■2004-10-22(金)
▼ 『人間の本性を考える 上(NHKブックス 1010)』『やわらかな遺伝子』
『人間の本性を考える 上(NHKブックス 1010)』を読了してから、中巻に入る前にほったらかしてあった『やわらかな遺伝子』を読み出す。
冒頭は差異と類似点について。人と人、人と動物、動物と動物、それぞれに違いがあって、それぞれに似たところがある。それはすべて程度の差で、絶対的な違いではない。
ちょっと気になるのが、同じセンセーショナルなテーマを扱いながら、『人間の本性を考える』のスティーブン・ピンカーの方は、非常に用意周到な印象を受けるのに、『やわらかな遺伝子』のほうはちょっとうかつな印象を受ける。訳者の違いから来るものかもしれないけど、とりあえず最後まで読んでみるか。
人間の本性を考える 上(NHKブックス 1010) | |
スティーブン・ピンカー著・山下篤子訳 出版社 日本放送出版協会 発売日 2004.08 価格 ¥ 1,176(¥ 1,120) ISBN 4140910100 bk1で詳しく見る |
やわらかな遺伝子 | |
マット・リドレー著・中村桂子訳・斉藤隆央訳 出版社 紀伊国屋書店 発売日 2004.05 価格 ¥ 2,520(¥ 2,400) ISBN 4314009616 bk1で詳しく見る |
■2005-10-22(土)
▼ AOpen Aelous 6600GT-DVH128AGP
長らく自宅のデスクトップPCのビデオカードは、カノープスのSPECTRA 7400 DDRにSSH-HDTVを組み合わせて使っていた。だけど、長年の劣悪なケース内環境がたたって、とうとうSSH-HDTVがいかれてしまった。
自宅では、SSH-HDTVからD2(720×480ドット、プログレッシブ)でビクター AV-32AD1に出力して、DVDや録画したTVを見ていた。
付け加えると、DVDの再生やTVの録画はすべてPCで行っていたので、実は民生機のDVDプレーヤやHDDレコーダは一台も持っていなかったりする。使っていないとかじゃなくて、買ったことがないので、代替できる環境や機材が皆無。なのでPCの故障はオタとして死活問題だ w
SSH-HDTVが発売されたのは2001年2月のことで、そのころは画期的な製品だった。画期的すぎて、あんまり売れなかった。同時期にはSiSのチップや、2003年頃にはS3のチップを搭載し、D端子を備えたカードがいくつか出てきたが、どいつもこいつも画質は、いまさんくらいの代物で、それらに比べるとSSH-HDTVは飛び抜けて高画質だった。
2001年はまだブラウン管TVの全盛期で、量販店のTV売り場は20〜30インチの平面ワイドテレビが幅をきかせていた頃のこと。D端子も普通に搭載されていて、多くのテレビはD3までで、D4搭載機種はまだ少数だった。
当時は、BSデジタル放送が開始した直後で(2000年12月スタート)、D3(1920×1080ドット、インターレース)での高解像度にみんなが驚いていた。D4(1240×720ドット、プログレッシブ)は、当時まだ採用するメディアがなかったため「いらない」という意見が多かった。素直にそれに従って、D3までしか対応していないビクター AV-32AD1を買った。だけど、PCとの親和性を考えるとD4は結構重要だと、あとからちょっとだけ後悔した。
2002年になるとRADEONのHDTV出力アダプタが登場した。D3での出力が可能だったが、入手性の悪さや、画質面でSSH-HDTVよりもメリットがあると思えず、購入を見送っていた。あと、そのころはATi嫌いだったというのも大きい w
それから3年が経過して、NVIDIAも標準でコンポーネント出力が可能になり、ようやくPC to HDTVがあたりまえになった。だけどD端子はもっぱら日本でしか使われていないものだから、ビデオカードもD端子を標準で載せているものは、ほとんどないという状況。条件にAGPが加わると、もう絶望的。
おそらくAGPでD端子を持つ、唯一のビデオカードなのがAOpenのAelous 6600GT-DVH128AGP。というわけでアキバまだ買いに行ってきた。
発売当時は多くのショップに入荷していたが、半年以上も経っていたのでなかなか見つからないことは覚悟していた。PC用のパーツ、中でもビデオカード異常に製品寿命が短いのだ。
よほどの定番でない限り発売から数か月も経つと、店頭から姿を消すことが多い。なので、もうちょっと探すのに手間取るかと思ったら、ソフマップ、ツクモ、ツートップといった大型店には普通に在庫があった。
サクッと入れ替えて、初めてTVに出力したときは「ガクッ」って感じだったけど、デスクトップの解像度を出力解像度(D2)に合わせてやったら、かなり綺麗になった。SSH-HDTVと同等な感じ。
そしてD3(1920×1080ドット、インターレース)にしてみたら、思わず「おおー」と声が出るくらい驚いた。かなり綺麗だ。以前、S3のDeltaCromeからD3出力を液晶ディスプレイに出力したのを見て「こんなもんか」と思っていたけど、まったく違っていた。
SiS 315でのD3出力を見たときは、ぼんやりとにじんだ感じになって、デスクトップのアイコンの文字が読み取れない程度だった。これが特別に悪いわけではなく、勝手のパソコンのTV出力は、たいていこんなもんだった。
余談だけど、99年に発売されたMatroxのG400シリーズにはDVDMaxという、オーバーレイ画面だけをTV出力する機能があって、これはかなり綺麗だった。ただし、やはりデスクトップ画面は使えたものではなかった。まあ、当時は普通の14インチのNTSCだったから、表示する側の問題も大きかった点はある。
閑話休題。それで6600GT-DVH128AGPによるD3出力だが、さすがに32インチブラウン管ではアイコンの文字はキツイが、Windowsの設定でシステムの表示フォントを特大に設定すると、ちょうどよい。フツーにOSの操作や、文字入力もできる。
映像も、ほとんどのDVDは720×480ドットでエンコードされているから、D2出力で十分に再現できるはずなんだけど、最近のソフトウェアDVDプレーヤは画像補完技術が進化していて、アップスケーリングした方がそれだけ解像感も上がる。
てことで、あんまり期待していなかったD3出力で常用することに決定。バンザーイ。
しかし、これには1つ問題がある。DVDソフトの再生。DVDのソフトにマクロビジョンのコピーガードが入っているためD2以上の解像度にすると画面の出力がされなくなるのだ。
中にはOKのソフトもあって、手持ちでは「wataridori」が大丈夫で、国内のアニメ系は全滅。ハリウッドもほぼダメ。コピーガードそれ自体には文句を言わんが、真っ当に映像を楽しみたいだけのユーザーが不利益を被るのは気にくわん。
そこでググルさんに聞いてみると、Remote Selectという呪文を教えてくれた。さっそく唱えてみると見事に解決。
つーわけで、幸せなAVライフが復活したのである。
■2006-10-22(日)
▼ さくらインターネットのレンサバを借りてみた
これまでウェブサイトを自宅サーバで公開していたが、自宅サーバの場合、独自ドメインを取得して公開するにはちょっと面倒だ。DNSを自分で設定しなければならいのは、素人にはちょっとハードルが高いし、まず固定IPが取れるサービスは値段が高い。
ということで、ついにレンタルサーバを借りることにした。2年前に月刊誌でレンタルサーバの特集を担当したときに、あらかたのレンタルサーバはいじりまくったので、知識はそこそこある。2年経ってもあんまり大きく状況は変わっていないようなので、あまり悩まずにさくらインターネットに決めた。
とりあえず、tDiaryとMovable Typeは動くようになった。自宅サーバは今さら停められないので、このまま運用するとして、公開系のコンテンツは全部レンサバに飛ばすことにした。
さて、ついでだから引っかかったり、気になったことをメモっておこう。
- FFFTPでファイル転送時は、ファイル名の大文字小文字を気をつける。勝手に全部小文字にされてはまった。
- Movable Typeのダイナミック・パブリッシングは、さくらインターネットのスタンダードプランでは使えない。さくらのレンサバは.htaccessでOptionsが使えないから。
- ヘルプにはmod_rewiriteが使えないとあったけど、普通に使えるみたい。
- viの使い方を覚えると楽そうだ。cgiが走らないときは、ターミナルからコマンドラインで走らせると、エラーの内容が表示されるので、トラブルシュートの役に立つ。
- アクセスログには標準の内容しかでない。エラーログはユーザーからは見えない。
- FTPでルートが見えるw さすがに他のユーザのディレクトリは見えないけど。スタンダードの場合、1サーバに月100人くらいの割り当てのようだ。