■2002-08-22(木) [長年日記]
▼ あっという間に夏休みも終わり。近場をぶらついただけで、例年通りおっきなイベントはなーんにもなかった。
▼ 読んだ本
- 日経コンピュータ編『システム障害はなぜ起きたか』(日経BP社)
今頃読んでみたり。取材力と出版の早さはさすが日経。ただし、結論にはちょっと異論がある。旧来の経営者に情報システムへの理解の大切さを説くのも大切だが、現場の技術者にそのままで良いと免罪符を与えてしまってるのはダメでしょう。今回の件で現場の人間に同情的になるのは仕方ないが、自分たちの作ったシステムがそのまま新たな権力になり得るんだという自覚を促すべきだ。そして、それは住基ネットにも当てはまる。 - 円川隆夫 編『次世代交通カード革命』(NTT出版)
- 三和総合研究所研究開発第2部『ICカードビジネス最前線』(工業調査会)
ICカード関連の書籍は一通り目を通したけど、どれも似たり寄ったり。著者が銀行系のシンクタンクか、交通インフラの専門家かといった立場によって力の入れている箇所が異なる程度で、ハードウェアとしてのICカードに関しては通り一遍のことしか書いていない。細かいところは直接メーカーに聞くしかないのだろう。
▼ 買った本
- ディーン・ヘイマー/ピーター・コープランド著(吉田利子 訳)『遺伝子があなたをそうさせる』(草思社)
- 尾本恵市 編著『人類の自己家畜化と現代』(人文書院)
- デイヴィッド・ホロビン(金沢泰子 訳)『天才と分裂病の進化論』(新潮社)
- 斎藤貴男『小泉改革と監視社会(岩波ブックレット)』(岩波書店)