■2002-09-16(月) [長年日記]
▼ 日記
始発で帰宅し、直ぐ寝る。起きたらボーッとしながら、『天才と分裂病の進化論』を最後まで読み終わる。
夜中はまたM原の所へ。ひたすらに紀要のチェックと、構成の不確定な部分をこちらの悩み所とあわせて議論。ちっとは気が楽になったが、まだ形はつかめず。午前4時帰宅。そのまま寝る。
▼ デイヴィッド・ホロビン(金沢泰子 訳)『天才と分裂病の進化論』(新潮社)
この本は、英国分裂病協会の医療顧問である著者が、分裂病と必須脂肪酸の関係を代謝面からつまびらかにしていき分裂病の新しい治療法を提唱するにいたった過程を記した部分と、分裂病が人類に普遍的に発生している事実を発端にして分裂病の要因となる遺伝子と人類の脳進化の関係についての仮説を提唱する2つの部分からなっている。
両者とも、まだ主流の学説とは言えないが、想像力豊かに展開される著者の仮説と、精神疾患や遺伝病に対する姿勢は納得できる部分も少なくない。この仮説を実証するには膨大な調査と統計処理が必要となることが予想され、一筋縄ではいかない研究だろうが、ぜひとも進めて欲しいものだ。
天才と分裂病の進化論
posted with amazlet on 07.01.17
デイヴィッド ホロビン David Horrobin 金沢 泰子
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▼ 日記(2)
未確認ですが、どうやら本日このページの制作者が28才になってしまったものと思われます。なお、追跡調査は不要です。