■2006-11-03(金)
▼ ThinkPad X60sのパームレストが熱い
発売当初から2chとかmixiのコミュニティなんかで話題になっていたんだけど、ThinkPad X60sのパームレスト、とくに右側が使用中にどんどん熱くなってくる。パームレストに接する手のひらにじっとり汗をかくほどで、はっきり言って相当不快な状態だ。
犯人はいったいCPUなのかハードディスクなのか、はたまたメモリモジュールが熱くなっているのかと思いきや、分解写真を見ると、ちょうど無線LANモジュールがある位置だった。確かに有線に切り替えるとパームレストの熱は下がるので、どうやらホシは無線LANモジュールで決まりのようだ。
ということで、こいつの消費電力を下げればパームレストの温度も下がるという理屈。ThinkPad X60sの無線LANは「Intel PRO/Wireless 3945ABG Network Conection」を搭載している。幸いなことにこいつはドライバのセッティングで消費電力を変更できる。
コントロールパネル → 管理ツール → コンピュータの管理 → デバイスマネージャ → ネットワークアダプタ
とたどっていき
「Intel PRO/Wireless 3945ABG Network Conection」のプロパティを開き、<詳細設定>のタブで<送信電力>のところクリック。<デフォルトの値>のチェックボックスを外して、<最大>になっているスライダをググッと左に動かしてやればオーケー。
普段は、これを<最小>の一つ上の設定で使っているけど、パームレストはほんわかと生暖かい程度の温度まで下がった。これくらいなら十分にガマンできる。
この設定は、ノートPCから送信する無線LANの電波出力を下げるもの。したがって、これを低くすると、無線LANの通信可能な範囲も当然狭くなる。ちなみに自宅では、設定を<最小>にした場合、アクセスポイントが置いてある自分の部屋の中だけだったら問題ないけど、1階に移動すると2階の自分の部屋にはつながらなくなった。会議なんかで移動することの多い職場でも、フロア内にアクセスポイントが複数あるので、多少フロアの中を動き回っても今のところ問題ない。
ただし、電波状況が一定じゃない公衆無線LANサービスなんかを利用するときは、スライダーを出来るだけ右寄りにした方が、なんとなく通信が安定する気がする。デフォルト設定が「最大電力設定」になっているっているのは、たぶん公衆無線LANサービスでの利用を想定してのことなんだろう。アメリカじゃあ、都市部ではかなり普及しているそうだし。
ということで、職場や自宅で使うことが多い人は、最小設定にしておくのがお勧め。本当は、電波状態に応じてドライバーが自動で送信電力を変更してくれたらいいんだけど。アクセスポイントからの電波の受信状態をモニターして、それに応じて電力をコントロールすればいいんだから、難しいことではないはず。インテルさん、頼んます。