この冬に引っ越した。引っ越しに当たって、家具とか家電とかいろいろ買い直したんだけど、それはひとまず置いておいて、今回書きたいのはスリッパ。
実家は2階建ての戸建てで、床はすべてフローリングなのもあって、スリッパを履くことが習慣になっている。なぜって、靴下で板張りの階段を上り下りするのは、かなり怖いよ。子どもならともかく、大人が転げ落ちたら確実に怪我をする。だから、今の実家に住んでいた10年以上にわたり、スリッパ生活を続けていた。
そのせいもあって、今でもスリッパを履かないと落ち着かない。で、問題なのがスリッパの耐久性。体重が70kgを越える男がスリッパをヘビーに履くと、1カ月も経たずにへたってくる。無印良品とかのそこそこ作りが良さげなスリッパでも、そのくらいなので、百均とかの安物だとあっという間に形が崩れ、色あせ、底が破れてくる。
というわけで、しっかりしたスリッパが欲しいと思っていた時期に見つけたのが、ビルケンシュトックのアムステルダム。ビルケンシュトックのショップで見つけたんだけど、それまでビルケンにルームシューズのシリーズがあるなんて、まったく知らなかった。
フットベッドと呼ばれるコルクとゴムで出来たベース部分は、通常の外履き用のサンダルと同じだけど、アッパーがフェルトで底が柔らかい素材になっているのが違うところ。あの足裏をじんわりと押し上げるような履き心地は、まさにビルケンシュトック。
2~3日、履いているうちにフットベッドが少しずつ沈み込み、足裏にピタッと合うようになる。使い初めて1カ月ほど立ったけど、足に馴染みこそすれ、へたるような気配はない。これなら1年くらいは問題なく使えそう。
ただ、布製のスリッパよりは、どうしても吸湿と発散は劣るようで、気温が上がってくるにしたがって、蒸れるような感覚がある。アッパーのフェルトが、厚さ5ミリはあろうかという丈夫なのも一因かもしれない。
実はビルケンシュトックのルームシューズには、アムステルダム以外にも、ストラップタイプもラインナップされている。つま先が解放されているので、たぶん蒸れとは無縁。梅雨入りしたら、そっちに履き替えるのもいいかもしんない。