■2002-08-13(火) [長年日記]
▼ 「STAR WARS Episode2」
なんか楽しかった。壮大なる予告編て感じで、旧三部作に繋がるプロローグとして良くできてる。ちゃんと次ぎ(エピソード3)に期待させるようになっていたし。あちこちで話題のヨーダの勇姿だけど、僕は「おおっ、鹿斗典善!!」と思ってしまった(笑)。
▼ 「ピンポン」
期待しすぎたのが悪かったのかも知れないけど、やっぱり凡作。素直にアニメにしといた方が良かったんじゃないかな。とりあえず褒めるところは、ARATA演じるスマイルが雰囲気出てた。でも、一番なのは三輪明日美のムー子。こいつぁ破壊力抜群。
さて、悪口。窪塚洋介のペコはやりすぎでただの危ないヤツだし、チャイナを演じるサム・リーは役をまったく理解してないし、ドラゴンの中村獅童は運動神経ゼロでとても卓球をしているように見えない。それと曽利文彦は監督としてダメでしょう。1カットの映像センスはあっても、カットとカットを繋いでシーンを作っていくセンスはない。もうちょっと原作をどう解釈して、実写に落とし込むか頭を使おうよ。
宮藤官九朗の脚本は、原作を綺麗にまとめてはいるんだけど、バランスが良すぎて薄い。最初から最後まで一本調子で、映画というよりドラマの脚本。たぶん、この人も原作のファンなんだろうけど、そのせいかいろんなキャラクターに目配りしすぎ。あの尺の短さなら、思い切ってペコかスマイルのどちらかにきっちりフォーカスを絞った方が楽しめたかも。
売りの一つ、卓球の試合のシーンは役者に当て振りさせて玉をCGで描いているんだけど、そんなに手間を掛けるんだったら本物の卓球選手にスタントをやらせた方がナンボかましだったんじゃないのかな。試合のシーンになると、みんな動きが一気に安っぽくなっちゃって見てらんないんだもん。