B.M.F.Diary

Think and Feel. Future is mine.

■2003-07-23(水) [長年日記]

今年はだいぶ余裕を持って夏休みを取れそうな気配。ここ3年ほどは、ズルズルと仕事が長引いたり、飛び込みのニュースがあったりして夏休みは3日ほどしか取れなかったけど、今年は何とか5日確保。つっても今年も金ないんで、どっこも行けなさそう。

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プロジェクトX 第122回「復活の日 ロボット犬にかける

録画しておいたプロジェクトXを見た。おおおー、某さん出まくり、話しまくり。ロングで多摩川の土手を歩くシーンにはちょっとビックリ(笑)。とはいえ、さすがに周到で、映したらやばそうなところは、いっさいカメラのフレームには入っていなかった。実質的にソニーの社内で映したのは開発部のフロアの一部と、土井さんの役員室だけか。開発部も後ろに歴代のAIBOが並んではいたけれど、本当の開発部の部屋とは限らないし。だって、開発関係の部署にしては「おもちゃ」が少なかったから(笑)。最後には土井さんと一緒に車座でSDR-4Xを囲んで和やかに雑談シーン。それにしてもSDR-4Xの発売はいつになるやら。

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日経産業新聞 スルッとKANSAIのIC乗車券、三井住友カード、設計受託

ポストペイのクレジットシステムがJCBから三井住友カードに変更。JCBがVISAに負けたってことか?

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ビョルン・ロンボルグ(山形浩生訳)『環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態』(文藝春秋)

ちょうど半分ほど読んだところ。この先も個別の問題に対して同じような検証・批判の繰り返しみたいなので、とりあえずの感想。

この本のことを環境版『知の欺瞞』っていうと、環境学者に対して失礼すぎるかもしれないけど、中身はそんな感じの書き方。でも『知の欺瞞』と一番違うのは、ポストモダニズムが間違っていようが、貶されようが世の中にはな〜んも関係ないけど、環境問題は今日、国際政治と直結しているってこと。

たとえば京都議定書からアメリカが離脱したことで多くの批判がなされた。でも、同じ経済的コストを払うなら、温暖化を防止するもっと良い方がある(P525参照)。先進国で莫大なコストを掛けて二酸化炭素削減を図るより、発展途上国に支援をした方が将来的に放出される二酸化炭素は減るし、掛かる経費だってずっと少ない。でも、京都議定書が非効率だからといって、アメリカのとった行動が褒められる訳じゃない。政治的にも環境的にも。

つまり問題なのは、科学的に効率の良い対処法が、政治的にも効率が良いとは限らないと言うこと。政治的な効率って意味不明だけど、経済的コストとか、国家間の力関係といったもの。でも、政治的に効率の良い対処法が、実は逆に環境にとって無意味どころか悪い場合もあり得る。地球環境を本当に重視するなら、科学的な対処を行なわなければならないのは一目瞭然。

科学的、といっても現時点で判明している、という注釈はつく。でも、きちんとデータを測定して吟味し、さまざまな方面からの議論を行なうという科学的な手続きは、決して無意味じゃない。少なくとも一面的なイメージに囚われて現状を見誤るよりは、こうやって反対の意見が出て侃々諤々の議論が行なわれる方がよほど政治的にも健全だ。

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