■2002-07-01(月) [長年日記]
▼ 日記
朝方に帰宅。シャワーを浴びてから12時間睡眠。晩飯を食ってから、適当に読書。
▼ 読んだ本
- 岡田斗司夫『30独身女、どうよ!?』(現代書林)
購入してから半年以上ほったらかしていたが、ちょうど良い機会だったので一気に読了。『フロン』が「育児をしている女性」に向けたものなのに対して、本書はタイトル通り30歳前後の結婚・恋愛したい盛りの独身女性が対象。とはいいながら、裏のターゲットは30歳前後の独身男子になっている。内容をおおざっぱにまとめると、結婚のデメリット、一般的な恋愛幻想の不可能性、男性の幼児化と女性の大人化といったあたり。現代社会は、男に子供のままで居ることを許容するようになったが、反対に女性に対しては大人になることを強要するようになってしまった。その辺のことを覚悟すれば、もうちょっと生きやすくなるよ、という優しいようで厳しい内容。
おまけだけれども、『恋愛の取説』も同時読んだが、印象として岡田斗司夫の宮台化が進行している様に思えた(笑)。恋愛だけでなくコミュニケーション能力を現代社会で快適に生きるのに必要なスキルだと言い切り、同時に訓練によって向上できるものとしてそれを薦める態度は、まさしく『まぼろしの郊外』や『世紀末の作法』辺りの宮台の言葉だ。
▼ ジェレミー・リフキンの『エントロピーの法則II』についてのダーウィニズム側からの反論はこのページにあった。まあ、当然の意見だわな。反論の中で出てくるスティーブン・ジェイ・グールドの『嵐のなかのハリネズミ』は読みたければ持っていくぞ。