■2005-01-26(水)
▼ 『NHKと政治(朝日文庫)』
昨年12月中に届いていたものを、ようやく読む。分量はそれほどでもないし、読みやすい文章なので、1日で読み終われた。
内容を世間一般的にわかりやすく言うと、エビジョンイルがNHK会長になるための政治力をいかに獲得したかというのを知ることができる本、というと説明しやすい。ホントのことを言えば、この本の主役は91年に辞任した島桂次 元会長で、海老沢はバイプレーヤーでしかないんだけど。
NHK会長は、有識者を集めた経営委員会によって任命される。しかし、その委員会のメンバー自体の任命権は首相にあるので、結局はNHKの人事は政府の思うがままとなる。その結果、歴代の会長は時の首相か自民党の有力議員、はたまた旧 郵政省(現 総務省)なんかの綱引きの中で決まってきたそうだ。
そんな状況の中で、島や海老沢がいかにNHKの中で立ち回り、政治家とつきあって影響力を獲得してきたかが、この本ではつづられている。そしてこのNHKと政治家の関係のきっかけを作ったのが田中角栄だったという。
そのほかにも、戦後のNHKがたどってきた経緯(GHQと旧 郵政省の綱引き)や、報道局内部のパワーバランス(政治部と社会部の対立)なんかもあり、勉強になった。そのほかにも、ふーんとか、へ〜という話しがいっぱいあってためになる。
著者は、ロッキード事件のさなかにNHKの報道局にいた人間で、この本も当時に田中角栄に批判的な報道を上司に止められた件(その上司が後の島会長)が中心軸になっていて、当時の状況をつづる筆の生々しさはかなりのものだ。
当事者が書いたからといって、このすべての内容を鵜呑みにはできないけど(視点がやけにアメリカ寄り=田中角栄批判が強すぎるきらいがある)、とりあえず今騒がれている「NHK vs 朝日」を単純にどっちが勝ちとか負けとか、「朝日がまたやったよ」とかだけでとらえるの間違いだってのがわかる本だ。
朝日新聞社 (2000/02)
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