■2005-02-12(土) [長年日記]
▼ ThinkPad X22のヒンジ修理
2月2日に書いたとおりThinkPadのヒンジが壊れてしまった。IBMの場合、PCに使われているパーツの1つ1つに、それこそねじに至るまでFRUという番号がふられており、「IBM部品センター」へ番号を元に注文すると誰でも入手することができる。今回は2日に注文してから翌週の7日に届いたので、実際には3営業日で届いたことになる。かなり素速い。
早速修理を開始。
ノートPCが入っているかと思うほどデカい箱が届く。あけると中には、緩衝材代わりに丸められた新聞紙の山とちっちゃなパッケージ。
さらにパッケージを開けると、ぽつーんとヒンジが入っている。
ヒンジはアルミダイキャスト製の軸受けに、おそらく鋼鉄製の軸を封入してある。ノートPCのヒンジはかなり負荷が掛かりそうなところだけど、こんな小さな部品で支えているのはちょっと驚き。
分解はいつも通り。バッテリを取り除き、裏のキーボードを固定しているネジをはずす。もちろん、作業前のバックアップは忘れずに。
キーボードをはずしたら、ヒンジを覆っているプラスチックのカバーを取る。これは爪で引っかかっているだけ。
カバーを取り除いたら、ヒンジを本体側に固定しているネジを3ヵ所(背面側×2、内側×1)ゆるめる。これで液晶パネルと本体が分離する。
ワイヤレスLANのアンテナと、液晶パネルのフラットケーブルをはずすと、後の作業がやりやすい。どちらもコネクタを外すだけだが、狭くてケーブルを痛めやすいので慎重に。
液晶の額縁のカバーを外すと、ようやくヒンジにアクセスできる。固定された状態では大きな損傷に見えないが、取り外すと見事に軸受け部分が砕けていた。
新しいヒンジを取り付けたら、あとは分解手順とは逆に組み立てて終了。ちなみのこの写真ではヒンジの固定ネジを間違ったネジ穴に止めている。このままだと、液晶の額縁が取り付けられないので注意。 br>