■2006-12-24(日)
▼ 八谷和彦「OpenSky 2.0」に行ってきた!
ポスペでおなじみの八谷和彦さんの展示会「OpenSky 2.0」に行ってきた。
OpenSkyってのは、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』に出てくるグライダー「メーヴェ」のイメージを元に、一人乗り飛行機を作ってしまおうというもの。2003年にはじめた1/2サイズのラジコン機によるテストを皮切りに、今年の夏にはついに実機を人力で引っ張って凧のように滑空させるところまでこぎ着けている。
今回の展示会は、このプロジェクトに関する経緯と機材とを、出来るだけ多く展示している。最初の1/2のラジコン・メーヴェも、実際にテスト飛行を行なった実機も、実機製作のための設計図、治具、製図台、写真、映像、などなど、とにかく展示出来る限りの資料を集めてある。
そして、ものすごくラッキーなことに八谷さん本人による解説付きで、展示を見ることが出来たのだ。いやいや、今年最後にこんなラッキーなことがあるとは思わなかった!
八谷さんは、どうしてこんなことを始めたのかってことから、誰もが気になるお金のこと、空を飛ぶと言うこと自体についてや、飛行機に関する法律、航空力学、などなどいろんなことを話してくれた。ほとんどのことについては、来春に出るカタログに載るみたい。
その中でも一つ勉強になったのは、航空法にはちゃんと「自作飛行機」というカテゴリがあるってこと。で、それに基づいて国土交通省に登録して、識別番号を機体に表示しなければならない。OpenSkyの場合は「JX0122」ってのがそう。操縦も基本的には製造者自身しかできないことになっている。ふ〜ん。
そうそう、この展示会は八谷さんらしくいろんな仕掛けが隠されている。それに仕掛け以外にもフツーじゃないことがいくつもある。そのうち二つだけ紹介すると、まず一つめは写真撮影が自由。この手の展示会じゃとても珍しい。おかげでプレスでもないのにバシバシと買ったばかりのKiss DXで撮りまくれました。
二つめは、展示してある実機に載ることが出来る。ただし、機体は木製で壊れやすいのでちょっと制限があって、体重が58kg以下で、かつ抽選に当たったらという条件付き。男子にはちょっと厳しいけど、その抽選にも一工夫があって、それに参加するだけでも楽しい。
その他にもいろいろ楽しい仕掛けがあって、じっくり見てると時間を忘れてしまう。八谷さんの解説自体は1時間くらいだったけど、結局トータルで3時間ちょっと見学していた。
残念ながら八谷さんによるギャラリーツアーはこの1回きりだけど、八谷さん本人がやっている「OpenSky 日誌」で、滞在時間別に鑑賞ポイントをまとめてくれているので、行く前に読むべし!
会期は3月11日まで。もう1回くらい行っておきたいな。