考えれば考えるほどドツボにハマるデジカメ選び

常時携帯しているリコーのCX1がだいぶくたびれてきた。レンズにガッツリ傷がついて、あちこちネジが外れている状態。そろそろ代替を考えた方が良さそうだ。

デジカメが必要と行っても、メモ程度ならスマホで十分だし、インタビューやブツ撮りならデジイチの出番。でもイベントや発表会の取材の場合、コンデジくらいの画質とズームと軽さと扱いやすさがちょうどいい。

なので、昔から常にカバンの中にはコンデジが一台入っている。CX1の前には、同じリコーのGR Digital IIIがカバンに入っていたけど、飲み屋で泥酔した際に紛失した。今のCX1が動かなくなる前に次の準備をしないといけないんだけど。どうしたものか。

迷っているのは、ミラーレスの下位機種がだいぶ小さくなって、価格もこなれてきているから。コンデジとデジイチ(含むミラーレス)の違いはいくつかあるけど、ひとつにはバッテリー容量から来る半導体周りのパフォーマンスの差による操作性。要はサクサク使えるかどうか。

デジカメのコンポーネントのうち、消費電力が大きいのは、背面の液晶ディスプレイ、撮像素子の待機電流、フラッシュメモリの読み書き、そしてプロセッサの順番。このうち、最初の3つは、コンデジという商品性から、標準的なコンポーネントを使用せざる得ないため、消費電力を大きく減らすことができない。

となると削るのは半導体を含む処理系全体での消費電力。なので、デジイチとコンデジでは、撮影時の操作性に大きな違いがある。半導体自体の高性能化と低消費電力化で、コンデジもひと昔前よりはだいぶ操作性は向上したけど、それでもデジイチ並みのレスポンスは望むべくもない。

そこに出てきたミラーレス。デジイチとコンデジの間を埋めるものとして、コンデジよりはバッテリーなどに余裕があるので、デジイチほどじゃない処理系もそれなりのパフォーマンスだ。機種によっては、残念なものもあるみたいだけど、その辺はやはりコンパクトさとトレードオフ。

ただ、素直にミラーレスに踏み切るのも抵抗がある。すでにデジイチでレンズをいろいろ揃えているので、これ以上のレンズ沼は避けたい。それにミラーレス機は、標準ズームだと結構、かさがある。カバンに入れっぱなしにするには、厚みで5~6センチ前後が限度だし、重量もトータルで500グラムを切っていて欲しい。

いっそのことだいぶ値が落ちたCX1の直系のCX5か、レンズが明るいニコン P300あたりでとっとと手を打つのが賢いのかもしれない。だが、店頭で、富士のX10や、ニコンのJ1を触ってみると、かなり使いやすく、心が揺れる。さて、どうしたものか。