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■2007-05-19(土) NHKのアニメ「電脳コイル」が面白い [長年日記]

NHKのアニメ「電脳コイル」が面白い

NHKでやっている「電脳コイル」というアニメがとても面白い。ネットがもうちょっと便利になった近未来を舞台にしたジュブナイル。NHKらしく落ち着いた雰囲気の作品ながら、ストーリーはけっこうラディカル。


電脳コイル・オフィシャルサイト

描かれているのは、現実の上に仮想空間がオーバーレイされていて「電脳メガネ」でそれをシームレスに見ることができる世界。その中でも電脳化が進んだ大黒市に主人公の優子が引っ越してきたところからお話が始まる。

時は202X年。舞台はふしぎい都市大黒市。
小此木優子は、小学6年生。
父、母、妹。ごくごく平凡な小此木一家は、
夏休み直前、祖母の住む大黒市へと引っ越した。
そこは、由緒ある古都であり、神社仏閣が立ち並び、かつ、
最新の電脳設備を誇る特別行政区でもあったのだ…。(NHKアニメワールド

一見した感想は、「アニマトリクス」に収録されている「ビヨンド」に近いものを感じた。子ども達の視点から見た日常の街角に表われた電脳のほころび。違うのは、ビヨンドではそのほころびの原因は隠蔽されていたけど(だって「マトリクス」だもん!)、電脳コイルではそのほころびという“システムの隙間”を積極的に探して遊んでいるっていうところ。理由はいろいろあるけど、もちろんこっち方が断然イイ。

そしてストーリーもイイ。ポイントの1つは氷川竜介さんが書いている。

子どもが子どもらしい頭の良さを発揮している描写に感心した。子どもなりに電脳世界(IT社会)を理解して、新しい環境の中で、自分たちのルールを作っている。(氷川竜介ブログ「電脳コイル:読売新聞コメント」)

つまりは、新しいモノを見つけて、それをいかに使いこなし、楽しんでいくかってのを描いている。これは、まさに今のネット上で起きていることとかぶっている気がする。

徳間書店からはノベライズも発売されている。執筆を担当している宮村優子氏は声優の方じゃなくって、もちろん脚本家の人で、NHKの『六番目の小夜子』の脚本を担当した人ってことで、こっちも期待大。さっそく注文した!

電脳コイル 1 (1)
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