B.M.F.Diary

Think and Feel. Future is mine.

■2002-11-24(日) [長年日記]

日記

自分の予定からは半日遅れで、いつものスケジュールからは半日早く、仕事が終了。リブロとジュンク堂に寄るが、収穫はなし。「玄武」でラーメンだけ食って帰宅。家に着いてからブックファーストに行くのを忘れていたのに気づく。

中途半端に時間が空いてしまったので、貯まっていたDVDを消化。観たのは『キス・オブ・ザ・ドラゴン』と『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』。これで未見のDVDが10本を切った。日付がかわるとさっさと寝る。

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自動精算システムの可能性

自動精算システムの実現可能性は、現時点では多々技術的問題はあるのは知ってます。まあ、僕自身も自動レジの自動コンビニが店側にも客側にも今のところはそんなに必要性があるとは思えないので、実際にあと2〜3年で採用されるとは思ってませんが。「自動レジ」の話自体が、最後の「1枚のカードで複数の処理を同時実行する」ということの説明のために持ち出しただけなので(笑)。でも、アメリカのような郊外型の大型ショッピングセンターならば実現は案外早いんじゃないかと思います。

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Suicaのブレイクスルー

例えば、RFIDのコストの問題だけど、基本的に半導体製品の値段は、時間が経てば経つほど下がるものだ。あと、別にこの場合はRFIDが書き換え可能である必要はなく、単純に一意性のあるIDさえ持っていれば、それでよい。商品種別、価格なんかのデータはサーバ側で管理し日々更新していけばよいし、一個一個の商品のデータを変更していく手間を考えればサーバ側にデータを持つ方が現実的だ。。コンビニやスーパーは、電車の自動改札に比べれば自由度は高いけれど、それでもやはりある程度は限定された環境なのだから、これで十分可能だと思う。

認識の問題も、買い物のさせ方を変えることでどうにかなるのではないかと思う。例えば精算ゲートは空港の手荷物検査のように、物だけを専用のゲートに通して、強力な電波で読みとり精度を上げるというてもある。また、買い物かごの形を変えたり、商品の入れ方を啓蒙することで、認識率を上げるという方法だって考えられる。

実際に運営されているものを見ると、JR東日本のSuicaも、ただ改札のリーダ部にかざすだけでは、カードとリーダの角度が悪かったり、カードが財布の中に入っていたりなど障害物があると瞬時に読みとれないことがある。通常なら0.1秒で読めるところが、ほぼ倍の0.2秒以上になってしまう。この0.1秒の差が改札というものには非常に大きく、JR東日本がラッシュ時の改札での混み具合をシミュレートしたところ、認識時間が0.1秒異なるだけで混雑も大きく異なったという。

これを解消するためにJRが取った方法は、技術的な対策ではなく、Suicaのキャンペーンに置いて「タッチ・アンド・ゴー」というキャッチフレーズを用いることだった。このことによって、ユーザーに対して「Suicaを使うときはリーダにカードを一度接触させるものだ」という認識の定着をはかったのだ。この「タッチ」というワンアクションだけで、Suicaの認識率は劇的に向上したという。つまり、ゲートを用いるだけでは物理的にコントロールしきれない人の動きが、宣伝活動によってある程度は可能になることもあるのだ。実際に、自動レジの導入がはかられたとしたら、セブンイレブンのCMでも似たようなことが行なわれるんじゃないだろうか。

今の時点は実用化に幾つか技術的なハードルがあるとしても、それを技術的の手段以外の手法で回避することができる場合もある。だから、技術的に難しいとしても、企業が導入にメリットがあると判断したならば、案外簡単にサクッと導入されるような気がする。

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