■2006-10-31(火) [長年日記]
▼ 倉敷に行ってきた
倉敷に日帰りで出張に行ってきた。大阪とか広島はいったことがあるけど、倉敷はこれが初めて。しかし、新幹線で大阪日帰りもきついけど、飛行機で倉敷日帰りも相当キツかった。
倉敷は、とにかく印象的な街だった。まず手始めに、目的地の市役所に付いたら、その豪華さに驚いた。
仕事の方は、市中をドライブして、海辺に出かけて、火の見櫓に上ったりしてきた。ホントに仕事だってのw ちなみに、写真に写っているハシゴを上り途中の人は倉敷市のエライ人。しかも女性。
取材後は飛行機の時間まで古い町並みが残されている美観地区をぶらぶらと散歩した。この建物がみな映画村とかじゃなくって、昔から残っているもので、今でも実際に人が住んでいるんだからスゲェよ。
噂には聞いていたけど、倉敷は本当にいいところだった。観光地としてってだけじゃない。観光地というと、張りぼてのテーマパーク化したところも多いけど、倉敷の場合は今でもそこにきちんと人が住んでいる。そして、どこか一カ所の繁華街だけに集中するのではなく、街全体がほどよくフラットに「田舎町」になっている。
倉敷駅にしても、たいていは近代的な駅ビルにしそうなところを、昭和40〜50年代に建てたそのまま。だから、うっかりすると相当に寂れた印象を受けてしまうんだけど、逆に駅から離れるほどに、人の存在感と日常の生活感が強まっていく。他の地方都市だと、駅前ばかりが賑やかで、そこから離れるほど寂れるだけでなく、人の気配すら希薄になっていくことが多いのに。
もう一つ印象的だったのが、町中に子供がたくさんいるというところ。海沿いでも、市役所の近くでも、駅前でも。商業地区と居住区をはっきり分かれておらず、町中で子供達が自然に遊んでいる。こういう都市は初めて見た。
まあ、倉敷だって細かく見ていけば、いろいろと地区ごとの差はあるだろうし、問題も多いのだろう。だけど人口45万程度の街ながら、ほぼ同じ人口の富山市を見たときとは、まったく異なる雰囲気だったのが、強く印象に残った。