■2007-09-10(月) [長年日記]
▼ 名刺は楽しい
会社を辞めてからというもの、別段フリーランスとして活動するつもりはなかったので、あわてて名刺を作らずにいた。ところが、あちこちへ出かけていると、大人として、社会人として、きちんとご挨拶をせねばならない場というのがあるわけだ。そういう時に名刺がないと、なんともカッコが付かない。
というわけで、初めて個人の名刺を作ってみた。
名刺を作る、と思い立ってすぐに頭に浮かんだのはウィングド・ウィール。nobiさんやshu*さんが作ったのを見て、これは楽しそうだと興味を持った。
雑誌の仕事をしていると、必然的に“印刷”の知識が溜まっていく。雑誌や書籍に何気なく使われている紙やインクなんかは、編集者がけっこう頭を悩ませて決めているもんなんですよ。
雑誌の場合は基本的に紙はずっと同じモノだけど、表紙の印刷に特色を使うかどうかとか、ほんとうはPANTONE使いたいけど高いからDICでガマンとか、PP加工するかコート紙でいくかとか、印刷に関してはいろいろ選択肢があるわけだ。
これが書籍の場合は、本文の紙の選択まで入ってくる。色味はどうするか、斤量どうするか、ページ数が多いからできるだけ薄い紙を選んだり、逆にあんまり少ないから厚めの紙でボリューム感を出したり、などなど。
デザイナーからの提案にウンウン頭を悩ませて、社内で見せて回ったり、著者に相談したり、大変だけどこれはこれで楽しい作業。 自分の名刺を作るのも、それと同じような感じだった。
ウィングド・ウィールはウェブを見るとわかるように、紙の専門店。既成の名刺用紙だけでも数十種類ある。印刷も、レイアウトから、フォント選び、文字サイズ、バランスを決めたら、インクの色を選んだら、オフセットか活版かで悩む。まあ、とにかく迷い甲斐のあるお店だ。
そうやって考えた末に自分の名刺ができ上がってから2週間ほど経つ。なのに、なんだかんだと持って行くのを忘れて、まだ誰にも渡していなかったりするw
お、渋い。<br>私も最初はこのダブルフレームにしようと思っていました!
あそこの名刺はどれもハズレがないですよね