのことWayBack MachineみたいにJPドメインのページをすべてバックアップしてほしいなぁ。

▼ZAKZAK 吉田恵が「めざましテレビ」を卒業
 フッフッフッ、大丈夫。何の問題もないのさ! ねぇ、恵ちゃん。

▼本格的にNetscape 7に移行すべく、ブックマークを整理。スタイルシートの解釈がほぼIEと変わらないし、フォントの設定を細かく指定できる点ではNetscapeの方が優れていて、かーなり良い感じ。HTMLを手書きで編集している以上、テキストエディタとの相性の良いIEも手放せないが、普段のブラウジングはNetscape 7ですべてまかなうことにした。

 Netscapeがなにより良いのは軽いこと。確かに最初の起動にはIEよりも時間が掛かるし、ブラウザを1枚だけ立ち上げて比較すればIEの方が軽い。でも、ブラウザを何枚も開いていくとIEコンポーネントを使ったタブブラウザがメモリを膨大に食って動きが重くなってくるのに対して、Netscapeは1枚だけ開いた時とほとんど変わらない。まだ、ちょっと動作が不安定なところがあるけど、まあ我慢できる範囲だし。

▼ついでにNetscape 7のTipsを一つ。メニューから「編集→設定→表示→フォント」の設定で、フォントの最小サイズを「なし」じゃなくて「12ポイント」くらいに指定しておくと、スタイルシートで8ポイントや6ポイントとかバカみたいに小さなフォント設定をしてあるページでも読みやすくなる。

2002/9/5(木)

シャア専用ウルトラマン

▼ああ、何にもやる気が起きません。このままずっと部屋に引きこもっていたい。

▼最近、とみに自分の引きこもり気質を自覚してしまう。本と布団さえあれば、あとはなーんにもいらない。

▼『シャア専用マガジン』のオマケのシャア専用フェイスマスクとシャア専用指揮官機用アンテナの正しい使い方例。→

▼環境サミットでパウエル国務長官の演説中にヤジが飛んでいるシーンをみて溜飲を下げる。でも、パウエルはホワイトハウスのブレーンでは一番まともな方なので、ちょっと複雑。

アレは社長が勝手にどっかから持ってきて、勝手に押しつけて、勝手に終わらせたもんです(似たようなコトはあと2〜3件ある)。同じウェブのブランドでくくられてはいたものの、編集部からして全然別の場所にあったんで、こちらとしても他人事のよう(笑)。

▼岡田斗司夫がイメージするナノマシン筆記用具(オタク日記6月2日)。

僕は「ナノマシンでできたインク」が紙とエンピツ時代の次に来ると思っている。ボールペンで走り書きすると、インク自体が自動的に整列して清書してくれ、「複写」と書いて丸で囲むとコマンドが認識されて、となりの紙にナノマシンの半分量が移動してまったく同じ文章を作る。「回収」と書いて丸で囲めば、その紙上のナノマシン全てが大きなインクの玉になってボトルに戻る
 こういうのが普通になったら、色やデザインを後から自由に変更できるナノマシン・タトゥーとか流行りそう。

▼セラトニンやセラトニン・トランスポーターの脳内レベルはほぼ遺伝的に決まっているので、コントロールするにはセラトニンレベルを一定に保つような精神状態を獲得するしかない。まさに修行だな。あとはプロザックか(笑)。『遺伝子があなたをそうさせる』で面白かったのは、ドーパミン受容体遺伝子をすべてノックアウトしたマウス(ドーパミンに対する感受性が完全にない)は、成体になると食欲を示さず餓死するという話し。食事すらも何らかの動機付けがないと脳はしようとはしないのに、なんだか業の深さのようなものを感じる。逆に幼児期の食欲は何によって脳内の動機付けが行なわれているんだろう?

▼Hubble Telescope "A Wheel within a Wheel"

2002/9/8(日)

▼さぼっているわけじゃないんだけど、このところ本気で日記を書いている時間がない。特に週末が。なんだか一杯々々で、仕事でもなんでも余裕がない。仕事の量がそんなに増えたわけではないし、どっちかというと1年前よりは減っているハズなんだけどなぁ。なぜだ?

▼今日も今日とて、一日中事務所でデータ処理と原稿書き。これがもう全然終わらない。こうしてまた終電の時刻を過ぎていく。

▼気がついたら欲しいDVDが一杯出ている&もうすぐ出る。この分だと冬のボーナスを出る前に使い果たしそうだぞ。とりあえず欲しいモノを全部書き出して検討。

  • デリカテッセン
  • マルホランド・ドライブ
  • 松浦シングルMクリップス1
  • 天空の城ラピュタ
  • バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー・ボックスセット
  • E.T. The Extra-Terrestrial 20周年アニバーサリー特別版
  • ガタカ スーパービット版
  •  ここ一月前後で出たモノや出るモノを拾っただけでこの枚数。これ以外にも「マクロス TV版」の続きも欲しいし、「北の国から」も買おうかどうか迷っているし、そういえば「パトレイバー」も全然買っていない上に「WXIII」もそろそろ出るなぁ。ヤバいぞ全然止まらなくなってきた。

    ▼全然違うところでまた金を使ってしまった。うえーん、浪費が止まらん。まあ、生活必需品と言えないこともないんだけど、ちょっと熱くなり過ぎたかも。

    ▼ うおっ、しまった! DAEMON ToolsCloneCD4体験版を使えば、全部タダで仮想CD-ROMを構築できるんじゃん。今頃気がついたよ。あーあ、早まってCD革命/Virtual Ver 6.5を買っちゃったよ。最近、失敗した買い物が多い。

    デイヴィッド・ホロビン(金沢泰子 訳)『天才と分裂病の進化論』(新潮社)を読み中。著書のいうことはロジックとしてはそれなりに説得力があるんだけど、物証がないからー。せめて分裂病と家系との関連だけでもきちんとした統計データを出してくれればいいのだけど。

    山形浩生「コンピュータのきもち」発売記念講演会

    10月26日(土)PM2:30開場 3:00〜5:00予定 
    会場: 青山ブックセンター本店 カルチャーサロン青山
    問い合わせ先:青山ブックセンター本店 03-5485-5511
    
     がーん、土曜日ですか…。しかもこの時間帯だと絶対にいけそうにない。

    ▼噂の真相 宮台真司と速水由紀子が離婚

    ▼ブラウザの乗り換えで何が一番面倒かって、それはbk1の買い物かごの中身を移し替えること。bk1の場合、買い物かごや後で買うリストの中身は全部Cookieにしか保存していないので、その辺が面倒。amazon.co.jpだと、サーバー側に保存しているので、ログインすればどのブラウザ、どのマシンからも同じ買い物かごが使える。

    ▼環境問題と遺伝子操作問題は同じロジックで語れないかなぁ、とぼんやり考えてみる。

    「スイカ」で買い物も――JR東日本、クレジットカード機能を付与
     単純にSUICAの盤面に磁気テープを貼り付けるだけなのか、それともICカード上のアプリケーションとしてSUICAに統合するのか。自動改札機で乗り越しをクレジットで精算できるとあるので、おそらく後者なんだろう。
     物の本によるとSUICA、つまりソニーのFELICAが優れているのは無線通信の規格をISO準拠のものではなく独自に拡張したものにすることで通信速度を上げている点らしい。ソニーもニューメディア協会の賛助会員みたいだけど、その辺の互換性はどうなっているんだろう?

     ついでにICカードフェア2002のページがいつのまにかアップされている。なんだかやたらと力が入っているなぁ。

    2002/9/10(火)

    ▼昨日(9日)は結局朝方に帰宅し、丸一日寝る。起きてから届いていたマンガをイッキ読み。飯を食ってからは「北の国から」本編や、その前に放映した総集編をまとめて視聴。気がつくと朝になっていた。やっぱいいなぁ、北海道は。俺のココロの原風景だ。

    ▼で、10日は中途半端な時間で寝るに寝られず、ボーっとしていたら森山さんから電話が掛かってきて池袋まで出向く。しばし雑談。うーむ、話しが大きくなってきた。地元駅に戻ってから、駅前の本屋のベンチに座って暫し読書。9時過ぎに家に戻り、飯を食ったら直ぐに寝る。

    ▼「北の国から」が好きだというと、よく周りの人間に「エーッ」と言われる。その「エーッ」には、「似合わねぇーっ」とか「何であんなものを」とか「蛍ちゃん萌え?」などなど、いろんな意味がこもっているみたいだけど、小学生まで札幌で育ったのに加え、親が昔から大ファンで連ドラでの放映時から全てを見させられているので、もはや刷り込みのようなものなのだ。子供の頃には家族旅行で富良野まで丸太小屋を見に行ったこともあるし。

    ▼PC Watch PCアーキテクチャの大変革を目指す「LaGrande」をIntelが発表
     Microsoftの「Palladium」から推測されるIntelの「LaGrande」テクノロジ
     Microsoftの「Palladium」でPCは“自由から管理”へ!?

     これも市場の要請なんだろうか。

    ▼信じられないことにニュースメディアに対して、古いニュースのバックナンバーを消せ、といってきた読者がいた。その理由が、間違えて古いニュースだと気がつかずに読んでしまい恥をかいた、と言うもの。頼むから二度と読まないでくれ。

    2002/9/11(水)

    ▼いろいろと考え込んでいるウチに眠れなくなってしまい、朝になってからようやく3時間ほどうつらうつらできてから出社。編集部でいろんな人に絡みつつ、新製品情報あさり。へー、あれやこれのニューモデルが早くも出るのか。たぶん買わないだろうけど、早く実物触りたいな。

     自分のデスクトップマシンのメンテを済ませてから、事務所に移動。メールを書いたりしているウチに猛烈な睡魔に襲われ気絶。目を覚ますと夕方。あわてて取材に出る。しかしロクな収穫無し。24時前に事務所を出て帰宅。

    ▼いよいよせっぱ詰まって、いろいろと書きためたメモを見直す。うーあー、バカなことばかり書いていて、ぜんぜん役にたたねぇぞぉ。「社会におけるあらゆるの面の工学化は理系の逆襲だ」って何のことだよ?

    ▼とりあえず、基本的な機能をまとめて抽象化すると、「記録」「認証」「暗号化」の3点に絞られるのかな。でも、「認証」と「暗号化」は表裏一体、シームレスだからなぁ。管理機能をもっと重視して、「記録」「監視」「暗号化」とすべきか。

    ▼山形浩生によるブランデンバーグ&バクソン「沈黙の惑星―火星の死と地球の明日」(ダイヤモンド社)の罵倒
     これだけボロクソに書かれると、かえって読みたくなる罠。

    ウワシンの最新号を立ち読み。ふーん。

    ▼帰宅してから夜中にやってきた9.11特別番組をいくつか見る。ほとんどの番組からは、どこをどう切っても「おかしいアメリカ」しか見えてこないという印象。俺自身の見方が変わったためだけではないはず。

    ▼読んだマンガ

  • 尾田栄一郎『ONE PIECE(25)』(集英社)
     まっとうな男の子の物語と、安定したクオリティ。
  • 樋口大輔『ホイッスル!(22)』(集英社)
     最近ペース遅くないですか?
  • 久保帯人『BLEACH(4)』(集英社)
     このマンガのギャグの入れ方ってONE PIECEの応用っぽいなぁ。
  • 南Q太『夢の温度 あき』(祥伝社)
     夢の温度シリーズの第1巻がようやく再刊された。もともと宝島社から出ていたものだが、著者と出版社間のトラブルで絶版になっていた。にしても、だいぶ昔に西原理恵子ともめたのから始まって、最近では『ハチミツとクローバー』の1巻の刷り部数の問題といい、宝島社のマンガ部門はなんでこうも揉め事が多いかな。
  • 南Q太『夢の温度 冬』(祥伝社)
     夢の温度シリーズの完結。巻数で言うと4巻に当たる。南Q太にしては珍しく(?)前向きでほのぼのとしたハッピーエンド。
  • とりみき『ダイホンヤ』(早川書房)
  • とりみき『ラスト・ブックマン』(早川書房)
  • 2002/9/12(木)

    ▼10時起き。途中で池袋のビックカメラによって買い物をしてから、事務所に直行。メールチェックなどしながらタラタラとしているウチに夕方に。どうも日が高いウチは外に出る元気がない。今日も軽く取材。そのせいではないだろうが、ここ数ヶ月でもまれなほどネタがない。こういう週は軽ーく済ませたいね。

     写真整理してから、アンケートの項目がらみで軽く同僚と議論。別にいちゃもんつけたいんじゃなくて、理由があるならそれをきちんと出して欲しいだけなんだけどなぁ。たとえそれが個人的な印象であっても。24時前に帰宅。家に着いてからまったく脳みそが働かなくなり、風呂にも入らず、飯も食わずに夜明けまでボーっとしてしまう。

    ▼スイッチが入りそうで入らない。

    ▼へ〜、BGMにSteve VAIのLittle Green Menを使うとは、ニュース23のディレクターも変態だなぁ(笑)。インストのくせしてビルボードで1位になったアルバム「Passion and Warfare」は、よくNHKのスポーツニュースでBGMに使われているけど(I Would Love Toとか)、「FlexAble」はもともと自主制作だけあって、ヘンな曲ばっかりなんだもん。「ぱうぱう、ぱう〜」のほかに、宇宙人がギターでしゃべりながらけんかしているだけの曲もあるし(曲なのか?)。でも「Call It Sleep」みたいなキレイなバラードもあるし、聞いておいて損のないアルバムだと思う。

    ▼日経ITPro ソニー,「FeliCa」のデジカメ搭載を計画
     どういうコトだ? Felicaそのものと言うよりも、暗号機能を持ったセキュアなワイヤレスインターフェイスとして現在Felicaで使っている技術を使おうと言うことか。つまりBluetoothへの対抗技術に当たるものと思われる。おお、ここでも独自技術(笑)。

     でも、最大6Mbpsではデジカメのデータ転送にはツラいんじゃないかな。今のUSBが12Mbpsで、これでも128MBのメモリスティック一杯に撮ったとしたら、パソコンへの転送は約1分半かかる。Felica式だと少なくとも倍の3分はかかるコトになる。まあ、でも普通の人は128MB(だいたい2〜300枚撮れる)のメモリスティック一杯まで撮ることはないから、それでいいのか。

    2002/9/14(土)

    ▼起き抜けにシャリマールでカレーバイキングで昼飯。ナンを3枚にカレー4杯。そのまま一日外取材。午後8時終了。夜中に夜食を買いにコンビニへ行くと新しいジャンプが出ていて、月曜日が休日だと言うことに気がつく。

     戻ってから来週のスケジュール調整のため、数カ所にメール。いつのまにか週末にカニパーティをすることに。今からよだれがじゅるじゅる。でも、仕事はへーきなのか?

    IC CARD WORLD、 (日経の記事一覧)、(ニュースリリース一覧

    2002/9/15(日)

    ▼徹夜で作業中。どうもネットワークの調子が悪く、ときおり社内側のネットワークに入れなくなる。外側のネットワークは正常に見えるので、どうもVPNサーバの調子がよろしくないようだ。それとも事務所のルータか。

     トラブルで更新が遅れ気味で11時前にようやく一段落。一度仮眠して、夕方に起き出して食事。サラダに、ハムとチーズのサンドイッチ、チキンの塩焼きと妙に健康的。

     作業再開もダラダラと進まない。書くためのネタは拾ってきてあるんだけど、どうしてもそれが日本語にならない。言語野が寝ているのか。ずずーっと引っ張って、校正終了は翌16日の午前1時過ぎ。ま、最近じゃこんなもんか。

    ▼ちなみにSteve Vaiというギタリストはこういうギターを引く人。だから変態ギタリストなんて呼ばれたりする。お、運搬するときは分解できるのか。

    ▼ITとバイテクが結びついて成立するデータベース社会で自由がどれだけ制限されるか。はっきり言うといまだに想像がつかない。何かの気持ち悪さは感じるが、ロジカルには組み立てられない。

     例えば出生前のスクリーニングや、就学、就職時のフィルタリングに使われると言うが、それは過渡的なものになると思う。リフキン、レッシグが個人の完全な管理を防げというが、もともと完全な管理など不可能だ。個人の行動が不確定なのと同様に、遺伝子の発現もまた不確定で、確率的にしか記述できない。確実に言えるのはいくつか判明しているSNPくらいで、それだけでは決して人間の遺伝的傾向は記述できない。

     仮に就職時に遺伝子に基づくフィルタリングが行なわれたとする。特定の遺伝的傾向をもつ人間を排除、または積極的に集めたとしよう。しかし、それは面接や試験で行なうフィルタリングと何が異なるのだろう。それどころか、遺伝傾向は発現自体が確率的にしか求められないのに対し、面接や試験はその時点での明白な結果が判る。どちらの方がより有益だろうか。

    2002/9/16(月)

    ▼始発で帰宅し、直ぐ寝る。起きたらボーッとしながら、『天才と分裂病の進化論』を最後まで読み終わる。

     夜中はまたM原の所へ。ひたすらに紀要のチェックと、構成の不確定な部分をこちらの悩み所とあわせて議論。ちっとは気が楽になったが、まだ形はつかめず。午前4時帰宅。そのまま寝る。

    ▼読んだ本

  • デイヴィッド・ホロビン(金沢泰子 訳)『天才と分裂病の進化論』(新潮社)
     この本は、英国分裂病協会の医療顧問である著者が、分裂病と必須脂肪酸の関係を代謝面からつまびらかにしていき分裂病の新しい治療法を提唱するにいたった過程を記した部分と、分裂病が人類に普遍的に発生している事実を発端にして分裂病の要因となる遺伝子と人類の脳進化の関係についての仮説を提唱する2つの部分からなっている。両者とも、まだ主流の学説とは言えないが、想像力豊かに展開される著者の仮説と、精神疾患や遺伝病に対する姿勢は納得できる部分も少なくない。この仮説を実証するには膨大な調査と統計処理が必要となることが予想され、一筋縄ではいかない研究だろうが、ぜひとも進めて欲しいものだ。
  • ▼未確認ですが、どうやら本日このページの制作者が28才になってしまったものと思われます。なお、追跡調査は不要です。

    2002/9/17(火)

    ▼3時間ほどで目が覚める。もう少し寝ようとしても、雨音が気になり寝付けず。シャワーを浴びてシャキッと目を覚まし、雨が弱まったのを見計らい家を出る。今日からはL.アンドルーズ/D.ネルキン『人体市場 商品化される臓器・細胞・DNA』(岩波書店)に手をつける。

     編集部では、資料を集めて相談して回って、あちこちに電話を掛けたり、久々に編集者らしい仕事で忙しい。こういう日に限って計ったようにご指名の電話が掛かってくるし、それがまた面白そうな話しだったりしてなんだか一日中、動き回っていた。

     途中で久しぶりに同期のU氏や、K氏と夕飯を食う。最近、とんと疎くなった社内事情を仕入れるが、聞くに堪えない惨状ばかり。つーか、ウチの経営陣はホントーにバカだったと思い知る。その後も電話に張り付きっぱなし。9時前に一通り片が付いたので、素直に帰宅。

    ▼PC Watch デジタルの未来を切り開くのはより進化したシリコンテクノロジーだ
     こんなところにセグウェイが登場。

    ▼日経エレ 高温多湿の状況下でLSIが経年劣化,あなたの機器は大丈夫ですか
     富士通のHDDリコールは氷山の一角。原因が住友ベークライト製のICパッケージ封入材にあるとしたら、この被害はとんでもなく拡大するおそれがある。

    今週号のアエラはいくつか気になる記事があったので久しぶりに購入。期待していた「メール検閲ここまできた」という記事は技術面でも状況論的な話しでも今さらな内容だったが、玉子かけご飯とスズメの話しはちょっとだけ面白かった。

    2002/9/18(水)

    ▼ラッシュアワーにもまれながら大手町へ。NTT東日本の電子政府・電子自治体ショールーム「E-Frontier」を見学。住基ネットは、関係あるんだけど関係ない、といった感じ。

     午後は、昼飯を食ってからからは健康診断を受けて、編集部でYカメラマンにドコモのD251iを自慢されたり、明日のスケジュールを決めたり、昼寝をしたり。

     夕方から事務所に移動。このころからちょっと頭痛がし始める。週の頭くらいから、タチの悪い風邪のウイルスを拾ったらしく、右耳の聞こえが悪くなっていたが、それが進んで右後頭部に鈍痛が出始めた。定例取材は簡単に済ましてとっとと帰宅。

    ▼2〜3年後のパソコン(とくにノートPC)には、当たり前のように非接触型ICカードのためのインターフェイスが内蔵されているのだろう。おそらくソニーとフィリップスの提携も、共通のインターフェイスを持つ周辺機器(デジカメなど)ふやすことで、ICカードに対応したワイヤレスインターフェイスをパソコンへ取り入れやすくするという戦略だと思われる。

    地方自治情報化推進フェア

    ▼ソニー 次世代ICカードFelica誕生ストーリー

    ▼日立 電子行政ショールーム

    ▼NTTデータ 霞ヶ関プレゼンテーションスペース

    ▼NTTアドバンストテクノロジー DRAGRI
     売り込み方をもっと工夫すれば、MacromediaのFlashのシェアを喰っちゃうことができそうなのに。

    2002/9/19(木)

    ▼朝からつくばを目指してエンヤコラ。二日連続の早起きなんて何時以来だろう? デモを見せてくれた研究室は、前回と同じスペースだったのだけど、色々あったセットがすっかり取り払われていた。何でもバックフォーの模擬コックピットなんかは屋外に持ち出し、そこで研究しているとか。詳しくは教えてもらえなかったけど、乗り込み動作とかもだいぶ進歩しているらしい。

     発表自体は簡単なものだったので、午後一で終了。東京に戻ると、上野をぶらついてから事務所に移動。午後一杯は定例取材。ネタは今週も貧弱。といいながらこのところ週末にかたまる傾向があるから、何とも言えない。

     夕方というか、ほとんど夜になってから編集部に。最初は難色を示していた編集長も、今日の写真やムービーを見せるとやっぱり面白がって、とりあえず記事化にオーケーが出る。

     いつもの調子で書き出すが、いろいろと欲目が出てきて、構成を変更。文章を追加したり削ったり。その合間に写真を整理して、選んで、リネームして、縮小と色調整。ムービーをMPEGに変換して分割編集、最後に再圧縮。段々、頭の中身がごちゃごちゃになってきて、いったい自分が何を書いているやらわけわかめ。

     原稿をこねくり回しているうちに、気がつくと朝6時。今日掲載しそこねると次の更新は連休明けになるので、とりあえず文章に齟齬がない程度にまとまったところで、切り上げて、原稿をメールで投げて帰宅。

    2002/9/20(金)

    ▼朝方のラッシュに逆行しながら帰宅。3時間ほど布団で横になってから、シャワーを浴びて着替えを持って家を出る。9月も下旬だというのに、まだまだ半袖で行けるほど暑い。

     編集部に直行して、電話連絡やら細々と。意外に時間を食って、夕方になってから事務所に移動。急いで取材に回る。昨日よりネタは増えて、まあ何とかなりそう。どうせ明日も増えるんだが。

     気がつくと寝てしまい、9時過ぎにUさんからの電話で起きる。編集部から何人かが新宿に集まって、意味もなくカニパーティー。そういえば、学生の時にカニを食べに行こうと盛り上がって、勢いだけでカニ以外の目的無しに北海道へ行ったことがあったっけ。

     カニはうまかったけど、やっぱ東京だと高けぇなぁ。北海道だと同じ金額で倍は食えたのに。それにしても新宿のかに道楽は、エレベーターの仲間でカニ臭くて、入った瞬間おなかいっぱいな気分。

     3時間ほどで酒も尽きたので、お開きに。タクシーで、まだこれから朝まで飲むという連中を市ヶ谷に落としてから、事務所に戻って仕事再開。

    ▼slashを読む日本人が見たやおい漫画を読むアメリカ人 <同性愛先進国はやおい後進国?(その3)− 家なき子を生んだ国民にショタを説かれるの巻>
     やおい漫画からみた仏米の比較論。みょうに説得力がある(笑)。

    ▼日本人はいったいいつからこんなにも負の感情の昇華がヘタになったのだろうか。

    ▼PC Watch 働くロボット「HRP-2P」デモンストレーション公開〜ひとりで起き上がれるようになりました

    2002/9/21(土)

    ▼午前9時頃に作業終了。そのまま椅子で寝て、午後一から再び外で取材。昼飯に喰ったポークのスタミナ焼きとやらは失敗だった。

     午後8時に取材終了。晩飯は昼の口直しに丸五でトンカツ定食。でも金が尽きたのでロース。事務所に戻ってから朝まで作業。

    ▼インフィニオン 自動車盗難防止用の新機軸のナンバープレートをインフィニオンと独2社が共同開発
     ICチップとアンテナを内蔵したホログラムシールをフロントウィンドウの内側から貼る仕様。自動車などの交通手段の管理強化は、ヨーロッパでも進んでいる。

    ▼今知っておくべき危険 第14回 インターネットをうまく法規制できない理由〜行為の自動化とフラグメント化
     現在のテクノロジーと法規制の齟齬が生じているのは事実だが、著者のスタンスがどこにあるのかイマイチつかめない。特に末尾にある「CODE」に関する付け足しが混乱を招く。

    ▼日経BizTech 電子投票を推進する「選挙システムフォーラム」設立

    ▼日経産業新聞 亀田総合病院、ネットでカルテ閲覧、患者向けシステム開発――ICカードで本人確認

    2002/9/22(日)

    ▼コンビニに飯を買いに出た以外は事務所にこもって原稿書き。木曜日の遠征&原稿が、体力と気力を削ったらしい。うう、疲れた。

    ▼ZDnet VISA、ワイヤレススマートカード利用の新決済システム

    ▼ZDnet x86版Mac OS――「単なるうわさ」と流せない理由
     結局、ソフトウェア専業がダメだったからジョブズを社長にして今の路線になったハズでは? まぁ、マルチプラットフォームなGUI標準搭載のUNIXディストリビュータになるというのなら歓迎ですが、それこそ儲からないぞ。

    米軍人の犯罪統計
     90年以降だけでも、北朝鮮による拉致被害者より多いんですね。

    ▼久しぶりに露骨な利益供与を要求されてしまった。いやー、そういう話しは人を見てしようよ。大阪じゃ普通かもしれんが、オレにしても軽蔑のネタが増えるだけだって。そうやって名前を売ろうとする前に、研究することはいっぱいあるでしょうに。オレにしたって、別にそれほど潔癖なわけじゃないけど、読者に対する欺瞞ていうのは絶対にどこかでバレるんだから、怖くてできないっちゅーの。

    2002/9/23(月)

    ▼いつも通り始発で帰宅。さすがに朝は空気が寒々しい。半袖ではさすがにツラく、風邪を引きそう。ていうか来週はもう10月なんだから当たり前か。そろそろ秋冬物を準備せねば。家に着くとシャワーを浴びて即寝。

     起きると外は暗い。時計を見ると10時半。うわーい。とりあえず腹に何か詰め込んで、届いていたbk1の荷物を開く。ペラペラめくっているウチにまた眠くなってきたので寝る。いったい何時間寝れば気が済むんだオレの体は。

    ▼人生なんて部屋の掃除と一緒。生きていくウチにいろんなものが溜まっていって、たまに何か契機があると、エイヤッと丸ごと捨ててみたり。
     それに、人間てのはあらかじめ用意されているものが便利で快適だったら、それが自分で選んでたもであろうと人に用意されたものであろうと、結構無自覚に受け入れちゃうもの。恋愛なんかもねー。

    ▼読んだ本

  • L.アンドルーズ/D.ネルキン『人体市場 商品化される臓器・細胞・DNA』(岩波書店)
     非常に面白い本。医者、科学者、企業などによる、様々な人体からの搾取の具体例が列挙されており、現代の研究者の倫理や遺伝子特許などの問題点を明らかにしている。訳者が後書きで述べているように欠点がないわけではないが、とにかく必読。詳しい書評はまた後で書きたい。
  • ▼買った本

  • 山形浩生『新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち』(アスキー)
  • 鈴木謙介『暴走するインターネット ネット社会に何が起きているか』(イーストプレス)
  • ケヴィン・デイヴィーズ『ゲノムを支配する者は誰か クレイグ・ベンターとヒトゲノム解読競争』(日本経済新聞社)
  • 山口意友『正義を疑え!(ちくま新書)』(筑摩書房)
  • ▼買ったマンガ

  • 木城ゆきと『銃夢 Last Order(3)』(集英社)
  • 井上雄彦『リアル(2)』(集英社)
  • 矢沢あい『NANA(6)』(集英社)
  • ゆうきまさみ『KUNIE−パンゲアの娘−』(小学館)
  • 2002/9/24(火)

    ▼昨晩、夜中に2度寝してから起きると午前4時半。結局15〜6時間は寝た計算。その割には気分はすぐれず。そりゃ寝過ぎだっちゅーの。

     とりあえず昨日一日に溜め込んだメールを処理して、先週末から溜め放題の日記を書き上げ、後はボーっとネットをフラフラ。さすが連休だっただけあり、ネット上も閑散としたもの。

     それも飽きたので、ちょこちょこ読書。山形浩生『新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち』(アスキー)、大場惑 著/新海誠 原作『ほしのこえ(MF文庫J)』(メディアファクトリー)を続けて読了。どっちも大変にオモロい。

     時計を見るとお昼を回ってちょうど良い頃合いなので、シャワーを浴びて家を出る。池袋をぶらぶらして秋冬物の長袖シャツを買ってから、編集部に到着。とりあえず打ち合わせを一つだけ済ませると、やることがなくなってボーっとする。これ以上いても仕方がないので、7時過ぎに退社。

    ICカードについての75の質問

    第3回 ROBO-ONE解説および競技規則
     参加資格に横歩きが追加されたり、決勝戦は2分3ラウンドになったり、攻撃を行なうためには2歩以上歩くことが必要になったり。

    ▼ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版2002年9月号
     ヒロシマからツインタワーへ
     「持続可能」な「開発」に異議あり

    2002/9/25(水)

    ▼久しぶりにアポがないのを良いことに、本屋をはしごしながら出社。買い損ねていたマンガをいくつか拾う。FeliCaの記事が載っていると教わった「日経ネットビジネス」を探して回るがどこにも見つからない。アレ、発売日間違えたかな。

     池袋で探すのは諦めて秋葉原に移動。ラオックス・ブック館に行き日経BPのコーナーの見るが先月号しか置いていない。発売日を確認すると、やはり今日になっている。店員に聞くと、倉庫からガラガラと梱包も解いてないままの束をキャリーで運んできた。うーん、ぞんざいな扱いだなぁ。よほど売れていないのか。そういえば今月号からは今まで月2回の刊行だったが月1回になっている。

     中身をめくってみると、こりゃやっぱ売れそうもない。一時期は名前だけで売れもしたんだろうけど、ウェブビジネスだからといって他の仕事とマネージメントが違ってくるわけでもないし、ウェブに必要な技術系のお話しは他に専門誌がいっぱいあるしで、存在意義がよく判んないもんなぁ。

     そのままいくつかショップ取材。しかし悲しいほどネタがない。また週末に固めて出るパターン臭い。事務所に戻り際、ラオックスでデジカメ用のクッションケースを新調。これまで使っていたヤツが破けた上に、クッション性に乏しくて不安だったので、今度ががっちりとした分厚いウレタンフォームを使ったタイプにする。

     事務所に戻って他のスタッフと顔を合わせても、やっぱりネタがない。てことで、明日も早いのでちゃっちゃと帰宅する。

    ▼ZAKZAK 階段も楽々、“ロボットスーツ”開発!

    ▼日刊工業新聞 フルフラットボディで簡単操作のデジカメ
     フィルムを使っているのにデジカメとはこれいかに! て、ただ間違えただけですな。

    日経ネットビジネス10月号 「コンビニ、マンション、社員証 採用相次ぐソニーのICカード「FeliCa」
     記事の流れは、FeliCaを使ったSUICAが400万枚を突破したことから、「am/pm」のEdy導入や東京三菱銀行などの社員証への採用例を紹介し、毛色の違う使用例として一般向けの分譲マンションのカードキーなんかの話しもある。「携帯電話にICカード相当の機能を内蔵する計画がある」というコメントをドコモからちゃんと取ってきているのは偉い。
     でも、最後にソニーへの対抗馬としいう意味で松下電器の名前を出すあたりがイマイチ。ICカードの商業利用に関しては、ソニーが一人で独走・暴走しているのは確かだけど、松下ひとりでそれに対抗しているわけではない。あと、技術面でもICカードのType AとType Bの違いもよくわかっていないみたいだし。そういえば、ソニーの方式をType Cと区分けしているけど、これってJISなりISOなりで認証されたってことなんだろうか? たぶん違うくさいけど。
     それと、ソニーが商業利用を強く押し進めるのは、何か理由があるんだろうか。住基カードにはType Bが採用されることになっているけど、その辺の策定の過程で何かあったのかもしれない。

    2002/9/26(木)

    ▼朝から九段下の科学技術館にてICカードフェア2002を見学。イベント自体の感想は、主催者、メーカー、見学者、各々の思惑がけっこーバラバラの寄せ集めで、まあそれが今のICカードを取り巻く状況をよく表わしていた。でも、大きな流れはすでに動き出しているのだ。

     夕方から一度秋葉原に出て、ちょっと取材。しかし約束のブツが入っておらず、空振り。市ヶ谷に移動して、打ち合わせ兼雑談タイム。今日見たものと、これまで読んだり聞いたりしてきたものをまとめると、来たるべきはマトリクスの世界だ、という結論。

     もう一度事務所に戻って、日付が替わるまで作業。帰り道のコンビニでガンダムエース11月号買ってから家に着くと、またbk1の大荷物。めんどくさくなったので、そのまま寝てしまう。

    日本SGI が神戸大学工学部と共同でロボットを用いた統合レスキューシステムを開発(9月26日)

    ▼ソニーブロードバンドソリューション FeliCa Solution Fair

    ▼結局のところ、ICカード社会というのは、人の社会行動を可能な限り電子化してしまおうというもの。といってもホントにマトリクスみたいに仮想世界をつくって人の意識をその中に閉じこめようというわけではなくて、人が何時どこでお金を使ったかをすべて記録できるようにし、極端にいえば世の中のお金の流れを全て電子化するという意味。その際、リアルワールドとヴァーチャルワールドを結びつけるツールがICカードだ(それにしてもリアルとヴァーチャルってやな言葉だなぁ、なんか良い言葉ないかな?)。

     電子マネーに限らず、お金の流れをオンラインで処理するためには暗号が必須。でもみんなイマイチ暗号のことが判っていないし、公開鍵暗号基盤ができたから今後は自分の秘密鍵を持ち歩くように、といわれてもパソコンも無しにどうやって?という状態。パソコン上でだって、自分のPGPの暗号鍵を持っている人は少ないんだから当然だ。そこで秘密鍵をICカードに格納してみんなに持たせようと、誰かが思いついた。このへんは経産省の若手官僚が書いた『ICカード革命』の感想でも触れたこと。

     今後ICカードが必要な社会が来ることは、行政、立法、そして企業の方針として確定している。これを今から方針転換させるには、よほどのことがないと難しい。それに、事態はもうすでに次の次元まで進もうしており、今はどうやって消費者一人1人にICカードを持たせようか、という段階になっている。でも、これももうすでに時間の問題。たぶん、都内で働いている人なら、財布に1枚くらいはICカードが入っているはず。Suicaやキャッシュカードにクレジットカード。お店のポイントカード。このうち1枚くらいはICカードになっているんじゃないのかな。

     ということで、この流れはもう引き返せないところまで来ている。いろいろとメリット・デメリットはあるが、それらを含めて世界に先駆けた国家レベルの実験だと思うので、この結果がどうなるのか個人的に大変興味深い。

    ▼そういえば、警察の話しは盲点でした。

    2002/9/27(金)

    ▼7時起床。最近は早寝早起きの習慣が戻ってきた。でも、いつまで続くことか。いろいろと予定を考えていたが、結局事務所に直行。いくつか取材を済ませてから、ビッグサイトに国際新技術フェア2002を見に行く。

     到着した時点で4時をまわっていたが、まぁ3〜40分くらい見られればいいかな、と思ったらなんと閉場は4時30分。さてどうしたものかと途方に暮れているマヌケなところを、ちょうど会場から出てきた森山さんに見つかってしまった(笑)。せっかく来たんだからと閉まるまでの10分間だけでも駆け足で見て回ろうとしたが、最終日と言うこともあってほとんどのブースがすでに撤収を始めていた。ああ、大マヌケ。

     タッチ・アンド・ゴーでアキバに引き返すと、午後9時まで取材の続き。晩飯はペッパーランチでステーキ。

    ▼最近、日本中にマヌケ光線が降り注いでいる気がするんですが。それともオレにだけ?

    ▼アサヒコム 阿寒湖マリモ「30cmに9百年」は俗説、十数年で成長
     子供の頃、近所のおばちゃんの家にあった直径10cm以上のマリモが入った水槽に手を突っ込んで、かき混ぜて遊んでいるウチにマリモを小さく砕いてしまい、えらく怒られたことがある。マリモって思った以上に簡単に壊れるんだもんなぁ。

    ▼全体像が見えたと行っても、まだうすらぼんやりとした、解像度の低い画像のようだ。ところどころは少しずつ鮮明になってきているのだが。

    ▼とりあえず、思いつきを羅列。ここから下は何の整理もせずに書いたものですので。

    ▼そうか! 電子カルテってのは、アナログ側のインフラとしての肉体のメンテナンスデータなんだ! そう考えるとICカードと不可分だというのがよく理解できる。人間の存在自体を電子化することはできないけど、スペックを記すことはいくらでも可能だ。

    ▼というか、相変わらず肉体軽視の傾向が強いな、オレは。個人的には肉体を”枷”だと思っている節がある。年中風邪を引いているような虚弱児だったせいかも。

    ▼考えれば考えるほど、住基ネットのインフラって貧弱だなぁ。ひとつには、信頼の担保を「システムレベルでの堅牢性」ではなくて、良くも悪くも「お役所であること」に求めてしまっている。これが住基ネットが反対されている理由の一つなのに。いや、まあ、今の時点ではしょうがないんだけど。しかし、GPKIのベースとするには、あまりにも頼りない。

    ▼社会の透明度が低下しているから、ICカードなり各種認証を導入してセキュリティを高めようという機運なのに、役所だけは信頼してくれというのは虫のいい考え。社会の底が抜けるということは、役所も企業も、そして隣に住んでいる人ですら信頼度が下がるということ。そこで信用できるのは、純然たる科学技術くらいのもの。ていうかオレがそうなのだ。とはいえ、技術も人が使う以上、限界があるのは判っているが。

    ▼インフラとしてのブロードバンドとは、人が自由に道路を歩けるように、自由にデジタルデータを操作可能な環境を作るという意味か。単純にファイル操作というだけでなく、社会行動をしていく上で付随するデータが常時、大量にバンバン流れるようになる。将来的にはそのデータの中身がどんなものになっているかは、今の時点では知るよしもないけど。

    ▼ほとんどの場合において、公道を普通に歩いている限りは人はおおむね匿名でいられる。でも、時と場所によっては警官に職務質問されることがあるように、完全に匿名でいられるわけではない。ストーカーの可能性だってしかり。朝から晩まで追跡すれば、コストこそ膨大にかかるものの、人ひとりの行動を記録することは不可能ではない。

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