■2003-03-10(月) [長年日記]
▼ 始発で帰宅してから寝る。起きると午後10時。ねすぎー。
▼ そごう横浜店 THE ドラえもん展
▼ PC Watch エプソン、Bluetoothを内蔵した超小型ロボットをROBODEXで公開
▼ 最近、bk1の買い物かごが突然空っぽになることが2度続いた。たぶんNetscapeが異常終了したせいだけど、勘弁して欲しいな。
▼ 『趣都の誕生』
部屋で埋もれていた『趣都の誕生』(森川嘉一郎・幻冬舎)をペラペラめくる。まだ半分くらいしか読んでいないけど、エラソーな言い方をさせて貰うと、非常に良く書けている。体裁が学術論文のかたちになっているけど文章は過度に硬いわけじゃないし、かつオタク関連の記述についても、何かワンアイテムを見つけてきてそれですべてを語るような脇の甘いところもない。内容もオタク論というよりも、秋葉原という都市の変化を軸にして、戦後日本の都市論、メディア論を分析する、一種の日本人論になっている。
それより読み出していきなり心を鷲掴みにされたのが、冒頭でのオタクと非オタクの境界について記した一文。身綺麗なオタクが増えているという議論を提示した上で、著者ははっきりと次のように書いている。
秋葉原にいる人たちと渋谷にいる人たちをそれぞれ現地に立って見渡せば、明らかな傾向の違いがそこにある、と。それは例えば秋葉原の人たちの多くが、気分次第で渋谷系の服を着て渋谷におもむくといったイメージとはっきりと対立する。体型からして違うのである。
これには爆笑した。そーか、人種からして違うのか(笑)。参考資料や図版を見ていると、秋葉原の街の風景写真や、資料のギャルゲーのセレクションなんかが妙に的を射ていて、著者自身も現役のそーとーなオタクと見た。